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「落書き」は楽しんだ方がいい

ワタシは、遊び感覚でよく落書きをするんですけど、「それは、落書きレベルじゃないよ」と言われることが多々あります。
ササッとラフな線で書いた絵ヅラを「落書き」というんでしょうけど(こういうヤツ↓)

ワタシの場合、「清書用の紙でないものに描いたものは全て落書き」で、落書き用のノートが昔からあって、そこには漫画やアニメのキャラクターを描いたりしていました。
要は、「遊びで描いた絵」ってことなんですけど、誰に見せるんでもない、なんとなく描きたくなって描いたもの、っていうのが「落書き」にあたります。

とはいえ、遊びで描いていたはずが、いつの間にか本気になっているというのはあるあるで、なんだかんだ完成度が上がってしまい、はたから見たら「落書きではなくイラストだ」といわれる仕上がりになるわけです。

更に、一度書き出すと止まらなくなってしまうのがワタシの落書きの特徴で、例えば "ベルばら" の『オスカル』を描いたら

次は、『アンドレ』

この顔立ちから "エースをねらえ!" の『宗方コーチ』を連想し、どうせならと、『お蝶夫人と岡ひろみ』も加えてみたりして。

次から次へと、色々描いて遊びたくなるわけです。

10年くらい前のスケッチノート ↑ はこんな具合に、数ページに渡って漫画のキャラがほとんどでしたけど、セル画を描いて遊んでいた10代の頃のノート ↓ には、ガンダムなんかのアニメキャラが結構描かれていていましたね。

なつかしい。
漫画やアニメばっかり見ていたので、落書きのモチーフはこんなのがほとんどでしたけど、デザインの専門学校でイラストレーションを学んでからは、画風やらが少し変わったように思います。
落書きのタッチも変化するんですね。
鉛筆じゃなくペンで落書きをするようになって、消すことが出来ない状態だったからかもしれませんけど、スケッチに近い、形をとる練習のような落書きになった感じです。


最近は、パターンアートを描くことも多くなりましたし

箱に描いたり ↓ なんていうのも加わって、新しい落書きの形が増えました。


人はなぜ、落書きをするんでしょう?
調べてみると、『落書きの心理的分析』をされた方がいて、論文が書かれていました。

本論文では、現代の教育場面における大学生の落書きについて、どんな時に落書きをするのか、どこに落書きをするか、落書きをする時はどんな気分になるかなど、さまざまな角度から落書き時の行動について分析し、可能な限りの範囲内で落書きの本質、つまり落書きに隠された心性について考察する。

保育を学ぶ学生を対象に『落書き』に関しての質問を求め、そこから色々な視点で分析されています。

ざっくり言うと、こんな感じ↓

どのような落書きをするのか、落書きの種類を尋ねた結果、「キャラクター」と「動物」、「絵」と「文字や線」 の関係が深いことが読み取れる。
落書きしている時の気分を尋ねた結果、「楽しい」と「リラックス」「無心」 間の結びつきが強いことがわかり、とりわけ「楽しい」と「リラックス」の関係が深いことが読み取れる。
落書きを終えた時『どんな気分になる』 かについて尋ねた結果、「楽しい」と 同時に、「穏やか」「達成感」を味わった人が多かっ たことがわかった。
子どもの落書きには多くは目的がないが、大人は何らかの目的があって落書きをする。これは、子どもと大人の間における落書きの目的に関する決定的な違いかもし れない。
大人の落書きの仕方は子どもと逆で、描画技術があるだけに基本的には絵のクオリティ (または完成度) は高い。
また、大人の60%は『暇つぶし』を目的として落書きをする傾向にあり、『暇つぶしのひとつの手段』とも考えられる (『暇つぶし』は "時間つぶし≒時間を持て余す≒何となくつまらない" と 関係する )。
イメージして描くこともあるが多分に意識的で、"これを描こう" と思って形のあるものや実在するものをよく考えて描く。また、構成などを考えて上手に描こうとし、何かわからないものはあまり描かない。絵が好きで描くわけでもない。
大人の落書きには『何ほどか考え事が反映』される。
考えを整理するため、気を紛らわすために描く場合もある。
明確に "ストレス解消" 目的の場合もあり、落書きの動機はさまざまである。
描く内容は『思っていること』や『自分の感情』が絡み、気持ちがあらわれることもある。
大人は意図的に、いたずら心や、時に悪意をもって『人に見せるために落書きをする』こともあり、大人の落書きは、子どものように『心身の発達につながる』わけではない。
子どもは素直に、描きたい時に落書きをす る。ストレスがなくとも描く。その時、子どもの感情は、無邪気で純粋にわくわくかつ楽しみながら、ひとつの遊びとして想像力を広げながら、 一生懸命に落書きをし、絵の中で遊ぶ。
子どもにとっては、落書きをすること自体が落書きの目的と考えられる。落書きはお絵かきのひとつ。それゆえ『子どもは落書きをしない』といっても過言ではない。

落書きの心理学的分析

落書きは楽しいからするものだと思っていましたけど、大人の60%は、『暇つぶし』で落書きをするみたいですね。
ワタシはどちらかというと、子ども寄り。
描きたい時に落書きをするし、落書きをすることが目的で、ひとつの遊びになっていますから。


つい数日前のことです。
使おうと思ったバッグが無地だったので

つい、落書きをしてしまいました。

犬の顔じゃありませんよ。

顔のアップを描くつもりだったんですけど

こっちの画像に惹かれましてね。

楽しかったです。


描画の様子は、インスタで公開中です。

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