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アイデアは、自分ではなく、腸内細菌が考えている話。

「アイデアは、自分では生み出してない。
 自分の腸内細菌が生み出している。」

唐突ですが、僕は半分ぐらい本気で
そう思っています笑

ブレイクスルーする際のアイデアって、
いつも「ふと」生まれますよね。
どこからか降ってくる、湧いてくる。

意識の洞窟の奥深くに
なにかあると思って
一生懸命それを深く掘っても
実はアイデアって出てこない。
(意外とこの感覚を知らない人も多い気がします。)

アイデアは、
自分の奥底から生まれるってよりも
自分の外からやってくるのを捕まえる感覚
に近いものがあります。

とすると、
もはやアイデアって
自分自身が生み出しているのではなく
自分の中にいる腸内細菌が
生み出しているのではないかw
というのが僕の仮説です。

そもそも
意思や意識って
何なんでしょう。

どんなに人間を解剖しても
意思や意識を見つけて
取り出すことはできません。

なんなら意思って
1つのものなのかどうかも
怪しいところがあります。

なんだか
とっても移ろいやすいものだったり
ときに強気になったり弱気になったりと
だいぶフワフワした存在です。

ひとりの人間に
確固たるひとつの意思が
どこかの部位で生成されているのか
疑いたくなるレベルです。

とすると、
「分人」の考え方に
近いかもですが、

自分の中には、
色んな自分(分人)がいる。
だから、移ろいやすいし、悩みやすい。
で、その色んな分人の意見の総和が
結果として意思となっている。

意思とは
1つの単独の大きな塊ではなく
多様な集まりの総和なんじゃないでしょうか。

で、
その分人の正体は、
腸内細菌なんじゃないか
と思ってみるw

最近腸は、第2の脳どころか
第1の脳と呼ばれることもあるそうですが

確かにもともと日本語には
「腹が立つ」「腹をくくる」
「腑に落ちない」などの
腸で感じていることを
言葉化している歴史があり、

「腹の虫がおさまらない」なんてまさに
「腹の虫=腸内細菌」なんじゃないの?と
思うぐらいの言葉の使い方です。

と思うと、

体内では常に
自分の中にいる様々な腸内細菌が
あーだこーだいいながら
ずっと意見を出しあっている。

強気な腸内細菌もいれば
弱気な腸内細菌もいれば
がんばり屋の腸内細菌もいれば
怠けたがりの腸内細菌もいる。

その様々な意見を
コントロールタワーである
脳が最後、認識し、承認をして
自分の「意思」にしている。

もちろん時に、
脳が認識も承認もしない時があって、
それは、「体が勝手に動いた」時のメカニズム。

つまり
そう考えると

腸でアイデアは生み出され
脳でアイデアは認識される。

と言えるのでは
ないでしょうか。

だからアイデアは
突然ひらめく
ように思える。

腸内細菌が生成した信号を
脳がキャッチしているだけだから
脳からすると
突然やってきたような感じる。

これまで
アイデアがひらめいたと
思っていた瞬間は、
脳が認識した瞬間であり
実は生成している瞬間ではない。

これがアイデアにまつわる
メカニズムなんじゃないかと
僕は仮説立てています。

とすると広告業界が
クリエーティブディレクター制という方法論で
アイデアを生み出しているのと同じようなことが
体内でも起きているとも言えます。

広告業界では
様々な職種のプランナーたちの
多様なアイデアの種から
クリエーティブディレクターが
いいアイデアの原石を引き上げ、
そこにまたアイデアを重ねて
最終的なアイデアに精製していきます。

体内でも同じように
腸内細菌というプランナーが
様々なアイデアを出しあっていて
そこから脳というディレクターが
いいアイデアの原石をキャッチして
それを精製をして最終形に仕立てている。

生み出す係と
捕まえる係は違う。

なので、
アイデアは自分が脳で生み出そう
としてはいけないのかもしれない。

アイデアは、腸内細菌が考えてくれる。
自分は、脳でそれを受け止めるだけでいい。

そう考えると
少しアイデアを考えるのって
気がラクになりませんか?

そしてもちろん
このはじめの
腸内細菌プランナーのレベルが
高くないといけないので

いいクリエーターになるには
いい腸内細菌を育てないと
いけないことになりますw

よく寝て、よく運動し、
食物繊維や発酵物をよく食べて、
腸内細菌のコンディションを
整えないといけないのかもしれません(?)

排泄物に「便り」という漢字をあてて
「便」とした日本人の言語感覚って
すごいなーと思いますが、

まさに排泄物はその3割が
腸内細菌なので、便を見て
腸内細菌のコンディションを
常に確認したほうがいいかもしれません(?)

さらに最近、
健康な人の腸内細菌を移植することで
人を健康にする治療法の開発が
進んでいるそうですが

それを真似ると
いいアイデアがよく出る人の
腸内細菌を移植すると
移植された人もアイデアが
よく出るようになるのか、、
どーなんでしょ笑

企業は最近、
人的資本経営といって
従業員のモチベーションを大切にする
経営を推進していますが

それと同じように、
個人は、腸内細菌の
モチベーションを大切にする
腸内細菌的資本経営を実践するべき、
ということで、

とにもかくにも
アイデアを考えるにはまず、
ちゃんと腸の声に耳を傾け
腸のご機嫌をとる。
まずはそこから。

そして腸内細菌が
アイデアを思いつくように
良質な情報刺激をインプットし
偶発的な衝突が起きるような環境に
身を置くことが大切だと思っています。

ちなみに
仏教においては、
「我」とは存在しないもので
変化し続ける「現象」のひとつと
定義されているそうです。

川の水は
常に流れているので
川はあるけど、
同じ水はそこに留まっていない

というのと同じで、

存在するのは、人間という器の中を
常に流れている「変わりゆく私」

という考え方。

つまり、

わたし、なんて存在しない。
自分は、単なる器でしかない。

とすると、

自分自身が考えている
自分自身が意思を持っている

と思うこと自体、
実はおこがましいのかもしれませんし、

自分らしさで悩むこと自体、
必要ないのかもしれません。

わたしなんて存在しない。
存在するのは、、、腸内細菌だけ。

なので、

私が、アイデアを考える、のではなく、
私に、アイデアがやってくる。

そのメカニズムを知ることができると
より一層、いいアイデアを生み出しやすく
なるんじゃないでしょうか。

と、僕の腸内細菌がささやいています。

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