Christmas Tina ゆるふわ感想
◼️あらすじ
田舎に住む高校一年生の櫻井栞奈(さくらい かんな)は、夏休みにある理由で交通事故に巻き込まれ、地元に居られなくなってしまう。
中国では、大学受験に失敗した景蕭然(じん しょうぜん)が、渋々とバイトを続けて、1年が経とうとしていた。
そんな中、東京での好景気バブルの噂を耳にした二人。
栞奈は、高校を中退して上京することに。
景も仕事を辞め、日本を目指した。
そして二人が見つけた仕事は、古びた駅舎に「住むだけで良い」というバイト。
時給は少し安めの400円。
しかし住むだけなので、24時間と考えれば悪くない。
家賃や光熱費の心配も無い。
不器用な栞奈と、日本語が分からない景。
定員は1名。
お互いにこのバイトを譲らない二人は、不動産屋の佐倉詩織(さくら しおり)の勧めもあって、渋々と二人で始めることになるのだった。
https://www.miraiworks.jp/christmas_tina/imgs/story/Story.png
◼️評価と内訳
☆2.5(☆5評価)
※ネタバレあり
※ネタバレNGの方は最後のまとめを拝見ください
・絵美がかわいい(しかもCV名塚佳織) ☆0.5
・中国人主人公がロリをはげますためにブレイクダンスを踊る ☆0.5
・日本人主人公がキャバクラで働く ☆0.5
・グラフィックとBGMのクオリティが高い ☆0.5
(なおかつSWAN SONGのようなカットインを多用した演出で視覚的に新鮮)
・日本人主人公がそこそこハードな過去を抱えてる ☆0.5
(ぽこつ☆ともらしい、特殊すぎるわけでもないけど、凡庸すぎて陳腐でもない、どこかにありそうで、でもしっかりとハードな過去)
・言葉が通じない状況がなんかふわっと解決するというか改善する ☆-2
(気に入らない相手はブロック、気に入らない記事はフェイクニュースという、分断と陰謀論渦巻く現代で、日本人と中国人の国際を越えたつながりというか、人間愛を描くという点で、バジュランギおじさんと、小さな迷子的なものを期待していたんですが......。本作の二人の間に聳える壁として描かれたのは言語と金銭感覚で、これも相当シリアスな問題だと思うんですが、その壁を景が折れることでふわっと乗り越えたというか、あまりそこにカタルシスを感じられなかった。バジュランギおじさんでは、おじさんと少女の間には宗教と政治いう戦争にすらつながる大きな壁があって、それでもその壁を超えて何度も少女に手を差し伸べる—なぜなら少女に罪はないのだから—おじさんに感動があったんですが......Christmas tinaにも何度もそういう場面はあったんだけど、う〜ん...やっぱりお互いの間にある壁がそんなに大した問題にみえなかった—実際は大きな壁だが—なんか言葉が通じないのも筆談とジェスチャーでなんとかなるし......という見え方に問題があったのかもしれないですね。バジュランギおじさんで少女がイスラム教徒だと判明するシーンはかなりインパクトあったし)
・60万円も取られてあっさり泣寝入りする日本人主人公 ☆-0.5
(そこはもっと頑張れよ......景じゃなくても引くわ......)
◼️まとめ
ぽこつ☆とも担当だけあってシナリオも悪くなかったですが、言語や国境という壁を超えた人間愛の話としてみなしていたために期待値のハードルが爆上がりして、結果的にそのラインには届かなかった印象。
でも存在そのものに価値のある作品だと思うし広くプレイされてほしいと思います。
あとバジュランギおじさんと小さな迷子はマジで最高だと思うので観てください。
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