なぜデザイナーが“生きづらさ“を考えるのか?
こんにちは!FLAGS - ミレニアルズの生き方研究所 - です。
FLAGS - ミレニアルズの生き方研究所 - は、富士通株式会社デザインセンターに所属する20代後半~30代前半(ミレ二アルズ)のデザイナー6名が進めるプロジェクトです。
今回は前回の投稿に続き、なぜこのテーマで活動することに決めたのか、メンバーの中でどんな思いがあったのかをお話ししたいと思います。
なぜ生きづらいのか?
有志で集まった私たちプロジェクトメンバーは20代後半~30代前半。
わたしたちの組織の中では比較的若い世代に分類されますが、メインデザイナーとして動いたりリーダーとして案件をまとめたりと、チームの中核を担う世代でもあります。
そんな中、企画会議でメンバーから出てきた「最近、なんかしんどいんだよね」という一言から、“生きづらさ“についての議論が始まりました。“しんどさ“や”生きづらさ“と一言でいっても様々な種類、要因がありその程度も人それぞれです。
外出自粛を余儀なくされた中でのテレワークによる閉塞感はもちろん、増えていく仕事の量と責任、金銭的な問題や人間関係。相談しづらい私生活の悩み、政治や社会との関わりや人生100年時代と言われる中でのキャリアプランなど。
曖昧で不確実な時代を生きる中で各々が抱える問題は多岐にわたります。
デザイナーのキャリアという側面にもう少し触れると、時代に応じて目まぐるしく変わっていく組織のミッションと自分のデザイナーとしてのスキルのチューニングが求められたり、世の中に自分たちがつくったものを届けるために突破すべき障壁が多かったり......(この話はまた別の機会に)
そして、このような漠然とした"生きづらさ"を抱えつつその悩みについて深く考えたり他者に相談したりといった、解決するためのアクションを起こす余裕がないことも大きな問題の一つではないかと思います。
世代と時代 〜クオーターライフ・クライシス〜
上であげた悩みや問題は、世代によらずこの時代に生きる現代人共通のものも少なくないかもしれません。
その一方で、ミレニアルズと呼ばれるわたしたち世代特有のものや、20代後半〜30代前半という年齢に依存するものも多く含まれるのではないでしょうか。
後者の年齢特有の問題を表す言葉として、クオーターライフ・クライシスという言葉があります。
20代後半以降。
できることもしたいことも徐々に増えてきて楽しい反面
"自分の人生"に対して、漠然と不安や、危機を強く感じてきたとき
「人生の中で最も不安になりやすい時期」を、クオーターライフ・クライシスと呼ぶそうです。
出典 【20代後半必見】クオーターライフ・クライシス。あなたの不安は、どの段階? | AIDAMA parallel workers | note
ニューノーマルと言われる時代の中、クオーターライフ・クライシスを迎えたミレニアル世代が抱える悩みははきっと複雑なはず。
問題解決とデザイン
生きていく上での様々な悩みや問題を同じ時代に同じ世代の人が抱えている。生活者それぞれが社会の構成要素である以上、これも立派な社会問題だと考えます。
わたしたちデザイナーが仕事の中で行う社会問題の解決やコミュニケーションデザイン、ものづくりといった観点で、少しでもわたしたち自身の生きづらさを解消できないだろうか。
そのような視点からこのプロジェクトは走り出しました。これからどんなモノやコトをデザインしていくのか。みなさんと一緒に考えていきたいと思います。
今回はここまで!読んでいただきありがとうございました。
次回は課題の調査や実施したインタビューの振り返りなどをお話ししていきます!
※掲載内容はFLAGSメンバーの見解であり、富士通グループを代表するものではありません。
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