隣の芝生を眺めるときは

お隣さんの芝生はいつだって青い

きっとたくさん手入れをして綺麗に整えているのだろう

それはここには無い美しさだった

だからこそ余計特別なものに映ってしまう

けれど、それでもこの庭が惨めなんだとは思わない

雑草がちらほら生えていたり

おしゃれな花壇があるわけでもないけれど

お気に入りのベンチがあって日差しを避ける屋根もある

比べて見劣りすることがあっても

それは紛れもなく自分好みの独自の庭だった

この先も好きなものを思うままに加えていって

この庭はきっともっと良くなっていく

そうして自分に合った憩いの場が出来た時

自分らしさのベンチから望む芝生の青さは

心地良さを運んでくれる「特別」なものに変わるだろう

この庭の芝生が青くなくとも

それさえあればどの庭の緑だって愛しく見えたりするものだ




よろしければサポートお願い致します!これからの活動にお力添え頂けたら嬉しいです!