見出し画像

共依存の母と、愚痴を言うタクシー運転手の話

札幌はここ数日、気持ちの良いお天気の日が続いています。

そんな晴れた日の午後、母に付き添って街に買い物に行ってきました。

母が骨折で入院していたときにお見舞いをいただいたので、御礼の品を選んで発送するのが目的です。

今年の1月で80歳になった母。この1カ月半の入院で記憶力はさらに弱まったように感じますが、骨折した2か月後には杖なしで歩き、街で買い物ができているのは本当に驚きです😳✨


バスのステップの上り下りにまだ自信がないということでタクシーを利用したのですが、行きも帰りもお話し好きの運転手さんに当たりました。

行きのタクシーの運転手さんは、なんと乘ってすぐに、自分の会社の愚痴を大きな声でまくし立てはじめました。

ちょっと面食らいましたが、母が運転手さんの相手をしていたので、私は会話に入らずスマホでメッセージを打っていました。


私の仕事はカウンセラーなので、クライアントさんのお話は愚痴であっても誰かの批判であっても、どんな話でも真剣に聴きます。

一方、タクシーはお客さんとしてお金を払って乗っていますからね。目的地まで気分よく乗っていたいので、そういう時はスルー一択です。

しかし、今回は母と一緒に乗っています。
母はまだアルコール依存症の父との共依存から抜けきれていないので、こういう場合どう対応するんだろう?とスマホを見ながら少し気にかけていました。

あまりに相手に寄り添いながら聴いていると、母のエネルギーが消耗してしまいますからね💦

様子を見て母に話しかけて話を中断しようかなと思ったのですが、母もそこまで運転手さんの話に同調することもなく、いつのまにか別の話に変わっていてホッとしました。運転手さん、最後までずっと一人で喋ってましたけど😅

私の場合、タクシー運転手さんのお話が興味のない話題だったり、世の中への不平不満をぶつけてくるようなときは(これ多いですね💦)、適当に相槌を打ったり、流すようにしています。

時と場合にもよりますが、基本的に自分にとって心地よくない話を真剣に聴いたり、同調することはありません。

愚痴を言っている相手の周波数にこちらが合わせなければ、その話題はそう長くは続かずにフェードアウトしていきます。

他人の愚痴や不平不満を真剣に聴いたり、必要以上に相手の気持ちをわかってあげようとすると、その周波数に合わせることになるので、長く聴けば聴くほど心身ともにエネルギーが消耗してしまうのです。

そのかわり、相手はこちらのエネルギーを吸い取って元気になったりします。恐ろしい話ですが、人はみんな知らないうちに、お互いエネルギーを奪ったり奪われたりしているんです😱

だからこそ一人一人が自分自身を満たし、ちゃんと自分のケアをして、なるべく他人のエネルギーを奪わないように氣をつける必要があるんですよね。

ただ、愚痴や不満を言うことが悪いわけではないんです。誰かに気持ちを吐き出すことが必要なときもあるので(もちろん私もあります!)、そんな時は相手の状況やタイミング、時間などを考慮して聴いてもらうといいですね。

誰かの愚痴を聴いてあげる場合も、自分が消耗しすぎないように時間やタイミングなどを工夫しましょう。

母の話に戻ります。
母は宗教の勧誘に来る方や営業の電話でもある程度まで話を聴いて、丁寧に対応してしまう人なんですが、最近は少し変わってきたようです。

以前と比べて、自分を大切にできるようになってきた感じがします。昔は自己犠牲的な面が強くて、家でも外でも母と一緒にいるとやきもきしたものですが、最近は自分を犠牲にしてまで相手に合わせることは、あまりなくなってきました。

考えてみればここ数年の変化ですね。年齢のせいもあるかもしれませんが、母にとっては大きな進歩です✨ 
母の自分軸がしっかりしてきたのは、娘としてはとても嬉しいことです。

入院していた1ヶ月半の間、母が父と離れられたのも良かったと思います。結婚以来初めての長期の別居。そのおかげか、少し客観的に父を観れるようになってきた気がします。

いくつになっても人は変われるんだなあ。
と、しみじみそんなことを思いながら母との時間を過ごしました😊

最近よく思うことは、高齢の両親とこうして一緒に過ごせることは幸せだなあということです。

アルコール依存症の父が夜中までグダグダ言って母を困らせても、母の父に対する過保護、過干渉が直らなくても、この日常すべてが愛おしい。そんな気持ちになることがあります。(もう嫌だと思うことも多々ありますが。。😅)

そして、日々できないことが増えてくる両親を見ていると、この時間は永遠には続かないのだということも実感しています。

両親との限りある時間、一瞬一瞬を大切にして過ごしたいと思う今日この頃です。

心理カウンセラー 高田 奈津子

●こころの響き
●アダルトチルドレンのためのAC回復カウンセリング

札幌 カウンセリング
Zoom  カウンセリング



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?