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夏の朝

朝 部屋の中まで陽が差し込んでこない 薄暗い 窓を開けて虫の声を聴く じんわり汗をかく程度の暑さ ベッドに横たわって天井をじっと見つめる

    • 夜の散歩

      久しぶりのサウナに行った。 サウナで汗を流して、キンキンに冷えた水風呂に入り、外気浴。整う。 外気浴をしている時思い出した。 小学生の頃よく母と妹と夜の散歩に行ったこと。 夕飯を食べてまったりしていると母が「買い物行こうか。」と声を掛けてくる。 小学生の私にとって、夜道を歩くことはわくわくすることだった。 別にいつも行く100均、スーパー、いつも通る道なんだけど。夜ってだけで特別だった。 夏のむわっと蒸し暑い、でも風が吹くと心地いい夜。 夜の散歩が好きだったな。 特別な夜に

      • ガスコンロ

        一人暮らしをしていると当たり前だけど家事は自分でやらないといけなくて。自分がやらないと片付かないし、綺麗にならない。 夜、ガスコンロを掃除していた。 油で汚れたコンロを綺麗に拭き取っている時思い出した。 子どもの頃夜寝ていると、キッチンの方から物音がした。 そっと起きてキッチンに行ってみると、母が一生懸命ガスコンロの掃除をしていた。 「なにしてるの?」と聞くと、「掃除してるの。寝なさい。」と答える母。 そういう意味で聞いたんじゃないんだけどな。 あの頃はなんで母があんな

        • 二十九、三十

          30歳になる年。 同級生がどんどん30歳になっていく。 仕事は正規で働いてるわけでもなく、恋人もいない。 なんのために生きてるんだろうて思うことが多々ある。 周りの友人達は、結婚して子供を産んだり、こんな仕事をしたいとやりたいことがはっきりしていたり。 自分には何もない。やりたいことも。 ただ好きな映画を観て、本を読んで、ちょっと旅行に行って。少し贅沢できるぐらいの稼ぎがあって。 自分が安心していられる場所が見つかればそれだけでいいんだけどな。 なかなか見つからない

          毎年思う。春が苦手だ。 ちょっと前に進んでなきゃいけない感じ。 何も変わってないのに。

          夢に迷ってタクシーを呼んだ

          燃え殻さんが書く文章や言葉が好きだ。 切ない感じ。寂しい感じ。諦めている感じ。脱力感。 「始まりがあれば終わりがある。」 燃え殻さんがよく書いてる。 これは本当にその通りで。 終わることが悲しくて。 自分のことが嫌いになる。 そこに費やしてた時間やエネルギーが無駄だったように感じる。 悲しくなるなら最初からなければいいんだよ。 そしたら悲しくならないし。 と、始めることを避けることもある。 でも、なかったらないで寂しい。 その寂しさに耐えられなくなってまた始める。

          夢に迷ってタクシーを呼んだ