見出し画像

フラットくすみっていらなくね?

昨日は孤独のグルメを観た。だいたいこういう内容のない番組をボーって見ているときは全てにおいてやる気がない日である。

とはいえ孤独のグルメは面白い。人気も凄い。ただただおっさんがメシを喰らうだけのドラマなのだが、何が面白いのか・・自分でも分からないが長時間見ていられるから不思議だ。

ただおっさんがメシを食べるということは案外需要があるんだと思う。絵的に考えると下手すれば地獄絵図になりかねないので普通はこういう企画はやらないと思うんだが、最初にやろうと思った人は凄い。

最近では似たようなフォーマットの作品が増えている。カイジのスピンオフである1日外出録ハンチョウだったり、クレヨンしんちゃんのスピンオフで野原ひろし 昼メシの流儀という漫画もあるくらいだ。

それくらいおっさんメシというのは今や一大ジャンルとなったわけだが、孤独のグルメを長時間連続して見ていて気になることがある。

それは番組の最後に原作者の久住氏が登場して、実際に作中に登場したメシ屋へふらっとメシを食いに行くというミニコーナーだ。このコーナーはシーズン1から変わらず続いているのだが5話、10話と続けて視聴していると、このワンコーナーがだんだんと鬱陶しく感じてくるのだ。

最初のうちは店の宣伝にもなるし、作中には登場しなかったメニューや裏メニューも登場したりと、聖地巡礼感が悪くはないと思ったが何回も続けて見ていると素人のおっさんのお粗末さに嫌気がさしてくる。

実際に「ふらっとQUSUMI うざい」や「いらない」などというワードで検索もされているようだった...。

一口におっさんがメシを喰うという趣向でも、おっさん力が問われているのかもしれない。久住氏は毎回ヘラヘラしながら「いやーうまいっすねー♪、そいじゃあ、ゴールデンソーダーのほうもっと...。」と、いかにも親父が言いそうな言い回しでビールを飲みだすのがお約束だ。この毎度のくだりも、いかにもな親父っぽさがたまらなく寒く感じる時がある。

同時にこのコーナーを見てると、やはりプロの俳優って凄いんだなとも感じる。名言やシナリオ構成など含めて良いというのもあるが、同じおっさんがメシを食べている絵でも普通のおっさんと俳優のおっさんでこうも違うのかと関心してしまう。

そう考えると、本編を引き立たせる意味ではやっぱりふらっとQUSUMIは孤独のグルメには必要なコーナーなのかもしれない。

エスジェイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?