ダンサー・イン・ザ・ダークについて

最近、あるYouTube動画を見たのをきっかけに、

ラース・フォン・トリアー監督の

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を

制作依頼20年くらいの歳月を経て、

やっと見る機会を得た。

ダンサー・イン・ザ・ダークは2000年頃に
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞している。
その頃はそこそこ話題になったが、
僕はなんとなく気が進まなくて、
見に行ったりはしなかった。

その頃日本人女性の友人がいて、
アメリカから出張というか
侵略で来ていた、
ネットワークビジネスの
ビジネスマンの人と付き合っていた。

その日本人女性は、
割と「映画好き」という触れ込みで、
僕とも交友があったのだが、
その「映画好き」アピールのためもあって、
そのアメリカ人の「彼氏」と
当時劇場公開されていた
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を見に行った。

「彼氏」はテリーさんという、
モルモン教の信徒で、
モルモン教の侵略戦略で、
宗教とネットワークビジネスを
日本に広めに来ていたわけだが、
アメリカの映画館では
ヨーロッパ映画はかかっていないらしく、
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」も初見だったそうだ。

アメ公の大雑把なセンスでは
この映画は理解できなかったようで、
「この映画はヨーロッパの人間による、
アメリカ批判の映画だ」と、
あまりに表面的で薄っぺらな解釈で
憤慨していたという話を聞いた。

その後、件の日本人の友人は、
私生児にあたるテリーさんの子供を
2人も出産しているそうだが、
そんなに親しくなかった人なので、
今は音信不通である。

ちなみにテリーさんは故郷のアリゾナ州に
奥さんも子供もいる、日本で言う、
「破戒僧」のようなモルモン教の信者だったのだが、
いかにも絵に書いたような不道徳ぶりで、
その女性もその女性で、
まあ「自業自得」のような人生ではあった。

そんなあまりいい思い出ではない、
記憶がまとわりついた
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」なので、
約20年の時を経て、
やっと見ることができたけど、
やはりあまりいい印象ではなかった。

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