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新時代のコミュニティモデル

人減先進国のモデル

"地域を学びの場に、生きがいの場に"

「家余り1000万戸時代」「人減先進国」において、新たな「空き家活用モデル」が求められている。また、今や誰もが感じているように、これまでの教育の形ではこれからの子どもたちを育てるのが難しいのは明白だ。新しい時代に即した「未来の共育モデル」がなんとしても必要なのだ。

子ども寺子屋

だからこそ「みつはの里(888)」は、築200年超の里山古民家を仲間達と切り拓き、子ども寺子屋や田畑、暮らしの手仕事など四季折々の様々な体験を味わえる《学び、耕し、旅する学校》として開いている。

ここに来れば、心が蘇る。

ここに来れば、大地とつながり息が吸える。

ここに来れば、生きているってことを実感できる。

ここに来れば、命の洗濯ができる。

土に還り、自分に還る

鍬をふり、草を刈り、火を焚き、種を蒔き、土を運び、薪を割り、釜飯を炊き...心地よい疲れと生かされている感謝と共に眠る...そんな里山の暮らしを生活のリズムの中に置いてみる。

里山では、子どもも大人も学び直しができる。ここに多様な人々が集まれば、個性豊かな発想や新しい創発が湧いて来る。そういう出逢い・発見・創造あふれる場には、生きた学びが行き交い、個々の生きる力も一段と高まる。更には、地域の教育的価値も再発見でき、持続的発展につながる。

世界中から大集合

また、里山に大学生が来れば、大学以上の学びができる「里山大学」になる。人と場の力を引き出せるファシリテーターさえいれば(これが難問)全国どこでもできるはずだ!

日本人・カナダ人・ハンガリー人の学生チームプレゼン

実際に大阪大学とコラボで、大学院生(修士・博士・海外留学生)向けのフィールドワーク授業を行なった例(2019〜2021)もある。そこでも、十分にクリエイティブな学びやプロジェクト実践ができる手応えを掴めた。中には、K大学やR大学を退学して、この里山大学に通うハミ出し者も何人かいる(笑)

地域で配布したコラボ授業のチラシ

博士論文の結論も「全国で増えゆく空き家や空き地、耕作放棄地や廃校等を活用し、学びと暮らしが一体化した《コミュニティスクール》を創造すること」にある。

特段こういった構想自体は決して新しいものではないが、実際に日本で具現化されている場は見たことが無い。つくづく思う、新時代の提唱者は多いが、体現者はあまりに少ない...と。新時代の夢想家で終わってはいけない。

情け無い夢想家に対する本音はこちらに!

だからこそ、日本で失われていく里山を「学びの場・生きがいの場」としてフルに活かす「郷土共育」を体現し、新時代の前衛を切り拓いている。この「能勢モデル」の実践研究に対して、海外の大学院より「博士号(Ph.D.)」が認められたのは、他でもない「世界初」だからだ。

然して、この村づくり・人づくりプロジェクトは、世界に先駆けたパイオニアとして、名実共に新たな「コミュニティモデル(世界の雛形)」となっている。

10数トンものゴミ掃除からスタート!数えきれない方々のご協力に恵まれ、そのおかげさまでここまで来れて、誠にありがたい限り✨

しかし、社会人ドクター当時のリサーチでは、空き家は約800万戸だったのに、そこから更に悪化の一途を辿っている...今も琵琶湖の面積くらいの土地が余っている。廃校も廃村も増える一方だ。

でも、それは、視点を変えたら、未来の学校も独立国家も山ほどつくれる大チャンスが拡がっているということだ。時が迫っている、もう時間がない!さぁ、問題は、誰がやるか、だ!

国難とも言えるこの逆境を創造の道へと逆回転させていかねばならない。だからこそ、新時代の作り手に回る創造主(クリエイター)が一人でも多く出て来ることが願われている。人の個性と地域の文化が共に花咲くあたらしい世界を皆で作り出すために。何よりも、未来の子どもたちのために!

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