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自然は全てを凌駕する

完全な管理下でしか生きてこなかった歴史が長いこの世界で、ゲノム編集された昆虫などが自然界に放出されることで、デング熱やジカ熱などの感染症の根絶などを目指しての実験的試みが幾度か行われてきた。
もっとも最近の大掛かりなものはこの一昨年だかに行われたものだと思う。

その時々で話題になったし、環境団体やらよくわからないものを放出して恐ろしいという立場の反対派が随分騒いだことを記憶しているが、この実験の後日談は非常に興味深いものだ。
恐らく各国の優秀な科学者たちが時代の先端ツールを惜しげも無く投下しあらゆる方法で実験を繰り返し、行けるなったところで環境放出を行ったのは容易に想像出来るが、結果としてはいずれの実験も失敗に終わっているのだ。
これ、理由は端的に言えば“自然の脅威的力”というものに他ならないのではないかと思えてならないのだ。
この“脅威的”の根本は長い自然の営みの中において捨て石的莫大な数のバクテリアの学習、その繰り返しがあらゆる生命にフィードバックされ想像などすることもできないほど精緻に組み上げられた奇跡のシステムなのだろう。
我々が実現を夢見る?AGIまたASIなどの実現に向けてあらゆる叡智を導入するのだが、そんなものを軽く凌駕する“運用”がなされていると考えるのが妥当に見えてしまう。(この辺りは遺伝子研究の真下さんがおもしろいことを言っていたりします)
ふと思ったのは、僕らはいわゆる“バクテリア”的な存在なのかもしれない・・と

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