クリープ

心の碇を外してく。 too fast to live,too young to die.

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最近の記事

どうでもいい話

noteを始めてから1年が経ったらしい。 人ってさ、誰かに認めてほしくて、誰かに褒めてほしくて、自分の武勇伝を語ったりするよね。 そんな話を聞く度に、すごいね!って言葉が喉からするりと出てくるのだけど、同時に心の中に空虚な感情が生まれたりする。 すごいでしょ!と、言われれば言われるだけ、「すごい」が減っていく。 へー、聞きたくなかったな、その話。 自分の中の自分がそう呟く。 かっこいいあの人は、いつも元気を装うけれど、心の底では自信が無いように見える。 本当はめちゃめち

    • 自己肯定を蝕む人間

      2月くらいから割と調子が良かったメンタルが久々に落ちた昨日。 自己肯定感が下がるのは自分だけのせいではなく、一緒にいるだけで自己肯定を蝕んでくる相手がこの世には存在するということに気づいた。 好きな自分と嫌いな自分。 会話をしていて嫌いな自分が全面に表れていることに気付いたのなら、それは話し相手が自分にとって気持ちよく話せる人間ではないということ。 そういう相手と長時間一緒にいると、嫌いな自分の出現を目撃し続けることになり、あっという間に自己否定の精神に支配されることとなる

      • 人の魅力には方程式がある話

        素敵だなと思う人はいつも笑顔だ。 楽しいなと思う人はいつも興味深そうに話を聞いてくれる。 また会いたいなと思う人は一番褒めて欲しいところを褒めてくれる。 それらができる人は誰からも好かれる。 私はというと、彼ら彼女らがそれらを素でやっているとばかり思い込んでいて実際は意図的にやっていたということに最近になってようやく気付けた。 ここまで長い道のりだった。 なぜ気付けたのかというと、前述した内容を最近自分自身が実践しているからだ。 職場や学校で顔を合わせる人を最低でも1日

        • ENTP男性の分析

          MBTI診断を知ってからというもの、あまりの的中力にどハマりし、以降 新しく出会う人達を“勝手に振り分ける“という行為が止まらなくなってしまった。 こういった性格診断というものは過去にも様々登場しては、一躍私たちの興味を引いてきた。 知人との会話のネタの一つと捉えればそこまでだが、ここまで正確にカテゴライズされる診断は、深く知れば知るほど、自己理解のみならず、他己分析や人間関係の攻略にも大きく活躍する。 出来るだけ色々なタイプの人間と出会ってそれぞれのタイプについての理解

        どうでもいい話

          大人になるということ

          新年早々落ちた。 家族も嫌いだし、家族に頼らないと生きていけないくらい自立できていない自分はもっと大嫌いだ。 理由もなく涙が出て、大人になってから初めて家族の前で声を出して泣いた。 言葉にしないだけで不安なんだな。 仕事を辞めてから、突如目の前に差し出された永遠とさえ感じる程の有り余る時間のせいで、色々なことを考える。 一人でいるのは好きだけどあまりに一人でいすぎると孤独を感じることを知った。 多分こんなに長く一人で過ごすことは今まで無かったんじゃないかと思う。 新

          大人になるということ

          命を捨てるほどに生きづらいこの世界が何より醜いよ

          言葉を吐き出さないとやってられなくなる瞬間がある。 こないだ観た映画がつらく、涙と共に湧き出た錘のような何かが今でも心に重くのしかかって動こうとしない。 やるせないこの世の摂理。 優しすぎる人にこの世界は生き辛すぎる。 不平等だ。 共感しすぎてきつかった。 嗚咽が止まらない程に泣いた。 自分の大切な人がと想像したらもっときつい。 感動なんてもんじゃない。 BANANAFISHをイッキ見した時と同じ。 あの時も一週間くらい落ち込んで、仕事場でも思い出して泣いてしまうほどだ

          命を捨てるほどに生きづらいこの世界が何より醜いよ

          玄関でマーチンに足を通していると涙が溢れてきた

          月曜の朝。 玄関でマーチンに足を通していると涙が溢れてきた。 11月一杯で退職することを上司に告げた時にはもう、精神状態は極限まで達していた。 こんなことで?と自問自答しては、毎日自分の気持ちに気づかないふりをして出勤して訳もわからぬまま突然涙がつーっと頬を伝うこともしばしばあった。 昨日、誕生日を迎えた際に母親が私の子供の頃の写真を沢山送ってきた。 七五三で撮影した写真も、家族で揃って撮影した写真も、何故か私だけ不幸せそうな顔をして写っている。 それを見て母親が言った「

          玄関でマーチンに足を通していると涙が溢れてきた

          内気な私を外の世界へ連れ出してくれたのは映画だった

          久しぶりに映画を観ようと思った。 喉が渇いて水が飲みたくなるように、無性に物語を体内に補給したくなる瞬間がある。 それはたとえば小説でも音楽でも観劇でも満たすことが出来る欲求なのだろうけど、自分には2時間の映画がちょうどいい。 個々の好きなものや関わってきたもので形成されていくのが「人間性」だとしたら、間違いなく自分を創り上げたコンテンツは "映画" だ。 今回はそんな自分の一部ともいえる映画について書いていこうと思う。 -映画との出会い 興味を持って映画を観始め

          内気な私を外の世界へ連れ出してくれたのは映画だった

          こんな日はスピッツに背中を押されたい

          ついに退職希望を伝えた。 今日はそんな記念すべき日。 お金のこと、将来のこと、次の会社のこと、メンタルのこと。 不安は山ほどある。 アルバイトとして入社して1年10ヶ月。 社員になって僅か4ヶ月。 前職も4ヶ月くらいで辞めてる。 4ヶ月以上働けない体になったか?と不安になりつつも、この選択は絶対に間違っていないと確信できる。 生きるために働くし、やりたくないことだってお金を貰えるからやるという意見も十分頷けるのに、心のどこかで天職を求めている自分を裏切っているような感覚が

          こんな日はスピッツに背中を押されたい

          不利なフィールドで戦い続けると心は死んでしまう

          要約して話すのが苦手。 何か起きた時に、何故起きたか、そうならない為にはどのようにすべきで、その為には何をすれば良いか、とかそんなん知らないし考えたくもない。 どこの会社行っても会議では大抵そんな会話を繰り広げていくのが定石。 もやもやと心に浮かんだことを筋道立てて言語化出来る人は凄いと思う。自分には出来ないから。 アーティスト型だとか芸術家タイプだとかってことは、色んな性格診断の結果で分かってる。 会議室で議論することが苦手なタイプだってことも分かってる。 わざわざ不得意

          不利なフィールドで戦い続けると心は死んでしまう

          陰鬱とした感情の終着点

          電車から降りて外に出ると、雨上がりのじめっとした空気が一瞬で身体をくるんだ。 まるで霧の中を歩いているかのように視界がぼやけて見えて、このまま知らない世界へ通じていたらいいのにと、霞む道程を進みながら思った。 帰路に着く途中、電車に揺られながら再生された『No Suprises』。 Radioheadは洋楽を聴き始めた頃に出会ったバンドだ。 若干二十歳。吐き出せずに溜め込んでいた自分の心の内側に眠る湿った感情を、全く知らない海外のバンドが表現してくれていて驚いた。 心の真ん

          陰鬱とした感情の終着点

          おまえが誰を好きになるとかクソくだらねえわ

          好きだった人が好きな人に振られたらしい。 「どうでもいい人にばかり好意を寄せられるのに大切な人に思いは届かない」 って。 触れてしまえば容易に当事者を傷つけるかもしれない鋭い言葉の刃を、誰のことかは特定されないだろうという軽率な判断のもと彼は広い海へと投げ放っていた。 余所見をしながら、まるで他人事のように。 運悪くもその刃に触れてしまって思い出しちゃったんだよな。 「くだらな」 そう思いながらイヤホンを耳にして爆音で曲を再生した。 26だか7だかの頃にしょうもな

          おまえが誰を好きになるとかクソくだらねえわ

          孤独な時間を溶かす真夜中のドライブ

          今日もまたスマホの画面を開き、新しい反応がきていないかを確認する。 出会いは専らマッチングアプリ。 時間を持て余した時や、誰かと話したいけど友人を誘うのは忍びない時にこのツールは大いに活躍する。 待ち合わせは決まって夜の時間帯。 最寄駅までお迎えに来てくれた車のナンバーを確認し、助手席の窓越しに手を振るところから始まる新しい出会い。 ドアを開けて4秒で決まる振り分け。 恋人、セフレ、友人、それ以下。 恋人にしたいくらいビビビっとくる相手にはなかなか出会えないのが現実

          孤独な時間を溶かす真夜中のドライブ

          「いつ会えるの?」と聞いたら「ぼちぼち」と言われた夜

          最近は心の治安が悪い。 調子の良い時は恋も仕事も上手くいって、毎日笑って過ごすからハッピーでいられる。 そんな幸せな時期を一定期間過ごすと決まって落ち込む時期が訪れる。 人間に感情というシステムを埋め込んだのは一体誰なのでしょうか。 心という煩わしい概念なんて無ければいいのにと思うことは少なくない。 それでも感動して涙を流す瞬間の尊さだけは失いたくないから、人間に感情があって良かったと思うようにしている。 人生は悪いことばかりでなければ、良いことばかりでもない。 しか

          「いつ会えるの?」と聞いたら「ぼちぼち」と言われた夜

          人を好きになると心は摩耗する

          私は恋愛が下手くそだ。 一般的な恋愛上手な人というのは経験豊富で押し引きが上手い。 場数を踏んでる分だけ知識があって、相手が何を欲しているかを瞬時に判断できるスキルがある。 誰も気付かない様な些細な変化にも気付き、誰よりも気が利く。 そして何より、一番欲しい時に一番欲しい言葉をくれるのだ。 魅力的な人は、相手に執着せず、どこか余裕がある。 自分が興味の無い相手にならある程度出来るであろう駆け引きも、好きな相手に同じようにするのは極めて難しいはずなのに、自分の感情を上手に

          人を好きになると心は摩耗する

          他の誰かじゃなくて特別な自分になりたかった

          湿った空気のなか迎える憂鬱な月曜日の朝。 現状打破の為に何かやらねばと思いながらも、変わらず無為に過ごしてしまう週末を猛省するのも決まって月曜の朝だ。 通勤の電車内、知らない人が書いたある記事を読んだ。 それはとある恋愛映画の酷評をびっしりと書いたもので、筆者は物語の細かな部分までを的確に捉えて言語化しており、その分析力は見事なものだった。 そしてその作品は過去に自分も観たことがあり、当時の自分はしっかりとレビューを書き残していた。 ▼以下、当時の自分のレビュー 言

          他の誰かじゃなくて特別な自分になりたかった