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オーストラリアの多文化社会について①
先日、オーストラリア・シドニーにて、多文化主義政策に関する視察プログラムに参加してきた。滞在自体は1週間強と限られた期間であったが、現地の様子を肌で感じながら、多くの関係者や施設を訪問し、直接話を伺ったり質問できた経験は、想像以上に多くの学びがあり、そして何よりも心に響くものがあった。
このまま忘れたくない、そして国内で多文化事業などに係る方にも情報シェアできればと考え、これから複数回に分けてプログラムで学んだことを整理していきたい。
まず①回目として、シドニー到着の第一印象「街にいる人が若いくて元気いっぱい!」から、オーストラリアの現状について、統計データを用いながら書いてみたい。
人口について
シドニーの平均年齢は37.1歳(ちなみに、日本の平均年齢は48.6歳)、人口ピラミッドもまだまだ中間層が厚い。到着した瞬間から、若者が多く活気があると感じたわけである。
そして、人口は微増であるが、その約8割が移民による増加である点も興味深い。
【参考】オーストラリア統計局ページ、World Population Review
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言語
まさに多文化社会。どのグループがマジョリティーなのか正直全く分からなかった。共通語は英語だが、いたるところで様々な言語も聞こえる環境。みんな違って、いろいろで、それでOKという感じが誰もの共通認識になっているような印象を受けた。
それもそのはず、人口の約3割は外国生まれ、2割以上が家庭で英語以外の言を使用しているのだ。
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宗教
宗教も多様である。キリスト教が全宗派の43.9%を占めているが、すでに50%は切っている。移民の増加により、他宗派(イスラム教、ヒンドゥーなど)が増加していることが見て取れる。
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ここまでが、統計情報をもとにした現状である。②では多文化主義社会が形成されていく歴史的経緯を辿ってみたい。