宮古島トライアスロンJourney Record(後編)
2022年7月にトライアスロンの練習を始めて以来、2年弱でなんとかロングディスタンスにチャレンジができました。今後のレースに向けて自分の備忘録ために書いたレースの振り返りを書きたいと思います。前編はこのレースに向けて準備をしてきたことについて、後編はレース当日、その後について語っています。
<前編はこちらへ>
<レース当日の朝 〜準備からスタートまで〜>
3:00起床
快眠度は70ということでいつも通りの睡眠が取れた様子。気温22度ぐらい、蒸し蒸しした空気感。(スタート時25度、日中は29度まで上がる。)
薄い雲はありつつ晴れている。
ルーチンの30分のストレッチ&コアトレーニング
朝食:おむすび1つ(シャケ)、切り餅4つ(きな粉餅)、野菜味噌汁
→今回からお餅を初導入。美味しいし、腹持ちもいいし、自分の身体が喜んでくれている感覚。今後のレースでもお餅は必須アイテムになりそう。
準備物の確認
今回、初ロングということと前回ランでハンガーノックをくらったこともあり、色々と食べ物、飲み物などを準備。暑さの中でのレースは生命に関わることもあるので、準備してし過ぎることはないと思い余分に準備を行う。
あと、日焼け止めは必須!これも前回日焼けし過ぎて背中が火傷状態になったので、ちゃんと塗って準備万端!
4:45 宿を出発(会場まで車で15分)
車で行けたおかげで余裕ができたのはありがたかった。
5:05 トランジションエリアへ
チームメンバーから色々とアドバイスがもらえた中で良かったのは、懐中電灯と雨よけ用の自転車カバー。夜に雨が降ったため、雨避け用に自転車カバーがあってめっちゃ良かった!!今回はゼッケンを付けずにスイムすることを選択。(結果としては、泳いでみると付けていても付けてなくてもあまり変わらなかったけど。。。)トランジションエリアではくサンダルがあったらもっと良かったけど、まあいいかなって感じ。
トランジションエリアで ウイダーinゼリーエネルギー1本
6:00 準備完了。チームの仲間や他チームメンバーとの団欒
この時間があったことでリラックスできたし、なんかいよいよって感じで楽しかった♪
6:40 スイムのスタート位置へ移動
アミノバイタルジェルをもらったので飲む。一斉スタートということでかなり人が混雑している印象。潮の流れが早いので一番端の方からスタートするように移動した。
<長い1日の始まり〜レーススタート(スイムの旅)〜>
7時00分 一斉スタート
1週目前半750m:
泳ぎ始めたら凄い人混みの中に入って行く感じ。潮の流れもありブイの近くのみんなが集まって泳いでいるところに流されて大混雑。足で顔や手を蹴られたり、足にしがみつかれて引っ張られたり、ガンガン当たって来られてたりするので、何度か体勢を立て直したり、ヘッドアップで自分が泳げるスペースを探したりして、なんとか乗り切る。
1週目後半750m:
集団を抜けて少し余裕が出てきてめっちゃ水がキレイで泳いでいるのが楽しい❣️集団はどこに行ったかと思えば全体的に潮で流されるようで、ロープ横をキープして泳ぐことができた。ただ、一人の男性が自分の右横を泳いでいたけど、段々と潮に流されて僕の方に寄ってきてガンガン当たってくる。それが嫌なので、敢えてスピードを落として、先に行かせてロープ横をキープして泳ぐようにしていると、その男性がロープ横に戻りたいのか斜めに戻ってきてまた当たってくる。そして、仕方なくロープ横に行かせてあげると、また潮に流されて寄ってくる。。。これを5、6回繰り返されて、さすがに邪魔過ぎると思い、ペースをあげて振り切るとめっちゃ泳ぎやすくなり、めっちゃ気持ちいい!
2週目前半750m:
たまたまなのかあまり周りに人がいないし、スイスイ泳げるし、最高な気分。潮の流れに乗れて最高に気持ちいい!数人ぶつかってきたけど、マイペースでゆったりと泳げたのでストレスなし!
2週目後半750m:
潮の流れが1週目の後半よりもさらに厳しくなかなか前に進まない。通常なら焦るところだが、海があまりにも綺麗なので、開き直ってシュノーケリングをやっている気持ちで魚を探したりしながら楽しむことにしたら意外に苦しくなく泳ぎ切れた。
スイム3km終了 8時21分14秒(752位)
(実質スイム終了時間:8時18分 3km 1:17:55(Avg:2.35/100m)(手元計測))
一番苦手なスイム。タイム的には昨年のサンシャインコーストのタイムからAvgを2秒縮めただけでしたが、サンシャインコーストの時は泳いでいる時に足も攣りかけたり、ほぼ最後尾だったのでだいぶマシ。今回は1時間30分越えを覚悟していたので、それなりに満足がいく結果でした。ただ、自分の中で少し後悔しているのはみんなトランジションで歩いていたので、つられて歩いてしまい、途中で気づいて走ったけど、気づくのが遅くちょっと残念。
次回目標1時間15分以内を目指したい。
<スイム後のトランジションでの補給>
トランジション (T1):7分52秒
だらだら走り、シャワー浴びたけど浴びなくてもよかったかもって思いながら、ウェットスーツを脱ぐのに手間取り、その上、今回はロングなのでちゃんと靴下履いてから走ろうと決めていたのでちゃんと履いたけど、そこも手間取り、色々と時間ロス。この辺もう少しちゃんと詰めれば3分ぐらい縮められると思う。
補給食:ANAのおかき、あんドーナツ3個、バナナ1本、アミノバイタルマルチエネルギー(ゼリー)
スイム後なので糖分が欲しいかなって思い色々と準備してみたが、あんドーナツは少し胸焼けした。羊羹の方が入れやすい。ANAおかきは色んな種類のおかきが入っていて、かつコンパクトなので食べ易いので毎回重宝する。
ここでエネルギーをしっかり補給しておいたおかげで、途中はあまり入れなくてもそれなりに進めるが、あまり入れ過ぎると膨満感で気持ち悪くなるので考えものだな。。。
<自然の力って凄いね!〜バイクの旅〜>
バイクスタート 8時29分06秒
スタート〜30km(東急リゾート-池間島):追い風のおかげでぐんぐんスピードが出る。平均35km/hだが心拍数150前後ぐらいだったのでそんなに無理もしていない感じ。ただ後から振り返ると意外に坂道で踏み込んでいたりしていたと反省。今になって思えば多分ここの心拍数が140台に抑えられていたらよかったのかもしれない。
30km〜80km(池間島-東平安名崎過ぎた辺り):ここが地獄のエリアだった。。。強い向かい風、アップダウンの繰り返しで、平均速度が20~25km/hといっきに落ちる。前半飛ばし過ぎて、ちょっと息切れ気味。元々、坂道は嫌いではないので完全なペース配分ミス。トップ選手のインタビュー記事を見ても後半に備えて前半は抑えたって書いてあるので、イーブンペースを大切にした方がいいんだなって感じる。
途中、漕ぐのに飽きてきたので羊羹を1本食べて気分を紛らわせようとするが、なかなか気持ちが前に向かず。。。
そんな中、一番キツイ坂道の場所でパートナーさんが待っててくれて、応援してくれたのはめっちゃ力になり、一番苦しいところを乗り越えられたのは大きかった。
80km〜105km(東平安名崎過ぎた辺り〜池間大橋手前辺り)
ここでまた追い風の影響もあり30km台前半の平均に戻す。少し足を休ませたかったが、遅れたペースを巻き返そうと踏み込んでしまい、また足が疲れてしまう。100kmを越えたあたりから足が攣りそうな感覚が出てきて、多分、踏み込むと間違いなく足が攣る。そのため、ストレッチも兼ねて軽いギアで回転数を上げて、足を伸ばしながら走る。
105〜123km(池間大橋手前辺り〜陸上競技場)
軽いギアにしているため若干ペースが落ちるがこれ以上は落とせないと思い、ケイデンスを回して25km/h前後で粘る。前回の経験から無理に補給をしなくても身体が保つことがわかったので、ここまではあまり補給をせずに進んできたが、ランになると走りながら食べると消化できないし、でもエネルギーを消費する。なので、バイクの間にランのためのエネルギーを蓄えておくためにENEMOTIを補給しておいた。
バイク123km終了 12時49分26秒(422位)
実質タイム4:20:20 (Avg:27.8km/h)
次回目標4時間10分以内を目指したい。
<バイク中・トランジションでの補給>
トランジション(T2):6分14秒
足が疲れていて、歩いてしまう。バイクを降りてみると思っていた以上に足を削られていて疲労感あり。ただ、バイクアンドバイクの竹内さんが笑顔で写真を撮ってくれて嬉しかった。お腹は膨満感もありお菓子類は手をつけず、inゼリー マルチミネラル 鉄分とアミノバイタル青1本。最低でも13時までにランをスタートさせたいと思っていたのでなんとか目標はクリアできそう。
今回、自分を一番褒めてあげたいのはバイクのトランジションエリアにinゼリー マルチミネラルを準備していたこと。レースを予想した時に暑い中でバイクを漕ぎ続けることで、ミネラルが不足すると考えて準備していた。マルチミネラルの中には5種類のミネラル(鉄分 カルシウム 亜鉛 銅 マグネシウム)が入っているので準備をしていた。本当はバナナとか、食物から取りたかったけど暑い中で置いておくのは危険なので、こちらを選択。おかげで足が攣らずに済んだ。
バイク中の補給:羊羹1本、maurten GEL160 1本、ENEMOTIくるみ餅 1本、アミノバイタル青
トランジションでの補給:inゼリー マルチミネラル 鉄分、アミノバイタル青
<これから走るの??? 〜ランの旅〜 >
ランスタート:12時55分40秒
0〜10km:
気持ち的には「たった今、フルマラソン終わったけど、これからもう一本走ってきて〜」っていう状態。
ランを5:30/kmで行ければ、3時間ちょっとで着けると思ってスタートしたが、その夢は一瞬で打ち砕かれる・・・そして、地味に前半は坂道が続くため、「足を止めない」、「エイド以外は走り続ける」と決めて粘りの走りに切り替える。しかし、めちゃ暑い!
「氷を入れる袋を持って走った方がいいよ」
仲間のアドバイスが功を奏す。むしろこのアドバイスがなかったら熱中症で倒れていたかもって思う。ジップロックの中に大量の氷を入れてもらい、背中に潜ませて走る。ただ、それでもキツイ。一番キツイと感じて歩きたいと思っていた坂道でパートナーさんが待っててくれて、踏み止まり走り続ける。この辺りから上位層が向かい側から走って帰ってくるが、上位の方々は本当に速い!足がしっかり上がっていて、しっかりとした足取り。かなりトレーニングもされている感じが伝わってくる。
10〜20km:
徐々に走りが6:30/km前後で安定し始める。チームメンバーと出会う度に声を掛け合うと元気が出てくる。調子が良くなってきたなーって思ったら、尿意がきてゴールまではもたないとわかり、15km地点でトイレを利用。
そして、再び走り始めると今度は身体が内側から熱を持ち始める。
これはやばい!!熱中症になりかけている!!ってことで、給水所の度に子供たちに頭から水をかけてもらう!
給水所のたびに行うことで、繰り返しておこなうことで20kmを超えた辺りから徐々に落ち着き始めた。後から計測値を見直すと、この時間帯は心拍数が160を超えている時間帯が長く続いている。結構キツい時間帯だった。
20〜30km:
身体の内側からの熱が無くなってくると、段々と調子良くなってきて、走っているのが楽しくなってくる。
走っていると糖分とビタミンを欲するため、休憩所の度にコーラを飲み、オレンジやレモンを食べる。補給する度に渇いた大地に水が染み入っていくような感覚で身体の中に入っていく。この感覚は最高!
ただ、途中で脱水症状にならないようにするために定期的に塩を入れて、水分を補給する。この辺りのバランスは毎回、身体と対話しながら決めていく。
30〜35km:
街の中に帰ってきて、全般的に下り坂になってきたので、ということは後半は上り坂か…って覚悟しながら走る。しかし、街中なので沿道の声援も増えてきて、めっちゃテンション上がり始める。
沿道にいるスタッフ、近所の人たちはもちろん、道ゆく観光客の人、警官までもみんなが「頑張って下さい!」「あと少し!」って声をかけ続けてくれて本当にありがたい。
そしてスタジアムに戻ってきたら、一緒のチームの仲間から「おかえりなさい!パートナー待ってるよ!」って言ってくれて、本当ありがたかった。応援って本当に力になる。
スタジアムに入るとパートナーさんが待っててくれて、並走してくれるといつも一緒に走っている感覚が戻ってきて、また力が湧いてきて、何とか楽しみながらゴール!
ラン 35km:3時間47分53秒(6:35/km)(279位)
次回目標3時間30分以内で目指したい。
補給食:
大量の水、大量のオレンジ、レモン、塩、コーラ、アクエリアス、アミノバイタル2本
バイク後の補給食を色々と準備したが、基本的にランのエイドに置いてあるものだけで十分だなって感じた。
最終結果:9時間43分33秒
(総合:297位/1341人中、年齢別54位/159人中、完走者1033人、完走率77%)
<宮古島の9時間43分間の旅を終えてみて>
まずは大会準備から沿道での応援、様々なサポートをしてくれた地元の皆さん、写真を撮ってくれた沢山の仲間、一緒に走ってくれたチームメンバー、そして、練習から本番までずっと支えてくれたパートナーさん。本当に皆さんがいて、この旅が終えられたのだと感じています。
本当にありがとうございます!
トライアスロンは一見すると一人でやるスポーツに見えるが、様々な人の助けがあり、自分自身が練習を積み重ね、そして、その時の自然や気候、自分の体調など様々なもと繋がり対話しながら生まれるスポーツだと思う。(この辺りは別途書きたい)
だから、多くの人からエネルギーをもらい、宮古島の大自然に触れながら、自分とも対話をしながら無事に完走できたことは本当にありがたい。
そして、IRONMANに比べて短いとはいえ、初のロングレースにチャレンジしてとっても楽しかったし、とても大きな経験が得られたレースでもありました。
今年はこのレースが一番長いレースの予定で、他にはミドルレース2本、ODレース1本の予定にしている。ただし、来年は海外のIRONMANロングに挑戦したいと思っているので、ここから新しい旅のスタート。
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