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子どもたちに、「夢のカケラ」を発見する授業を行いました②☆彡(ワクワク授業編)

(ワクワク授業編)

そして遂に、夢のカケラ発見プロジェクトを実行!

Eキャリ部の、キャリア教育に思いをもつ熱いメンバーで、半年間練りに練った「夢のカケラ発見プロジェクト」。

宝地図※」という、「『自分の好き』や、『やりたいこと』をいっぱいにした自分だけの地図を描いて、どんな小さなことでもいいから、夢を叶える素晴らしさを子供たちに伝えたい」というプロジェクトです。

なぜ教育者でもない私がそのプロジェクトに参加したのか、そのストーリーと授業化までのあゆみはこちら↓


遂に先日、愛媛県松山市の学校で、「夢のカケラ発見プロジェクト」として3回に分けて授業を行うことができました。
なりす先生率いる小学校5年生のクラスです。

1回目の授業では、子どもたちが、ワークシートをもとに、自分の「好き」をいっぱい集めます。そして子ども同士で、お互いの「好き」について質問しあって、「好き」を深めてもらいました。

私は2回目の授業にオンラインで参加。
「好き」を元に、子どもたちが、どんなことでもいいから「やってみたいこと」を自分で書き出したあと、いよいよキャリアコンサルタントが登場。

6名のキャリコンサルタントそれぞれが、ZOOM越しに児童一人ひとりと1on1で、「好き」や「やりたい」を広げ、深める面談をします。

子どもが夢の芽を育て、その夢に向かって行動を選択する過程では、子どもたちの話を肯定的に聴き、どうしてそう思うのかという根っこの部分に共感してあげることは、ものすごく大切なことです。

もちろん親や友達、先生が聞いてあげるのもいいのですが、
つい期待をかけてしまう親や、先生のように教える・教わるという関係ではない第3者、つまり、

キャリアコンサルタントという、「共感的に話を肯定的に聞き、引き出すプロ」と話すというのが、この授業の重要なポイントになります。


とはいえ、初めて(画面越しに)会う大人と、自分のことを話すということは、子どもにとってはすごく緊張することだろうな…。
そう思って、もともと丸い顔をもっとまん丸にして、ニコニコとするよう努めました。

始めは緊張していましたが、少しずつ自分のことを話す子供たち。「好き」、や、「やりたいこと」の数がたくさん出た子もいれば、あまり出ていない子もいる。

キャリアコンサルタントは、それぞれの「好き」や「やりたい」を認めながら、時に「飛躍した質問」をして子供たちの「思考の枠」を広げていきます。また、「未来と現実を繋ぐ」質問で、今からどんなことをしたらいいかも考えてもらいます。

時間の関係上、短い時間で、全員に納得できる会話ができたかというとまだまだ課題はありますが、振り返りのコメントを見ると、
「自分の話を否定せずに聴いてくれた!」、
「あまり考えたことなかったけど、自分の好きをたくさんみつけられた!」
という感覚は持ってくれたようです。

そしてバトンを3回目の授業担当繋ぎます。
子どもたちはタブレットを使って自分の好きややりたいをイメージする画像を集め、オンラインで再びキャリアコンサルタントが関わりながら、一人ひとり宝地図作成に向けてアドバイスをしていきました。
ICT教育のメリットを最大限生かした授業であるのも、このプロジェクトの特徴です)

そして…

ついに、子供たち夢のカケラがたくさん集まった宝地図ができました!
「好き」を元に、「これからどんなことをしてみたいか」という、ワクワクでいっぱいの宝地図です。


子供たちの素直な感想を以下に抜粋します(本当はもっともっとあります)
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(子供たちの感想)
■ いつもは「知らなかった私」が意しきすると、「新しい私」が、見つかりました。そういうのを考えるととてもワクワクしました。これからできるように、なりたいことに向けてちょうせんしたり、行ってみたいところに行って新しいことを見つけたりしたいです。キャリコンさんや友達と話すといろんな自分が見つかりました。

■ 最初は自分の「好き」があまり分からなかったけれど、キャリコンさんたちに話すとたくさん自分の「好き」が掘り出せました。宝地図を作っているときはたくさんアドバイスをもらって、工夫をして宝地図を作ることができました。これから目指すことは、本づくりにチャレンジすることです。
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振り返って思うこと

夢や、好き、やってみたい、がたくさんあるのっていいな。
それがやっぱり、生きる原動力になっていくのだろう
と思います。

子どもたちには、まずはそれぞれの宝地図を元に、小さな一歩を踏み出し、どんな小さなことでもいいので夢を叶えるという経験をしてくれるといいなと思います。

だけどその前提として大切なことは、自分の「好き」、「やってみたい」をあるがまま認め、素直に言葉にしてみること、そして自分と同じように他人の好きや個性も認めていく姿勢なんだと思います。

その土台がしっかりしていれば、「自分を信じる」ことができ、将来を考える時の「確かな拠り所」となるはず

将来の夢は、今はなくてもいいよ。小さなやりたいことの積み重ねだっていい。

なりたい職業はなくても、どんな人になりたいか、という「ありたい自分」を想像するのだっていい。

授業化の過程では、
夢のレベルをどうするのか、授業でどの程度を求めるかと話し合う中で、まずは子どもの「小さなやりたい」を叶えるという体験をする、ということを具体的なゴールにしたのですが、それが大事なんだ!と力説したリーダーのみかちゃんの思いを改めて感じました。

子どもたちがそんな具体的なゴールを目指す過程で、本プロジェクトの本当の目的である以下ようなのことを、これから少しでも感じてもらえたら…。

・自分の素直な願いと可能性を見つける
・肯定的にありのままの自分の良さに気づく
・今後の生活への活かし方を考え、実践への意欲を高める
・好きなものが全ての原動力になることを知る

キャリア教育と、夢のカケラプロジェクトについて

さて、読めはするけど、どうしたらいいかが良く分からないキャリア教育の定義に戻るのですが、

キャリア教育の定義は、
「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア発達を促す教育」

ここでのキーワードは、「自立」、「基盤となる能力や態度」、「キャリア発達」です。

3つ目の「キャリア発達」とは、「社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程」ということなのですが、

「自分らしい生き方を実現する過程」そのものがキャリア発達ならば、
その原点は、まさしく、この「夢のカケラ発見プロジェクト」にある
のではないでしょうか…。

授業では、
・自分の好きなこと、それはどうして、どんなところが好きなのか、という普段は考えない気持ちに目を向け、少し立ち止まって言葉にして、
・そんな気持ちを起点に、やりたいことを見つけ、それが達成できたというイメージを持ち、表現して、
・具体的な、小さな目標を持つ、
ということまでを行いました。

授業を終えて、キャリア教育ということと、その原点としての「夢のカケラ発見プロジェクト」については、今こんな風に感じています。

キャリア教育に求められることは、

自分らしさをあるがままに認め、
将来、「職業選択」という、社会と自己をリンクさせて意思決定するその時には、他人の軸ではなく、自分という確かな拠り所を元に、選択していく力ではないか。

困難に出会っても、自分の拠り所を元に、自分らしい生き方を実現するよう、行動を起こせる力が、
「基盤となる能力や態度」であり、「生きる力」ではないか。

夢のカケラプロジェクトは、

子供たちが自分の素直な気持ちに気づき、言葉にしてやりたいをイメージすること、それに向かってその歩みを進めることは、
やがて訪れる「職業選択」と自己の「やりたい」を繋げる「予行練習」として、原体験として生きるだけでなく、
自分の拠り所となる「錨」(キャリアアンカー)にもなるはず。

その錨を元に、
夢や目標を持ち、行動できると信じること、行動できたという経験をたくさん重ねる、
そんな「自分らしく」「生きる」原点としての「ワクワクが詰まった授業」が、夢のカケラ発見プロジェクトです。



最後に…
子どもたちに、「夢のカケラ」を見つける授業に関心がある、うちの学校でもやってみたい!という先生方、関係者の方、ご連絡お待ちしています!!
(まずは話を聴いてみたい!でもOKです)

こんな風に熱い思いを持つみんなが待っています☆彡

ご連絡先:キタさん、またはみかちゃんまで!

 ↓ ↓ ↓

キタさん(北川雄久) Mail: beyourself_kita@yahoo.co.jp

みかちゃん(山田みか)Mail: motherdreamcareer@gmail.com




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