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人生のピンチを乗り越えるためのレジリエンス(心の回復力)強化法

こんにちは。
「心と身体をまるっとクリエイトする私に」。
トレーナーの幸田輝美です。

人生は予測不可能な出来事で満ちています。
突然のピンチや転機に直面したとき、私たちがどのような結果を招くかは、心理的な回復力、すなわちレジリエンスに大きく依存します。

今回は、レジリエンスを強化し、人生のピンチを乗り越えるための具体的な方法についてお話しします。


小さな男の子が教えてくれた人生のヒント

むか〜し昔、私が中学生の時のお話です。

学校から帰っている途中、道端で一人で泣いている、小学校低学年の男の子がいました。

私が声をかけると、その子は泣きながら「友達と喧嘩をしてしまい、その子が先に帰ってしまった。遠くまで来てしまったので家までの道も分からない」と話してくれました。

私はその子に、家まで送ってあげようか?と言うと頷いたので、手を繋いで歩き始めました。
が、道がわからないと言っているので、交番か学校か?まずは適当に歩いちゃえと、ともかく歩き始めました。
そのうちその友達と合流することができるかもしれないし、と思いながら。

男の子は最初は泣きながら、喧嘩をしてしまったことがとても悲しいし、家に帰れるか不安だと繰り返していました。

私は歩きながら心の中で「それはもう聞いたな。私誘拐犯だと思われないかな。ってか、この子家分からないって言いながらめっちゃ歩くけど、どこ向かってんのかな」と思いつつ、会話があまり成り立たないのもあり、聞き流しつつ特に何も考えず歩いていました。

だんだん男の子は泣き止み、落ち着きを取り戻すと、私の手を引く様にしてぐんぐん進みます。「あっちだよ、こっちだよ」と。

結局、何の迷いもなく、無事家に着き、その子は何事もなかったように家に入っていきました。
最後に私に笑顔で手を振ってくれたような気もします。

今でも覚えている30分くらいの出来事。
当時は「道分からないって言ってた割にしっかりしてる子で良かったな」と思っただけなのですが。

今思うと、この出来事には人生のピンチを乗り越えるいくつかのヒントが込められていることに気がつきました。

感情を受け入れることの重要性

最初は男の子もパニック状態になっていて、本当にどうやって家に帰るか分からなかったのでしょう。

でも、「私」という第三者に、自分の気持ちを伝えることで、落ち着きを取り戻しました。

落ち込んだ時、悲しい時に無理に感情を誤魔化さず、とことん落ち込むことは重要なステップです。
感情を無視することなく、正面から向き合うことで、心理的な回復が始まりると言われています。
悲しみや失望を感じることは自然な反応であり、それを受け入れることが、次のステップに進むための第一歩です。

時には子供のように泣きじゃくることも必要なのです。
ここで感情に蓋をしてしまうと、自分と向き合うことができずに余計にこじらせてしまうからです。

第三者は聞き手に徹すれば、それだけで十分です。
第三者が理解したり助言をしたりすることは必ずしも必要ではなく、むしろ逆効果になることもあります。
(私の様に上の空でw)聞き流すだけで十分効果があります。

なぜなら、問題を解決していくのは第三者ではなく、本人だからです。

アウトプットが目的なので、ノート等に書き出すのもお勧めです。

(感情や価値観のアウトプットは、ピンチの時だけでなく日常的に行なっていくのが、さらにお勧めです。)

【☝️レジリエンス強化のポイント】
①感情をアウトプットする。
聞き手は答えを出さない。なんなら聞いてなくていいw
聞き手がいなければノートでもメモでも切れ端でもいいので、書き出す。

呼吸をする

泣くという行為によって、その男の子は感情を受け入れると同時に、呼吸をせずにはいられない身体的状況に置かれていました。

今ではヨガや瞑想、マインドフルネスの理論により、呼吸でマインドがコントロールできることは知られていますね。


以下の記事で呼吸の有効性をご説明しているので、ご参考に。


泣けるような状況でなくても、呼吸なら意識してできるはずです。

ピンチの時は究極の吐き切る呼吸をぜひ思い出してください。

【☝️レジリエンス強化のポイント】
②呼吸をする。
呼吸そのものの効果に加え、「意識をしてコントロールできる」ことを経験すると、自分の力を信じる力が蘇るでしょう。

体を動かす

次に男の子がとった行動はなんだったでしょう??
そう!歩いたのです!!

レジリエンスを高めるためには、身体を動かすことも非常に効果的です。
特に歩くことは、心と体の両方にポジティブな影響を与えます。

血行が良くなることはもちろんのこと、歩くことによって分泌されるエンドルフィンは、自然な鎮痛作用を持ち、ストレスや不安を和らげる効果があります。

また、屋外での歩行は、自然との触れ合いや新鮮な空気を吸うことで、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを低下させる効果があると言われています。

さらに、一人ではなく誰かと一緒に歩くことは、さらに心理的な効果を高めます。
共に時間を過ごすことで社会的つながりが強化され、感情的なサポートが得られます。

【☝️レジリエンス強化のポイント】
③歩く。
血行促進やリフレッシュ効果、ホルモンの分泌もさることながら、前に進むという行為が心理的にも前向きにさせる効果が。

※もちろんハードな運動をするのもいいですが、あまりにも心が弱っていると怪我をする恐れがあるので、気をつけて!

成長の機会としての転機

男の子のお話はこれでおしまいです。

最初は「男の子は自力で家に帰る力がない」と自他共に思われましたが、レジリエンスを高める行動を取ったことで、見事に自宅に帰れたのです。

しかも、「自己信頼感」という武器を手に入れた上で。

その男のその後のことはまったく知りません。
でも、この出来事をたとえ本人が思い出すことはなくても、きっとピンチを自分の力で乗り越えた経験は、潜在意識に刷り込まれていることでしょう。

皆さんもこれまで、忘れているような小さな出来事から、忘れることなんてできない大きなことまで、色々なことを乗り越え、その度に成長してこられたと思います。

私がわざわざ言わなくても、挫折や困難こそが人生をより良くするために必要だったと、すでに感じていらっしゃるでしょう。

でも、今まさに大きなうねりの最中にいる時こそ、なかなかそうは思えないものです。

今度こそもうダメだ…

そう感じる時こそ、その時の感情を存分に味わい、もがき、とことん自分と向き合いましょう。

もう一度、復習です。

【☝️レジリエンス強化のポイントまとめ】

【☝️レジリエンス強化のポイント】
①感情をアウトプットする。
②呼吸をする。
③歩く。

ピンチを乗り越えた成功体験こそが、自分に対する信頼感が増す時です。

日常的にも【☝️レジリエンス強化のポイント】を行なっていれば、常にレジリエンスが高い状態を保てますので、ぜひ習慣にして下さい。

私もこれからもたくさん泣き、書き、そして歩きます!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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