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ウクライナ、欧米の武器供与でロシア軍占領の南部奪還作戦を始動
ウクライナ軍は、8日に、南部ヘルソン、ザポリージャ両州の住民に退避を求め、南部奪回のために、ロシア軍の設備への攻撃を初めている模様です。
また、欧米から供与されたロケット砲システム(HIMARS)で、南東部マリウポリ・ヘルソンのロシアの弾薬庫など、11箇所を攻撃したようです。
ウクライナ軍の南部での反撃は、ロシア軍の東部ドネツク州の制圧の動きにも大きな影響を与えそうです。
現在、ウクライナは穀物の収穫期を迎えており、ロシア軍の砲撃が続く中、収穫は困難になっています。
世界の穀倉地帯として、ウクライナの収穫を妨害する行為は、食料危機をさらに深刻にすることになります。
南部のザポリージャ州では、穀物畑がロシア軍によって放火された疑いがあり、現在調査中とのことです。
ウクライナ軍の弾薬庫攻撃でロシア軍へダメージ
ドンバス地方で、ロシア軍が軍事制圧を果たしているようにみえますが、ウクライナの発表によれば、6月末までに破壊したロシア軍の戦力兵器について、
戦車・装甲歩兵戦闘車を約1600両(投入数の22%損耗)
装甲兵員輸送車等を3700両(50%損耗)
合計5300両(43%損耗)、
火砲・多連装砲合計の約1040門(46%損耗)
とのことです。
火砲:多連装ロケット発射機
誘導砲弾;誘導可能な多連装ロケット
「ハイマース(High Mobility Artillery Rocket System)」:米国の6発搭載の多連装ロケット発射機
「M270」:米企業が開発し、英国が供与した12発搭載の多連装ロケット発射機
155mm榴弾砲:米国・フランス・ドイツから供与
ロシア軍は、圧勝と見られながらも消耗が激しく、東部地域への攻撃でも限界を迎えているとのことです。
ウクライナ軍の反撃は、米欧から供与された対戦車ミサイル「ジャベリン」や、誘導砲弾、自爆型無人機など訓練による使用が可能になってきているとのこと。
誘導砲弾などが、今後の戦況を大きく変えると見られており、どこまでウクライナ軍が領土を奪回できるがに注目が集まっています。
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