見出し画像

言い間違い

4年くらい前、ちょっとしたことが思い出せないとか、聞き間違いが若干はじまっている、なんていう記事を書いていたんですけど

この時よりも増して、順調にステップアップしているようです。


先日、Netflix で『忍びの家』を見はじめたんですがね。


"忍びであることを捨てた最後の忍び一家が国家を揺るがす危機と対峙する" っていう完全オリジナルのストーリーで、配信が始まってすぐ話題になっていたので見てみようと思いまして。
ちなみに、Netflix 全世界ランキング (非英語作品):2024年2月19日~2月25日で1位を獲得したそうですよ。

シーズン1は8話までで、毎日少しずつ見ていたんですけど、とある日のこと。
昨日の続きを見ようとウチのボスに声をかけたんです「 "忍びの家" 見る?」と。
すると、ボスがキョトンとした顔をするわけですね。
ん?
聞こえなかったのか?
と、もう一度聞いてみると

「 "忍者家族" って、何?」

どうやらワタシ、『忍びの家』を『忍者家族』と言っていたようです。
マジか。
これは、聞き間違いとか思い出せないレベルではありません。
完全に、別物。

そういえば、違う言葉に変換しちゃってたことは今まで多々ありました。
「この映画おもしろかったから見てみれば?」と、2013年公開の映画『謝罪の王様』を『土下座の神様』と友達に紹介して困らせたことがあります。
「見つからないんだけど」と。
当たり前です。
そんな映画、存在しませんからね。
2014年公開の『バリの神様』と混ざったんじゃないかと思うんですよ、この時は。

他にもよくあるのは、外国人の名前。
ロバート・デ・ニーロとかアル・パチーノみたいな個性的な名前ならダイジョブなんですけど、普通の名前だとミスが起こりがちです。
例えば、『ウィル・スミス』。
「なんか、ウィリアム・モリスに似てるな〜」なんて思っちゃうと、ウィリアム・スミスとかにいつの間にか変換されちゃうわけだ。
『エリザベス女王』を『ビクトリア女王』って言ってたり。
完全に、無意識。
『ランボルギーニ』が全然思い出せなくて、「ボラギノールに似てるんだけどな〜」とひたすら考えあぐねて答えが出た時、字面がそっくりなことに心底感嘆する、なんてこともありました。


最近の女性芸能人はひらがなが多くて、これまたややこしくてごちゃごちゃになります。
みちょぱ、ゆきぽよ、ゆうちゃみのお三方は名前も顔も雰囲気も似ているので、どの人が登場しても「みきぽみ」みたいな存在しない名前に変換される、っていうことが起きるわけです。

覚える気がないのか?
いや、そういうんじゃなくて。
なんか、入ってこないんですよね。
この年齢になると、覚えなくてもいいものはなんとなくぼんやりで OK って感じになるんだと思います。

でも、『水色みずいろ』を指差して『黄緑きみどり』って言っちゃうのはものすごく心配されるので、これは本当に気をつけようと思いますけど。

言い間違いとはちょっと違う気がするので。

サラリーマン川柳の入賞作品を、ふと思い出しました。
『じいちゃんに   J .Y.Park の  場所聞かれ』
なんか、こういうバアさんになる気がしてなりません。


そういえば、ウチの息子も、ワタシの血をめでたく引き継いでいるんじゃないかと思う出来事がありました。
息子が小学生の頃、テレビでアニメを見ていた時のことです。
途中の CM で、キムタクが映ったんですね。
それも、同じ CM が2回。
すると、息子が画面を見ながらため息をつくんです。
同じのが2回も流れたからか?と、CM についての文句を言うのかと思ったら、彼は真剣な顔をしてこうつぶやきました。


「やっぱカッコイイな。たむけん」

キムタク、な。
息子よ。
お前もか。

おんなじ匂いがする。


頭ではわかっているのに違う言葉が出るとかではなく、疲れているわけでもなく、ごく自然に普通に言い間違える人もいるので、あたたかく見守っていただければ幸いです。



みなさまのご支援に感謝します。