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インド占星術で自己鑑定してみた結果、衝撃の事実が!

90年代後半から2000年代前半、
わりとまだ頻繁にインドを旅していた頃の話。

占星術に興味があった僕は、時間が許せば現地の書店をのぞいてインド占星術関連の本を買いあさっていた。

インド占星術は、日本でよく見かける、いわゆる12星座占いとか西洋占星術の系統とルーツは同じなのだが、なぜか出生図の作り方やその解読方法はかなり違っていた。

たとえば僕の場合、12星座占いでは太陽が「うお座」に入るが、インド占星術で出生図を作ると、太陽は「みずかめ座」に入ることになる。

西洋占星術の鑑定では、その太陽の位置を重視して占うが、インド占星術では、それよりも月の状態の方をより重視する、、etc.

とまあ、こんな感じで、同じ占星術のはずなのに鑑定の結果はまったく別物と言っていいほど違ってくる。

自分的にはインド占星術の方が当たっているように思えて興味はあったものの、より詳しく調べようにも、その当時はまだ、日本では関連書籍はまったくといっていいほど手に入らなかったのだ。

あるとき、そんなインドで入手した関連書籍で自分の出生図を知らべていると、その中に「この生まれの人は本を書くだろう」的なことが書かれているのを見つけた。

この当時、すでに旅行ガイドブックの取材&執筆を始めていた僕は、
「旅行ガイドブックも、本といえば本だから、ある意味当たってるな」
と、その的中率の高さに舌を巻いた記憶があった。

最近ふと、そのときのことを思い出して、本棚から当時の本を引っ張り出して調べ直してみた。

どの本だったか、記憶があいまいになっていたが、なんとか該当箇所を見つけることができた。

そこには次のように書かれていた。

"The native will author books( particularly scriptures and will be an exponent) and will become very famous in Mars dasa."
「この生まれの人は本を執筆し(特に聖典、そして提唱者になるでしょう)、火星ダシャーで非常に有名になるでしょう。」

ええっ、聖典だったっけ? と、記憶とちょっと違ったので驚いたが、冷静に考えると、この本は『SARAVALI』という9世紀くらいに成立したといわれる古典だった。

つまり、これが書かれた当時は「本」といっても教典とか聖典とか、そのたぐいのものが多かったはずで、そういう意味では現代の「本」とは多少意味のズレがあってもおかしくはない。

ちなみに「この生まれ」に当てはまる条件としては、ここでは射手座アセダントで10室に火星が在住になる人のことを指す。

射手座アセダントにとって火星は創造性や思想を表す5室を支配するカラカ(惑星)になり、その5室支配の火星が、行為と職業を表す10室に在住するので「思想や創造性(5室象意)を、社会的に表明して認知させる(10室象意)」という意味が成立するわけだ。

もちろん、これだけだと12室×9惑星(含む2ノード)の確率で割と頻繁に現れる象意なので、そういう傾向がある人、ということでしかないが、僕の場合はラグナ・ロード(1室の支配星)の木星が5室に在住していたり、10室在住の火星がナバムサ(9分割図)の5室で高揚していたり、アートマ・カラカ(チャート上もっとも重要な星、人により違う)の金星が、カラカムシャ・ラグナ(ナバムサの在住室)から5室目に在住していたりと、度重なる5室の強調があったので実際に本を出せたのだと思う。

他にも自分のチャートの特徴としては、9室(法則や高次の知識、幸運)支配の太陽が、3室(芸事全般、伝達とコミュニケーション、移動)支配の土星とともに3室に在住する、というのがある。

最近出版された『インド占星術大全(太玄社)』
(なんと日本語!)によると、

「精神性と宗教を扱う執筆において才能が光ります。歌唱、楽器演奏、外国旅行、聖地巡礼などもこの象意です。
9室の支配星が土星と3室でコンジャクトしていると、外国の土地と縁ができ、外国人の下で働きます。」

とある。

もちろん、これも、これだけだとそういう傾向がある、ということでしかないが、僕の場合、上記の条件に加えて10室(と7室)支配の水星も3室に同宮していて、これにより9・10室支配星のコンジャクトによるラージャ・ヨーガを形成してるし、土星はムラトリコーナの位置でヴァルゴッタマであること、太陽もナバムサの5室で高揚する火星、10室(と1室)支配の水星とコンジャクトしていることなどから、この象意が強く出ているのだろうと思う。

さすがに歌唱や楽器演奏の才能はないが、執筆と外国旅行は、まさにドンピシャ的中してるではないか!

おそるべしインド占星術。

ちなみに僕の場合『SARAVALI』で書かれている火星ダシャー(人生上、火星が強く支配する時期)が始まるのは来年からなのだ(本当に有名になるのかな~)。

ということでインド占星術で「精神性と宗教を扱う執筆において才能が光る」と書かれた男の書いた本に興味がある方は、ぜひ昨年上梓した拙著をご一読ください。

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