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社会人になってするようになった趣味

大学5年生のとき。

ひと足はやく社会人となった知人たちのストーリー(インスタ)を見ていてこう思った。

「みんな、めっちゃ新しい趣味はじめてるやん。」

わたしも今年、その一員となった。

趣味① 本屋をあてもなく徘徊

息が詰まる社会人1年目。
安息の地として、わたしを迎えてくれるのが本屋だ。
まず、その地に到着するやいなや、向かうのは雑誌コーナーだ。
十八番は、ワールドサッカーダイジェストに週刊ベースボール、WIREDにブレーン、週刊プレイボーイに週刊文春、たまにPOPEYEという感じで、ページをめくる指が忙しい。

ツルッツルの雑誌のページ(週刊文春のページはザラザラ)に飽きたわたしは、文庫本コーナーへと鼻息を荒くしながらダッシュする。

文庫本が棚に羅列されている。

その景観だけでわたしはもう満足だ。

探している作者の本を求めて、左から右へと指をなぞっていく。

なぞってすぐにその作者と遭遇することに成功したときは、心の中で渾身のガッツポーズをする。

なんとなくのお気に入りは、幻冬舎の文庫本だ。

背広の色が好きだ。

文庫本ゾーンの巡回が終わってもなお時間があるときはビジネス書コーナーへと足を踏み入れるが、しょうもない本ばかり(完全に個人的な意見)なので即座に退散する。

本屋そのものの空間も好きだし、手に取ってめくる紙面も好きだし、なんだかんだ自分の脳内に知識がストックされていくこともうれしい。

社会人になってはじめて本の重要性を体感した。(社会人1年目)

趣味② 銭湯通い

家に浴槽はあるが、たいていはシャワーで済ませてしまう。

そんな中での銭湯はありがたい存在。

1000円に満たない料金を銭湯の主に支払い、

コインロッカーへとレッツゴー!!

適当に服を脱ぎ捨てて(捨てない)、戦利品のタオルを持ち、曇っているドアの外の世界へと足を踏む。

そそくさと、頭と体を洗い、目の前の鏡の自分に対して「今日もおつかれさま」と唱えて、汗と悩みを洗い流す。

ひとりで入るには大きすぎる湯舟に集合し、

なんの意味もなく「アアっっっーーー」と口走る。

しばらくの沈黙のあと、今日あったこと、今週のハイライトを仲間と話し込む。

会話が折り返し地点に到達すると、サウナへとレッツゴー。

そこに置いてあるテレビを懸命に見つめるが、

曇ったメガネのせいで見えず。

・・・

少しワット数が足りていないんじゃないかと思われるドライヤーで髪の毛を乾かしたのち、
飲み干す缶ビールORコーヒー牛乳。

格別の味である。

趣味③ なんとなく週一のドラマ鑑賞

正式には毎週火曜日の午前0時。

体感では、毎週月曜日の24時。

姿勢を正し、液晶画面の前に座り込む。

今週は、どんな動きがあるんだろう。

英語の題名が暗示するものはなんだろう。

恋模様に変化はあるのか。

様々な仮説がわたしの頭の中を循環しながら、

画面を見つめ続ける約30分間。

途切れ途切れに、スタジオのトークが挟まり、イケメン芸人や美女ハーフタレント、大物女優を射止めた芸人そして「英語の二人称代名詞」を芸名とするカスレ声女性タレントがトークのハーモニーを奏でる。

今週の回もあっという間に終わり。

次回が気になりすぎて、全身脱力感。

「ああ、これ台本ないんだった。」

そう、それがテラスハウス。

趣味④ 立ち食い寿司屋(ソロ)

松竹梅。

この3文字熟語の意味がやっとわかった。

たまにご褒美もかねてそこを訪れるときに決って注文するのは、もちろん『松』だ。

入店して注文を終え、まず行う所作はお茶の召喚。

猫舌のせいで口に運ぶまでだいぶ時差が必要となるが、まずは舌を慣らす。

全12貫あるうち、白物から目の前の木の板へと登場してくる。

ガリを展開しながら、ちょこっと醤油をつけて次々と並んでいくネタを口に運んでいく。

正直、めちゃくちゃ美味しいかと言われるとそりゃ築地や北海道の寿司の方が美味しいだろうが十分だ。

調子が良いときは、味噌汁やレモンサワーをご指名。

寿司に一番合うのは、実はビールではなくてレモンサワーなのではないかとひそかに思っているのでレモンサワー党の党首に立候補しよう。

以上。

PS.ほか、社会人1年目がストーリーに載せがちなもの

①ゴルフ打ちっぱなし(ブーメラン多め)
②チルアウトなキャンプ
③なんだかんだなスマブラ



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