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【中の人の話 その2】インハウスデザイナーとして発信するということ

こんにちは!FLAGS - ミレニアルズの生き方研究所 - です。
今回は中の人の話、第2回。鈴木が担当します!

前々回の記事では、富士通が今変わろうとしている現状やその中でのデザイナーの役割についてお話ししました。たくさんの反応、スキをいただくことができ、大変嬉しく思います!読んでいただいた方、ありがとうございます。まだ読んでいない方はぜひご覧ください。

今回はタイトルにもあるとおり、富士通のインハウスデザイナーとして発信することに関してあれこれ語ろうと思います。堅い話も多いですがぜひゆる〜く読んでみてください。

インハウスデザイナー、発信するの難しい

いきなり本題ですが、デザイナーに限らず企業の中にいる個人が発信することの難しさは切実な問題だと思っています。普段私たちが行っている業務は、当然ですがそのほとんどが社外秘です。富士通内部で完結するものもあれば、お客さんと一緒に未来の製品やサービスを考えるいわゆるクライアントワークもありますが、いずれにせよその過程やアウトプットのほとんどは外部へ公開することができないもの。長い時間が経って製品化されたりサービスとしてローンチされたりして初めて、自分の成果として社外に発信することができるケースが多いです。

近年ではテレワークやワーケーションも活発に行われており、社用端末やデータの持ち出しには強い制約やルールが(当然ですが)定められています。大きい企業になればなるほど、情報の取扱いやSNS利用に関するルールは厳しいのではないかな……と思います。(皆さんの会社はどうでしょうか?)

でも発信ってすごく大事

その一方で、近年は組織としてだけでなく、個人のアピールも非常に大事な世の中だというのは皆さんご承知の通りだと思います。働き方が多様化しているこの時代では、組織の魅力の一つとして"個人がどれだけ活躍できるか"という要素が大きなウェイトを占めているのではないでしょうか。

そして、それらはデザイナーとして特に顕著なものだと感じています。何かものやことをデザインし、作る仕事として「あなたは何ができるのか?」という問いはデザイナーとしての能力をはかる際に切り離せない要素です。自らのスキルを伝えるためにポートフォリオを制作し就職活動に取り組むように、今の私が何者か?を語る際にはデザイナーとしての成果物、そしてその思考プロセスを何かしらの形で記し、伝える必要があります。

とりわけフリーランスのデザイナーの方などは、企業からの依頼に対し自分が携わった証としてクレジットを載せられるかどうかが仕事の選択基準の一つになっている、という話も聞いたことがあります。令和に生きるデザイナーとして、発信力は求められるスキルの一つになったのではないでしょうか。

じゃあどうするの?

先に述べた通り、社外発信のルールや制約は厳しい弊社ですが、きちんとした手続きを踏んだのちには個人の発信機会を最大限認めてくれる組織でもあると感じています。

例えば今あなたが読んでいるこのnoteも、いくつかの承認プロセスはありますが基本的にメンバー各人の想いで自由に記されている文章です。今回のプロジェクトの目的の一つに発信力の強化が掲げられており、その施策としてここ以外にもSNSの運用を今後検討しています。

社内案件に関しても、事業部の方が外部発信に対して積極的だったり、情報として公開しても問題ないと判断されたケースではその過程も含めてwebサイトなどに掲載する機会も増えてきました。

先の飯嶋さんの記事でもありましたが、発信という観点でも富士通は変わろうとしています。

デザイナーの思いやストーリーを発信する

また、弊社で取り組んでいる別のプロジェクトで「FACE」という活動があります。

こちらは、富士通内部の有志メンバーで活動を開始した「デザイナーの想いやストーリーを発信する」取り組みです。(私含め、今回のプロジェクトメンバーの一部はFACEの運営にも携わっています。)

公開されているwebサイトでは、富士通の仕事だけでなく個人のプライベートワークも発表して良いというルールになっており、デザイナーとして社内の案件だけでなく、普段考えていることや自主制作しているもの、副業での取り組みなどその人にまつわる物事を全て掲載することができるプラットフォームになっています。(こちらのサイトも、本プロジェクト同様さまざまな社内の承認プロセスの末公開に至った経緯があります……)

興味のある方はぜひご覧になってください!

作ったもので語りたい

結局デザイナーとして生きる以上、最終的には「何をこの世の中に生み出すことができたか」「社会をどう変えたか」でその成果が判断されるべきであって、「ただ発信するだけ」ではダメなことも重々承知です。

世の中には社内の制約をものともせず、ひたすらに高い熱量でものづくりをし、さらに発信をしている人がたくさんいます。(そしてその人たちにも社外に公開できない案件がたくさんあることも。)そんな世の中に埋もれないように、つくって語れるデザイナーでありたい、そう思う今日この頃でした。

ゆるく書くつもりが結局お堅い文章になってしまいました!この辺りも発信のトレーニングですね……。それでは、次回の中の人の話もお楽しみに◎

※掲載内容はFLAGSメンバーの見解であり、富士通グループを代表するものではありません。
※本記事に掲載したサービスアイディア、それを表現する動画の著作権など諸権利はすべて富士通株式会社に帰属します

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