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昇進で残業思考から抜け出せた話。【BUCKET LIST#1】

昨日投稿した死ぬまでにやりたいことの #1として
「日々残業なしで帰宅する」という目標があり、達成したお話です。

みなし残業という名の社畜時代

入社当初、私の勤め先ではみなし残業という制度が適用されていました。
正式にはみなし労働時間制というようで、営業職や裁量労働制の人などによく採用されるものみたいです。
あらかじめ残業時間を定め、定額の残業代を支給するという仕組みだそうで、実残業時間に対して残業時間が少なかったとしても定額の残業代が支払われますが、逆に実残業時間が多かった場合は超過分の残業代を申請できる。という労働者にはうれしい制度のはずでした。

しかし私の勤め先は限りなく黒に近いグレー企業。超過分は申請できないし支給されないというオリジナルルールで見込み残業制度をスタートしました。
計算したところ、1日30分以上残業すると支給額に対して損という状態でした。定額残業させホーダイ制度の爆誕です。

労基襲来、そして与えられた残業代

当時の私は新入社員で、そういうものなのかな?と不満には思いつつ、求められるがままに来る日も来る日も数時間の残業をしていましたが、数年後、社内の誰かがタイムカードのコピーを携え労基に訴えたという噂。
もちろん会社はきついお叱りを受け、晴れて通常の残業申請制度が開始されたのですが、その時は本当に嬉しかったのを覚えています。これまでタダ働きしていた時間にきちんとお金がつくのですから。

残業代がきちんと支給されることは一見メリットばかりのようですが、仕事への取り組み方に少しずつ影響を与えました。
繁忙期は良かったのですが、閑散期や祝日の多い月などは支給額がガクンと下がってしまうことに不満を感じるようになったのです。
携帯代や奨学金など月々決まった支払いもあります。やがて私は毎月の残業時間をある程度の水準で確保しようとするようになっていました。

残業を称える会社、残業で稼ぐ社員

社会人としてある程度働くと「毎月これぐらいあれば楽だな~」という金額がわかってきます。その上勤務先には「早く帰れ」と言う上司はほぼおらず、早出&残業は一生懸命のバロメーターという社風の企業です。
どうなるか?
皆が出来る限り残業するようになってきますよね。
ご多分に漏れず、私もそうなりました。
当時の仕事が直接部門の管理という、休みにくく融通のききにくい内容であったこともありますが、早く帰れそうな時でも「手当つくし、まあいっか」「今月祝日多いしな~」という考え方へと変わりました。
空気感として残業なしで帰るなんて気まずくてとてもできなかったという面もあります。

異動&昇進で固定給制へ

昨年秋、昇進があり世間的に言えば課長になったので、役職手当がつくようになり、同時に残業代がつかなくなりました。
よくあるのは「昇進したのに手取りが大きく下がってしまった!」という話ですが、幸いなことにそうはなりませんでした。
ただ、コロナ禍の大変な時期と重なったので手取りがめちゃめちゃアップ!とはなりませんでした。しかし、残業なしでこれまでと同等の給与額+αがもらえるならば、ある意味自分の時間単価が上がったと捉えられます。本当に良かったです。

手取り÷月の勤務時間=自分の時間単価

考え方によっては月の勤務時間に往復の通勤時間を含めるという考え方もあるらしいのですが、通勤に往復3時間かかるからといって明日から近所で働きますというのはなかなか難しいので、今回は含めないでおきます。
ただ、テレワークが進む中、在宅勤務をすれば通勤時間はゼロになるわけなので、可能な方は計算上そっちのほうが得だということになりますね。

自分の時間単価を上げる方法は2つ、手取りを増やすか月の勤務時間を減らすかです。
私は残業代がつかなくなったことでさっさと帰らなきゃ損だと目が覚めたのですが、1円もお金にならないのに21時22時まで残っている管理職って意外といるものです。習慣化か、責任感か、はたまた家庭不和なのか・・・理由は人それぞれあるのだろうと思いますが。

未だに早い時間での退社は少し肩身の狭い部分はありますが、役職が上がれば上がるほど楽になる会社のほうが夢があるかな~なんて思って割り切るようにしています。

意図せずではありますが、死ぬまでにやりたいこと、BUCKET LISTの#1を達成することが出来て良かったなと思っています。









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