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僕のマンガ道 第4回 つげ義春とつげ忠男

僕が18歳くらいの頃、
色々な趣味嗜好がこじれて、
結局好きなマンガ雑誌は「ガロ」、
というところに落ち着いた。

僕は1966年生まれなので、1984年頃のことである。

「ガロ」は青林堂の長井勝一が、
白戸三平に「カムイ伝」を書かせるために
1964年に創刊した雑誌だが、
「カムイ伝」第一部は1971年に終了し、
その後は「ガロ」では再開していない。

「カムイ伝」終了後、
「ガロ」はマニアックな同人誌のような
形態の雑誌になっていたが、
僕はこのような場で行われている表現こそが
真のオリジナルな表現だと思い込んでいた。

「ガロ」の最初期は
白戸三平と水木しげるによって支えられていたが、
もう一人、大きな存在だったのがつげ義春である。

つげ義春は1965年の「ガロ」デビュー以降、
1968年の「ねじ式」を経て、
1974年まで「ガロ」に作品を発表し、
マンガ界、サブカル界のみならず、
日本の他の芸術表現の分野までを含めて
多大なる影響を及ぼした。

そしてもう一人、つげ義春の弟で、
兄の存在の陰に隠れて、
あまり有名でないのがつげ忠男だが、
つげ義春とはタイプの違う、
ワイルドな表現が特徴で、マニアなファンも多い。

僕はこのつげ兄弟の作品が好きだった。



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