創業ストーリー⑤ 北海道の農業事情
2024年7月
今まで仕事した分、毎日のように遊んで暮らしていたが、流石にやばいと思い、会社の事を決め始めていた。まずは事業内容をどうするかを決めた。
〇耕作放棄地の開墾
〇農業生産事業
〇農業課題解決事業
この三つを主軸の事業においた。前職の経験から得た課題を解決する事業がメインになったが、結果として農業界全体が改善されていくと思った。
事業内容はまた次回にでも詳細をお話ししようと思う。
2023年8月上旬
過去最高の気温と世間と農業界で騒がれている中、私は北海道に居た。
いやらしいお話、前職では農業界では破格の高給料で役職もついていたので、同年代では一番貰っていたが、多忙が故に給料の使い道はコンビニごはんかワークマンの作業着くらいだった。余談だが、セブンイレブンのお弁当、冷凍食品は、ローソンのお弁当はコンプリートした記憶がある。結構おいしかった。余った給料は、YouTuberの中田敦彦さんが言ってた、お金の授業でインデックス投資を知ったので、何も考えずに全てS&P辺りに突っ込んでいた。なので、お金はしばらく困らないくらいはった。そこで、時間もある事だし、退職と起業のご報告で知り合いを回ろうと思い、北海道の知り合いにLINEをしてみた。前職ではお世話になった先輩でしばらく会っていなかった。
「お久しぶりです。お元気ですか?会社辞めました(笑)」
「はっ!?えっ!?おめでとうございます。」
驚きとなぜか祝いの言葉を貰った
「今度北海道に遊びに行っていいですか?そういえば今何の仕事しているんですか?」
「おーいいよ!せっかくだし、積丹半島でウニ食べよう!」
「今はね前の農業土木の仕事辞めて、海外メーカーの農機具屋働いてる!」
「農業土木辞めたんですね!ウニ最高です!是非行きましょ!」
農業土木の仕事をしている事は知っていたが、やめたのは知らなかった。
日程をすり合わせ、8月に北海道に行く事になった。
幸いな事に、知り合いの会社の社長がキャンピングカーを持っているとの事なので、お借りし夜に出発してから、朝一から積丹でウニ丼を食べにいく事になった。
2023年8月中旬
7年付き合った元彼女と20歳のクリスマスに来たぶりだったので、なんか悲しいような懐かしさを感じながら新千歳空港で待ち合わせした。
「お久しぶりです!変わらずですね!」
「健太も元気そうだね。良かった良かった」
久々の再開で日常報告をしつつ、新千歳空港でごはんを食べ、出発した。
運転中も話しが止まらず、世間話から農業について、北海道の農業事情について色々とお話した。久々に盛り上げりとても楽しかった。
話しの中で北海道事情を聞いた。知り合いは海外農機具メーカーの仕入れ販売をメインで行っているみたいだ。なので、様々な農家さんとのつながりが出来るらしく、色々農業事情も耳に挟むらしい
「北海道も農業大変よ。後継者不足は北海道も深刻」
「えっそうなんですか?北海道は大規模化や機械化されているから利益も結構出ているものだと。。。」
「利益も本当に人による。北海道は契約栽培がほとんどだけど、規格は厳しいし、品質も求められるから、不作の時のダメージはでかいし、最近は天候の問題もあって夏は雨降らないし、暑いし、北海道でも品質悪化が深刻よ。
それに気づいている農家さんも沢山いるから、子供には継がせないっていう人も多いみたいだね。逆に大規模でバリバリやっている農家さんが農地集約初めているよ。健太もやれば?北海道で。紹介するよ(笑)」
「そうなんですね。確かにタマネギ、じゃがいもは最近不作続いていますよね。北海道も暑いのか。。。北海道はいつかやりたいですね(笑)」
確かに、8月の北海道は暑かった。勿論東京よりはまだ少しはましだが、温暖化の影響はあるのだと実感できた。その後積丹近くで駐車し、キッチンカーで1泊した。翌朝8時、最高のウニ丼を食べた。
積丹ウニ丼は1杯2万円した。高いと思ったが、それを満足させる味だった。
一生に一度は食べて欲しい
その日の夜はBBQをして、色々とお話をして、北海道旅行を終えた。
帰り際、北海道の農地を車に乗りながら見たが、やはりしっかりと整備されており、平らかつ四角で作業性の良さを痛感した。
北海道を開拓した人々の凄さを感じながら、北海道での農業も夢に見つつ帰路についた。
今回北海道に行って気づいたが、農業課題は無数にあるなと。
日本の食を支えているとも言える北海道の農業においても、課題は沢山あり、今後暑さとも闘っていかなければならない。この暑さが厄介だが、
乗り越えていくしかない。時代や気候に合わせた栽培や作物の選定、
今までとは違ったやり方をしていかないといけない。
ある意味農業も転換期にあるのだと思う事が出来た。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?