見出し画像

私にとっての「雪」ーLast Snowから想起したこと

札幌国際芸術祭2024(略称:SIAF2024)が開幕した。1月20日~2月25日
(37日間)の期間、札幌市内の6会場を中心に開催される街の芸術祭で、コロナ禍を挟んで約6年半ぶりに開催されている。市内でもポスターを目したり話題を聞いたりする機会が増え、(観光MICE関係者というバイアスもあるが)注目が集まってきているように感じている。

現地を訪れるにあたり、軽く事前勉強をと思い Wiredによる「SIAF AS A TOOL」を聞いたところ、がっちりと心を掴まれた。

私にとっての「雪」って何だろう?

毎年冬は雪が降ることが当たり前の土地に育ち、生活するものとして、あまりに当たり前にありすぎる「雪」。
そして、テーマに掲げられている「Last Snow」という言葉を見た時、なんだか少し寂しい気持ちがした。気候変動による温暖化で、いつかは「雪」がなくなってしまうのだと心のどこかで思っている自分がいる。

ドカ雪(短時間に大量の雪が降った時)で大渋滞が起こったり、雪かきで全身筋肉痛になったり、「しばれる」と言いたくなる寒い朝など、雪国の暮らしには厳しい面もたくさんある。でも、雪が一段落した次の日の朝、ふわふわの雪が路肩につもっている様子や、太陽の光が雪に反射してまぶしい景色は今も美しく、そして愛おしくも思う(雨が降った後の虹のような感じというえば分かりやすいだろうか)。

こんな風に、私はLast Snowを見た瞬間、無意識に長期的な視点から「雪」を捉えた。でも、今年も「雪」が積もっている(というかむしろ雪が多い!)、今日の天気も「雪」だ、今コートについた「雪」の結晶が綺麗に見える。こんな風に、今、目の前に「雪」が確かに存在している。

このpodcastでは、このような様々な雪の捉え方が語られている。期間中、会場を訪れる前後など(もちろん会場に行く機会が無い人も)、ぜひ一度聞いて欲しいエピソードだと思った。