洗濯機に描いていた絵が完成
ネズミを描き加え
次はネコ、のところで止まっていました(→「洗濯機に更に絵を加える」参照)
が、やっとこ作業を開始しました。
こんな感じで描きはじめて
3時間半くらいでこのくらい
更に3時間ほど描くと、こうなります。
これで、50%くらいですかね。
全体的に色の深みが全然足りないですし、この時点では質感も色味もイマイチ。
完成まではまだまだです。
今回使用している絵の具はリキテックスなんですけど、先日の記事『リキテックスって何?』で書いたように、「薄く(絵具に混ぜる水の量を少しずつ減らして)塗り重ねながら質感を出していく」描き方のため、途中経過はこんな感じなんです。
横着して、塗り重ねる作業で手を抜くととてもクオリティの低いお粗末なものになる(リアル画には仕上がらない)ので、丁寧に塗り重ねてから細部を描き込んでいくわけですね。
根気よく描き進めるんですけど、腕(技術)とは別の、努力ではどうにもならない部分でなかなか思い通りに作業が進まず時間がかかっていたのは、「ちっとも見えない」からなんですよ。
5年くらい前までは「絵描きは80歳まで出来る」「健康でさえいれば可能だ」と、根拠のない確信みたいなものがあって、技術もより上がるはずだから圧倒的な作品を作れるようになるだろうと思っていたのに、ここに来て老眼がこんなにも影響を及ぼすことになるとは大誤算でした。
若い頃はなんでも良く見えましたし、何時間作業しても屁でもないですから、敵は眠気くらいでいくらでも描けたんです。
もちろん、体力やらの衰えは避けられないので「いつか描きづらさを感じる時が来るだろう」とは思っていましたよ。
でも、まさか40代でそうなるとは、予定外すぎて戸惑いしかありません。
数年前は、1日8時間とか描けてましたけど、今はせいぜい4〜5時間で、それ以上はもうギブ。
休憩をしこたま入れるため作業時間としては7時間くらいになるので、アラフィフのババアには重労働ですよ。
日が暮れると見えない、照明でも見えない、曇天も無理、っていうのが大きな原因にもなっていて「若い時とは違う」と思い知らされる今日この頃。
角度が変えられない支持体(今回は洗濯機)で、適度な体勢を自分で作れない状態での作業も長時間継続できない要因ではあるものの、「ここまで出来ないのか」という衰えの認識と限界を確認させられられている今、これからの自身の取り組み方をどうするべきか?
いつまで出来るのか?
ベストコンディションは今後あり得ないのか?
な〜んてことを頭の中で問答しながら黙々と描き進めて、色がだいぶ重なってきたところで細部を描き入れてみます。
う〜〜〜〜〜〜ん。
毛にフワフワ感がないので、更に手直し。
なんとか仕上がったのがこれです。
↓
マスキングテープ を剥がして全体を引きで見てみるとこんな感じになりましたが
今度はネズミが荒削りすぎて気になる、っていうね。
で、ネズミを手直ししてこうなり↓
全体的に影を入れて完成です。
ここまで描いておいてなんなんですけど、「柄」か「リアル画」、どっちかにすればよかったと思っています。
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