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【Tips】リーンスタートアップにおける「MVP」とは?


こんにちは、STARTUP STUDIO運営のてらだです。今回も新規事業におけるTipsをお届けします!


今回は、「MVP(Minimum Viable Product)について。

リーンスタートアップにおいて自身のアイデアや仮説が、果たして本当に「人が欲しがる物」なのか検証していくために必要なのが、「MVP(Minimum Viable Product)」です。

しかし、頭でわかっていてもなかなか落とし込むのが難しいのが「MVP」

(私も落とし込むまでにかなりの時間がかかりました…)


「MVP」について、初心者の方でも分かりやすく、噛み砕いて書きたいと思います。


1 : MVPとは


まず、「MVP」とは何か?を考えてみましょう。

MVP(Minimum Viable Product)= 実用最小限の製品


ここで重要なのは、「MVPはプロダクト開発ではない」ということ。

(名前に「Product」って入っているので勘違いしやすいですね。私もこれで頭が???になりました・・)


「MVP」は仮説を検証するための「プロセス」であるということ。


そもそも「リーンスタートアップ」というのは、思い込みで製品やサービスを開発してしまう際に発生する「ムダ」を省き、いかに失敗のダメージを減らすマネジメント手法のことです。


▼MVPでわかりやすいのがこの画像(画像引用元

STARTUP STUDIOゆるく振り返ってみるお話 のコピー 2


「A地点からB地点に早く移動したい」というユーザーのニーズに対し、

「そもそもユーザーはA地点からB地点に移動をしたいと思うのか?!」という課題検証をします。


①の初期仮説検証段階に自動車の一部の車輪をつくったところで、人は移動できないですね。検証ができません。

画像2

(移動できないぞっ!怒)


「移動をしたい」というニーズがあるのかどうか、必要最低限の機能を実装したもの(MVP)でユーザーの反応を確かめるのです。


なのでここではその検証をするために、「移動ができる最低限のなにか」でいいのです。

画像3

(全然顔が笑っていないですが、ここではユーザーを満足させる必要はないらしい。)


このようにMVPを定義し、検証→ユーザーの反応→検証・・を繰り返し、その時々の仮説立ての価値を検証する、MVPは最小限の機能を実装したものでいいのです!


MVP仮説

-POINT-

●機能は最小限に留めるべき!

逆に、ユーザーが欲しいと思う機能を全て盛り込むのはNGとされています。(何がユーザーに刺さったかわからないため)

●「何を検証すべきなのか」を考えるべし!
よく見るケースで、①のようないきなり車を作り出してしまう「プロダクトアウト」が強いケースがあります。
作り手が「絶対、ユーザーが必要としているはずだろう!」と思って車を作ってしまうケース。蓋をあけてみたら、ユーザーに全く使われなかった…ということがあります。あなたの「作りたいもの」ではなく、「何を検証すべきなのか」を考えるべし!


ここまでで、なんとなく「MVP」について理解できましたでしょうか?


2 : MVPの型


一概に「MVP」といっても様々な型があります。

ここでは、STARTUP STUDIO by Crewwで主に取り入れている主なMVPについてご紹介します!


2-1 : 取材型


一番最初に手をつけやすい方法です。

STARTUP STUDIO by Crewwでも初期選考基準の一つとして取り入れています。

ここでは、課題の対象ユーザー、ペルソナに対しユーザーインタビューや、実際にコミュニティに入り観察することが効果的です。


例えば、あなたが「クラウド名刺管理サービス」を作っているとしましょう。

ユーザーに対し、「名刺管理どうしていますか?」、「あの人の連絡先なんだっけ?ってなった時、どのようにしていますか?」などとヒアリングをしていくとします。

ユーザー100人に聞いたとして、80人が同じ課題感をもち機会損失している検証ができたら、そこに「人が欲しがるプロダクト」が存在します。


-POINT-
よく知り合いや関係者にユーザーインタビューをするケースがあります。その際、「それいいね!」「すごく欲しい!」と共感してくれるかもしれませんが、知り合いは優しい嘘をつきます。悪いことは言いません。ポジティブな意見に惑わされないように!
そこの裏どりをとるために、次のLP型で検証してみるのも一つの手です。


2-2 : LP(ランディングページ)型


取材型と合わせて、LP型もSTARTUP STUDIO by Crewwの初期検証方法として取り入れています。

例えば、LP上に解決するソリューションを提議し「事前申込はこちら」という入り口だけ設けるとします。

名刺管理


そこにどれだけの事前登録数のトラクションをはかって検証することができます。

実際に、SmartHRの代表宮田さんは、LPを作りFacebookで2万円ほどの広告を出すと、なんと3日間で100件もの申し込みがあり、課題の手応えを掴んだとインタビューでお話しています。

また今は、WEBサイトを作成できなくても、NoCodeツールのWixSTUDIOなどを用い誰でも簡単にWEBサイトを作成することができるので検証しやすいMVPの一つです。


2-3 : 人力型


取材型でユーザーの課題の抽出、LP型で解決策がユーザーにフィットしているかの手応えを掴んだら、実際に今度はプロトタイプを作り、ユーザーに使ってもらう。

別名、「コンシェルジュ型」とも呼ばれています。ホテルのコンシェルジュのごとく何でもこなすMVPのこと。

入り口だけ綺麗につくっておいて、裏側は人力でまわし、実際にユーザーのニーズがあるか、役に立つかどうかの検証をする。

そもそも自動化できるプロダクトを作ったところで、それを使ってくれる人がいなかったら作るだけ無駄になってしまいます。

先ほどの「クラウド名刺管理サービス」の例えでも、まずオペレーションの部分を人力でまわし、実際にユーザーは名刺の写真を撮り、データとして取り込むことを必要としているのか名刺がデータとして取り込まれることに価値を感じる人がどれだけいるのかを検証するためのMVPです。

POINT
●ユーザーの反応を直接感じるべし!
人力でできることを最初の段階からすべて自動化にしてしまうのはオススメではありません。(実際にユーザーと直接あって反応を感じることが大切です)


上記の他にも、動画型と呼ばれるものや(動画を通し、ユーザーがプロダクトに興味を示すか検証するMVP)パッチ型(ゼロから開発するのではなく、既存のプラットフォームを組み合わせること)やツール型(SNSを作る際の手法)といったものがあります。

(うまくまとまっているツイートを発見👀)



先ほどもお話しましたが、未経験の人ほどプロダクトイメージがどうしても先行してしまい、下図のように先に車を作りがちです🚗

MVP参考絵 のコピー


ですのでSTARTUP STUDIO by Crewwの一次選考では、プロダクトを作らせません!まずはユーザーにひたすら話を聞いてくる!というのが第一段階です。

「作る前に売れ」 -  Y Combinator


STARTUP STUDIO by Crewwでは、全てがゼロの状態からスタートするため、一つ一つステップを踏んでトラクションを作っていく必要があります。

ですので、下の絵にあてはめてみると・・・

iOS の画像


1:ユーザーにヒアリングする為のGoogleフォームでいいし、
2:LPでCVはかればいいし、
3:NoCodeでそれっぽいものつくって、裏で人力でまわせばいいし、
4:ある程度仮説が読めてきたら既存のサービスと組み合わせて作っていけばいい。

こんな感じで仮説検証、MVP開発、サービスローンチと進めていきます。



他にも、MVPについてわかりやすい記事や本がありますのでご参考までに!

"ミニマム"ってどこまで?BtoB SaaSのMVPをつくる中で学んだこと」
「MVP開発はプロダクト開発ではない」
「A Minimum Viable Product Is Not a Product, It's a Process」
●書籍 「起業の科学」 「リーン・スタートアップ」


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