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自己分析概論②

前回は自己分析の積上型についてついて説明しました。

今回は逆算型(エピソード2/未来)について説明していきます!

逆算型の自己分析をする目的

自分が理想とする将来のキャリア・プライベートなどに関するイメージを付けた上で、何が必要になるのかを明確にすることが目的となります。

確かに、「将来のことなんでわからないから考えても仕方ない!」という意見があることは重々承知しています。

しかし、例えばサッカー部に選手として入部するとして、なれるかどうかは確証はありませんが自分が理想とする選手像がある方が良いか、無い方が良いか、と問われれば、あるに越したことは無いと思います。仮にその理想の選手像が間違っていたとしても、掲げることで周りからフィードバックを貰えるかもしれないし、あるいは目指す最中にその道が間違いだったと気付けばそのときに軌道修正をすればよく分析もしやすいので、個人的には指針となる理想像があることはプラスに働くと考えています。

ステップ

ステップはシンプルで以下3つの段階に分かれます。

  1. インプット

  2. 比較

  3. フィードバック

1.インプット

まずは「知る」ことがスタートです。当然働いたことが無いので、人の話を聞いたり、説明会で質問したり、記事や本を読むなり、手段は問いませんが働くイメージを付けます。

スポーツで例えると、サッカー初心者がインプット無しで、いきなり理想の選手像を語ることは難しいと思います。ドリブルが上手い、キックが上手い選手など色々な選手を見て、まずはどんなレパートリーがあるかを知るとイメージが湧いてくるかと思います。

同様に、働く大人の話を聞いて、どんな働き方があるのか、年収はどのくらいを求めるのか、どんな仲間と働きたいのか、人によって様々な軸があるので、とにかくできるだけ多くの例を頭に入れていくことが重要です。

2.比較

ある程度インプットしたら(自分が学生とディスカッションするときは目安まずは10~15人くらいインプットしてきてもらいます)、直感ベースで自分が何に共感して、何に共感しないのか仕分けて比較し、理由を突き止めます。

面白いのが、ここは完全に個々人でそれぞれ異なります
以前、学生20人程度に対して社会人の話を聞くセミナーを実施し、そのゲストの方が「スキルを付け、様々な会社で求められる人材になりたい。複数社渡り歩いてキャリアアップしたい」と語り、終了後アンケートを取ると、半分の学生が共感し、残り半分の学生は共感しない(1社にずっと留まりたい)という結果となりました。上記は一例ですが、様々なレイヤーで意見が分かれるポイントがあると思います。(雰囲気、同僚、勤務地、年収、規模、働き方など)

そして、自分が共感するもの、共感しないものが見えてきたら、「なぜそう思うのか」を考えていきます。大方、過去の何かしらの経験と紐づいているので、それを突き止めることが重要です。

3.フィードバック

自分の理想像を一度作ったら、社会人と壁打ちしてフィードバックを貰いましょう!足りない視点や観点が見つかるかもしれません。できれば、様々なタイプの社会人(大手とベンチャー、内資と外資など)からフィードバックを貰えると、よりよいアウトプットになるのではないかと思います。

積上型との接続

上記ステップでエピソード2を作ったら、エピソード1からの繋がりについて考えてみます。
例えばエピソード2で「将来は海外を飛び回って働きたい」という要素があるのに、現状英語が全くできない場合、英語を学ぶ必要があります。これは単純な構図ですが、わかりやすいハードスキルから、一見わかりにくいソフトスキルまで、自分が足りないもの・やるべきことが見えてきます。
また、上記は能力面ですが、価値観面からも自分がこれまで大事にしてきたものと、将来求めるものにズレが無いか、この段階ですり合わせておくことをオススメします。(例えば、これまでチームワークを大事にしてきたが、作った将来像では個人プレーの仕事を選んでいる場合。)

まとめ

前回と今回記載した手順で、エピソード1・エピソード2を作成して、一旦自己分析は完了です。もちろん企業と接点を持って面接をしたり、新しく社会人と出会う中で、変更が生じる可能性はありますが、たたき台としては十分なものができます!

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