見出し画像

聞き間違い

今朝、起き抜けにいきなり頭の中に流れてきた「コードブルー」の主題歌。
ミスチル『HANABI』のイントロが鳴り響きドラマのオープニングの画像まで浮かぶんですが、歌い始めの歌詞が分からずまたイントロに戻るっていうエンドレスな朝のスタートで、すでに頭はプチ疲労です。

こういう、ちょっとしたことが思い出せなくなってきてましてね。
老化ですよ。
視力についても自覚があり、今まで普通に見えていた壁掛けカレンダーの数字にピントが合うまで時間がかかるとか、運転中は遠くの道路標識がとても良く見えるようになったとかね。スマホを目の前に差し出されると、鼻の下を伸ばしながら距離を測るのも普通になってきましたから、順調に老いています。

近頃は、老眼鏡のことを「大人メガネ」なんていう言い方をするみたいですね。
世間が気を使ってそう言うのか、老眼を認めたくない張本人が言い出したことなのかはわかりませんけど、老人とまではいかない世代に対して使われる固有名詞としては良い表現なんでしょう。
“老” という言葉に過敏すぎる気もしますけど。

「自覚する老い」というのを順序立てていうと、記憶、目、その次が耳。
それとも歯が抜け落ちるのが先か?そこは人によってマチマチですけど、ここでは耳を優先することにします。
聞こえに関しては、聞こえなければ “聞こえないという自覚” 自体がないので難しいところですが、その予兆として “聞き間違い” というのが起きてくるように思います。
そもそも聞こえる仕組みというのは、空気の振動(音波)を鼓膜がキャッチして脳が「何が聞こえたか?」を判断するんですね。自分が知っている情報に結びつけて意味を見出すんですが、そこに “勝手に予測する機能” が付け加わると聞き間違いが起きるわけです。

例えば、タモリ倶楽部の「空耳アワー」なんてのがそうですね。
外国語が日本語に聞こえるっていう、まさに聞き間違いですが、自分が知っている言語が日本語なんですからそれに結びつけて理解しようとするのは当然のことです。

この前、母のところに荷物を届けに行った時のことなんですがね。
「味噌ある?」と聞くと「ニス?」と母。
ミソがニスですよ。
今、ここで、ニスを何に使うと思うのか?って感じですけど、そう聞こえてものすごく不思議に思ったんでしょう、顔がビックリしていました。
70過ぎてやっと「耳が遠くなってきた」と自覚した母ですが、最近は特に聞き間違い絶好調です。

ワタシ「2日(ふつか)に来るね」
母「20日(はつか)?」
ワタシ「違う違う、ふつか」
母「5日(いつか)?」

みたいな。

かくいうワタシも、その聞き間違いが若干はじまっているので、↑のような日にちのことで “お互いが聞き間違える” なんてことがあると大変なことになりますから、気をつけないといけません。
今は「ハサミ取って」と言われて「ワサビ?」と聞き返す程度ですが、微妙なレベルが頻繁すぎるので、自分で自分に注意喚起をしています。

みなさまのご支援に感謝します。