松岡茉優について

一日遅れてしまったが、
松岡茉優について書かせていただこうと思う。
多分今日の夜、ENGEIGRANDSLAMという番組が
あると思うのだが、この番組はナインティナインと
松岡茉優が司会をしている。

お笑い番組の司会というか、
花を添える役としては
M-1グランプリの上戸彩が印象的だが、
元々この松岡茉優という人は、
いまいち華がないというか、
そもそも茉優というのが
なんて読むのかあやふやである。

「まゆ」と読むようだ。
「高校教師」で桜井幸子が演じた、
二宮繭という役名から付けられたらしい。

岡田結実と同じパターンだ
岡田結実も「ゆい」なのか「ゆみ」なのかあやふやである。

しかもデビューのきっかけは、
妹がスカウトされ、その事務所の面接の時に、
「お姉ちゃんもやってみる?」と聞かれて、
一緒に事務所に所属したのだそうだ。
この妹はすでに芸能界を引退している。

顔立ちも、当然整ってはいるのだが、
圧倒的な美形というわけでもなく、
愛嬌があるというわけでもなく、普通に地味だ。
まああくまでも「女優にしては」のレベルであるが。

このような諸々の事情から、
僕にとっては特に印象的ではないタレントだったが、
先日「勝手にふるえてろ」を見て以来、
その評価が一変した。

結局女優の評価というのは、
顔立ちやスタイルなどは当然重要なのだが、
それよりもなによりも役が大切であり、
その役の脚本とか演出によって、
圧倒的に一馬身リードするというか、
やはり今回起きた現象においては、
大九明子さんの果たす役割が大きかったと思う。

僕は男なのでいまいち実感はないが、
のんとか松岡茉優とかは
同性から好感を持たれるタイプなのだろう。

最近見た大九さんの
「美人が婚活してみたら」という作品でも、
黒川芽衣さんという女優さんが、
美人ゆえに本当の恋愛ができていなかった、
という役柄を演じているが、

この黒川さんだって、
女優としてはそんなに群を抜いて美人というわけでもない。
それでも実際に職場とか学校に
この方がいたとしたら、文句なく、
「美人」という扱いを受けるだろう。

そんな微妙な配役の妙というか
キャスティングのリアリティーが
大九さんの作品の魅力である。

なんか松岡茉優の話よりも
大九明子さんの話になってしまったが、
「勝手にふるえてろ」で松岡茉優の魅力に気付き、
昨日は松岡茉優が出演している作品を
何本か借りてきてしまった。

まずはカンヌでパルムドールを獲った
「万引き家族」という作品。
この作品における松岡茉優も、
非常に地味に存在していた。

そして「蜂蜜と遠雷」という作品。
この作品も美人ピアニストとか、
美人作家とか言っても、
あくまでもそのジャンルにおいては、
周りと比べたらやや美人というだけで、
そのジャンルでの「美人」に過ぎないんだなあと、
そういうことを地味に納得できるような、
そんな作品であった。

でもなぜか松岡茉優のことは好きになった。
地味万歳。


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