【具体的事例解説】「あなたから買いたい!」を引き出す1to1マーケティングとは?
1to1マーケティングとは、ユーザーの興味・関心や悩みに合わせて、提案・サポートを行うマーケティング活動のことを指しますが、これからのLINEマーケティングで成功の可否を分ける重要なポイントと言っても過言ではありません。
こんにちは、丹羽です。
このブログでもLINE公式アカウントの基礎知識や機能の解説など、LINEマーケティングに関する様々な内容に触れていますが、
基本的な考え方やノウハウを学んでいただくことで、初めてLINE公式アカウントを利用する方でも、LINEマーケティングが持つポテンシャルを感じていただいているのではないかと思います。
さらに、拡張ツールを使うことで可能になる高度なマーケティング施策についても別記事で触れてきましたので、
それを読まれた方は、ご自身のビジネスの中で「こんな使い方もできそうだ」という具体的なアイデアも浮かんできたのではないでしょうか。
「拡張ツールってなに?」事前に確認
LINE拡張ツールを導入すると、より高度なマーケティグを行うことができます。
拡張ツールについては、以下の記事にて具体的に解説しています。ぜひ参考にしてください。
↓ ↓ ↓
ただ、その一方で、
「LINE公式アカウントは機能が多すぎて難しそう・・・」と感じた方もいるかもしれません。
LINE公式アカウントは機能が豊富で色々なことができてしまうがゆえに、使い方を間違えると、労力ばかりかかって効果に繋がらないということもありますし、
なにより「従量課金制度」が足枷となり、費用対効果が合わなくなってしまうという懸念点も出てきます。
そこで、そのような課題を解決する上で重要になってくるのが、1to1マーケティングの考え方や具体的な実践方法です。
1to1マーケティングの重要性
これまでのWEBマーケティングの強みは、多数のユーザーに一度にアプローチすることができるという点、
いわゆるレバレッジが効く(少ない労力で効果が最大化する)ことや、小規模のビジネスでもマスマーケティングが可能であるという点にありました。
※ マスマーケティングとは、市場全体に行われるマーケティング・戦略のこと
平均的な顧客を対象に、大量生産、大量流通によって同じ方法で行うマーケティング
これまでお伝えしてきた内容も、どちらかというと従来のWEBマーケティングにおけるLINE公式アカウントの活用方法についての内容が軸となっています。
ただ、昨今の市場において消費者が求めているものは
「個々のニーズにあった商品や、その商品によって得られる体験」
というものへ変化してきており、
従来のようにユーザー全員に対して同じメッセージやクーポンを配信するマーケティングでは反応が取れない時代になってきているのも事実です。
そのような現状を考えると、従量課金制度のあるLINE公式アカウントで反応が見込めない層にメッセージを送り続けるという行為は、
費用対効果の面で見ても非常に非効率な行為になってきます。
以上のことから、これからのLINEマーケティングで成功の可否を分ける重要なポイントは、
ユーザーの興味・関心や悩みに合わせて、提案・サポートを行う1to1マーケティング
ということになってくるわけです。
1to1マーケティングとは
1to1マーケティングとは、
一人ひとりのユーザーニーズや悩み、購買履歴などに合わせて、個別に商品提案や情報配信を行うマーケティング活動
です。
例えば、検索エンジンでダイエットについて検索した後、SNSの広告にダイエット商品が頻繁に表示されるようになったり、
ECサイトで商品をカートに入れた後に「この商品を買った人はこちらの商品も買っています」といった合わせ買いオファーを目にした経験がある方もいるかもしれませんが、
これらも1to1マーケティングの一種ということになります。
1to1マーケティングは、そのように、ユーザーの属性や興味・関心度に合わせた商品提案を行うため、非常に高い成約率が期待できる手法になりますが、
もちろんこの手法はLINE公式アカウントを活用したマーケティングにおいても有効になってきます。
ここからは、実際にLINE公式アカウントを活用した1to1マーケティングの考え方と実践方法について見ていきましょう。
LINEにおける1to1マーケティングとは
実際に、LINEを活用した1to1マーケティングは、
・ 流入経路・行動
・ 性別・年齢
・ 趣味・趣向
・ 興味・関心
・ 購入履歴
これら、ユーザーの属性をタグなどによって管理し、個々のユーザーに対して最適なアプローチを行うセグメント配信を指します。
※ セグメントとは・・・「属性で区分したグループ」という意味
本来、LINE公式アカウントの機能を活用するだけであれば、ユーザー属性を取得し、手動による管理でセグメント分けを行うことは非常に難しい作業になります。
ですが、拡張ツールを用いることで、これらの作業を自動化もしくは半自動化することができるため、比較的簡単に1to1マーケティングを導入することが可能になります。
セグメント配信とは
セグメント配信とは、ユーザーの属性をタグによって管理し、セグメント毎に最適化した メッセージの配信やリッチメニューの表示切り替えを行うなど、
個々のユーザーに対して最適なアプローチを行うことを指します。
セグメント配信の3ステップ
セグメント配信の3ステップは以下の通りです。
① セグメント分けしたい属性をタグとして作成
② ユーザーにタグを付与
③ セグメント毎に配信内容やリッチメニュー表示の最適化
まず、セグメント(属性グループ)を分けたい属性をタグとして作成しておき、そのタグをユーザーに付与していくことで、セグメント分けを行います。
そして、その後それぞれのセグメントに向けて、配信やリッチメニューの表示を最適化していくという流れになります。
① セグメント分けしたい属性をタグとして作成
まずは、拡張ツールの機能「タグ・トリガー管理」を使って、ユーザーへ付与するためのタグをあらかじめ用意していきます。
※ 機能の呼び方は利用する拡張ツールによって変わります。ご自身のお使いの拡張ツールに備わっている「タグを作成・管理する機能」をお使いください
用意すべきタグの種類は、自身のビジネスやLINE活用の目的次第で変わりますので、
例えば、一例として、
・ 性別
・ 年齢・年代
・ 住所
・ 悩み・興味
など、用意しておくと良いでしょう。
※ 自身のビジネスに必要だと思われるタグを全て用意しておくことで、その後綿密な戦略を立てることが可能になります
② ユーザーにタグを付与
タグを用意したら、次にユーザーにタグの付与を行います。
・ これから友だちになるユーザーにタグを付与する場合
・ すでに友だちになっているユーザーにタグを付与する場合
この2パターンで、タグを付与する起点や方法が変わってきますのであらかじめお伝えしておきます。
今回は、
・ これから友だちになるユーザーにタグを付与する場合
について解説します。
まず、流入経路が判別できる友だち登録QRコード・URLを発行しておくことで、 「どの媒体から登録されたのか」ということだけではなく、その時点で自動的に流入経路をタグ付けすることが可能です。
※ 「流入経路が判別できる友だち登録QRコード・URL」は拡張ツールで発行する形になります
※ SNSから登録した友だちには「SNS」のタグを付けるなどを自動で行うことができます
③ セグメント毎に配信内容やリッチメニュー表示の最適化
属性を判別するためのタグをユーザー個々に付与した後は、そのセグメントに合わせ最適な「メッセージ配信」と「リッチメニューの切り替え」を行うことが、LINEマーケティングのメイン施策となってきます。
先に解説した通り、昨今のマーケティングでは、「一人ひとりのユーザーニーズや悩み、購買履歴などに合わせて、
個別に商品提案や情報配信を行う1to1マーケティング」の考え方が重要になってきますが、それを最も容易に行うことができるのがセグメント配信ということになります。
もちろん、一言で「セグメント配信」といっても、
・ 属性に合わせてステップ配信シナリオを変更する
・ 興味度に合わせて商品提案内容を最適化する
・ 特定のユーザーにだけ限定クーポンを発行する
など、様々な方法が考えられます。
それらの中でも最も重要な施策である「セグメントメッセージ」「セグメントリッチメニュー 」ですが、今回は「セグメントリッチメニュー 」について解説をしていきます。
セグメントリッチメニュー
セグメントリッチメニューは、
ユーザーの属性(性別・住所・興味など)毎に表示するリッチメニューを最適化することで、それぞれのユーザーにとっての利便性を最大限まで高めるセグメント配信の方法
です。
友だち登録時に取得した属性を元に、最初からユーザーに合ったリッチメニューを表示させることはもちろんのこと、
・ リアルタイム配信でメッセージを送った直後に切り替える
・ ステップ配信で任意のメッセージと連動させて切り替える
といったように、任意のタイミングでリッチメニューを最適化することも可能です。
こちらも、セグメントメッセージ同様、全ての起点は「タグ」になりますが、
・ 興味・関心度
・ 性別
・ 年齢・年代
・ 顧客ロイヤリティ ・ 流入経路
などのユーザー属性でセグメントを分け、それぞれ最適なリッチメニューを表示させることになります。
リッチメニューの最適化パターンは、LINE活用の目的によって様々考えられますが、ここからは一例として、店舗ビジネスにおけるセグメントリッチメニューの事例を見ていきましょう。
店舗ビジネスでLINE公式アカウントを活用する場合、メッセージ配信以上に有効になってくるといっても過言ではないリッチメニューですが、特に意識したいポイントは、顧客満足度をいかに上げられるかという点です。
・ 性別セグメント
→ メンズ・レディースで、アイテムやメニューが変わってくる業種の場合は、性別でリッチメニューを切り替え、表示メニューを最適化
・ 誕生月別セグメント
→ 誕生月のタグを取得できる場合は、該当する月限定でリッチメニューを変更することで、より顧客満足度が高まる
・ 来店回数・頻度別セグメント
→ いわゆる「お得意様」と「一般顧客」でリッチメニューを変える方法。アンケートの来店頻度を元にするか、手動でタグ付けを行う
・ 年齢・年代別セグメント
→ 様々なジャンルを扱っている上、幅広い客層を抱えている店舗で有効。性別と併せ、属性毎に最適な商品・メニューを表示させる
図にすると以下のようなイメージになります。
今回の記事まとめ
LINEの機能をフルに使いこなすことで、個々のニーズにあった商品や体験を提案することも容易です。
ぜひ、LINEマーケティングの知識を深めて活用していただけたら、と思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?