見出し画像

フリーランスに特化したお金の運用について①

割引あり

はじめまして。ファイナンシャルプランナーの須藤真吾と申します。日頃、フリーランスの方々に向けて様々な金融アドバイスをしています。

今後フリーランスの皆さんに役立つような情報を発信し、少しでも活動をサポートできればと思い、今回執筆させていただくことになりました。より情報を身近に感じていただけるように、オーナーの根田さんとの対話形式で記事を発信していこうと思います。

■漫画家とファイナンシャルプランナーの大事なお金の話

(根田)そもそも僕たちのようなフリーランスは、資産運用って必要なんですか。

(須藤)はい。個人的にはフリーランスに限らずほぼすべての方が、より金銭的な面で豊かになるという意味において、資産運用は必要不可欠だと思います。

特にフリーランスの方は、いわゆる一般的な会社員や公務員よりも、より意識を高く持つべきだと考えています。必要だということは、資産運用をしないと何かしらの問題が生じる可能性があるということです。

その問題解決のツールとして資産運用があると考えると、まずはフリーランスの方と会社員の違い、置かれている状況、問題はどこにあるのかを十分に理解しておくことが大切です。

(根田)なるほど。フリーランスと会社員の違いはなにがあるのでしょうか。

(須藤)まずは、年金制度の違いです。日本の年金制度には「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」があります。

2階建て構造と呼ばれるように、フリーランスの方は、国民年金のみに加入し、会社員や公務員は両方に加入する形式です。厚生年金に加入する方の保険料は給与から天引きされ、国民年金の保険料を別に納付する必要はありません。

(根田)フリーランスは「国民年金(基礎年金)」しか加入することができないということですね。では、将来、フリーランスはどのくらいの年金額がもらえるのでしょうか。

(須藤)国民年金の保険料、つまり現在皆さんがお支払いしなければならない金額は、1か月あたり16,520円です。

(令和5年度)20歳から60歳までこの国民年金保険料を満額支払ったと仮定します。年金受給開始は基本的には65歳からの開始ですが、満額受給額は780,900円となっています。

つまり、月に約65,000円の受給額で、2019年の基礎年金平均受給額は、56,049円です。

(根田)え、たったそれだけしかもらえないんですか。65歳からの生活をイメージすると不安ですね。

(須藤)そうなんです。これと比較して2階建て構造の厚生年金に加入している方の厚生年金平均受給額(2019年)は146,162円となっており、約3倍の差があるということがお分かりになると思います。

つまり、フリーランスの方はこの差を自分たちで準備しておかなければならないということです。用意する必要があるかどうかという論点は別にして、これだけの差があるということをまず知っていただきたいなと。

(根田)よくわかりました。40年間も国民年金保険料を支払って、これだけしかもらえないとなると、払う気がなくなりそうですよね。

また、年金制度のことをよく理解せずに、将来はどうせ年金なんかうけとれないんでしょうみたいな理由で、国民年金保険料を支払ってない人も少なくないという印象ですが、その辺はどう思われますか?

(須藤)まず抑えて置かなければいけないポイントは、法律上、国民年金保険料は支払いの義務があるということです。なので、支払うことが基本です。

では、未納が続いたらどうなるのか。最終的には、財産差し押さえのリスクがあります。経済的な理由で納付が厳しい場合には免除や納付猶予という制度が利用できますので、払えないからといって未納のまま放置するのだけは避けてほしいです。また、未納期間が長いほどデメリットがあります。

【デメリット】


将来受け取る年金額が減る
老後に受け取る基礎年金は、年金保険料を支払った月数によって金額が決まるため、未納が長くなるほど将来の年金額が減ってしまいます。

遺族年金や障害年金が受け取れなくなる場合がある
南京受給の対象となる方が亡くなった場合に受け取る遺族年金や、障害を持った場合に受け取れる障害年金も、保険料の滞納があると受け取れなくなることもあります。これは個人的に非常にリスクがあると思います。

もしもの時に受け取るお金が受け取れなくなるので、まずは、民間の保険を考える前に公的な年金の未納がないようにすることが優先です。


(根田)
フリーランスは公的年金だけでは、心配な方が多いと思います。そこでどのような方法で資産運用をしていくのが適切でしょうか。

(須藤)公的年金に上乗せをする方法として、まずはここからという意味で2つご紹介します。

「公的年金に上乗せ」の方法とはなにか?この先の有料部分ではその具体的な方法について、シェアします!

ここから先は

662字
この記事のみ ¥ 0〜
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?