見出し画像

スーパーマーケットは次のフェーズ!地域の愛されるインフラへ


クレイジータンクは、スーパーマーケットが大好きです


今から2年以上前から「#クレタンスーパー研究」と題し、ツイッターを中心に購入した商品の紹介やスーパーマーケットで買った食材を使った料理を紹介する活動を続けてきました。

#クレタンスーパー研究で検索する過去のツイートが見れます

都内だけでなく、地方でも活動してくださるメンバーと共にほぼ毎日ツイートを続けてきましたが、ある時を境に「もっと深くスーパーマーケットを理解したい」という思いが強くなり、スーパーマーケットを世田谷区を中心に展開している信濃屋など活動を絞ってnoteに研究結果を発表していこうという活動に方向性を変えました。

しかし、スーパーマーケットを絞ったとはいえ、私たちクレイジータンクメンバーは主婦や主夫の集まりなので、ほぼ毎日色々なスーパーマーケットに足を運んでは、いち利用者としてもスーパーマーケット研究の活動に繋げてきました。

研究を続けるスーパーマーケット信濃屋


最近、スーパーマーケットに思うこと


個人的な意見ですが、毎日のようにスーパーマーケットに足を運びながら研究を進める度に思うことがあります。それは「スーパーマーケットってやっぱりすごい!」

仕入れている商品もそうですし、その伝え方やお店の方々の対応など、それぞれのスーパーマーケットに企業努力の痕跡が散りばめられていて、長い月日をかけて積み上げられたサービスの質に毎日感動しています。

この素晴らしいサービスはおそらく日本特有で、海外で買い物をしても得られるものではないと思います。「お客様は神様です」という言葉が生まれた時代があるように、本当にお客様を第一に考えていると、毎日客目線から見ていても感じることができるからです。

まるで新幹線の超が付くほど正確な到着時間のような超人的サービスにすら感じることがあります。

スーパーマーケットはインフラである。


インフラ、という言葉の意味を調べてみるとこのような説明が出てきます。

インフラとは・・・日々の生活を支える基盤(下部構造)のことだ。 たとえば、公共施設、ガス・水道、道路・線路、電話・電気など、“それがないと生活がなりたたないもの”を指します。

スーパーマーケットはこのインフラという言葉の意味の中には含まれていません。当たり前にスーパーマーケットは店舗であり、経営者がいて、公共施設のように税金が投入されることもないからです。しかし、この説明の中にある"それがないと生活がなりたたないもの"という言葉は、まさにスーパーマーケットのことを指すと強く感じます。

例えばコロナ禍でお仕事の出勤禁止やお店を開けることすら禁止される中で、スーパーマーケットは優先的に営業が許可された場所で、海外でもロックダウンされてもスーパーマーケットだけは一人であれば訪れてもいい場所と認定されていました。
現に、コロナ禍であっても売り上げを落とさなかった業種の一つにスーパーマーケットが挙げられるほど、スーパーマーケットは人々の生活になくてはならないものとして存在し続けています。

インフラと同程度の価値を持つビジネス、本当に価値が高く、ビジネスとしても強さを感じてしまいます…。

スーパーマーケットへの問題提起


そんなスーパーマーケットですが、スーパーマーケットの中でも特質してお客様に愛されている店舗が存在します。その代表的なスーパーマーケットが山梨県北杜市にあるひまわり市場です。

クレイジータンクメンバーも2018年から2020年にかけて月に1,2回は足を運び、その価値を体感してきました。

ANNニュースにある通り、新鮮な野菜や魚や果物、加工品に至るまで一つ一つの商品に販売哲学を持ち、それを店長自らが伝えていく。県外からも訪れる人を超えて、ひまわり市場があるから移住してしまう人もいるほどのスーパーマーケットです。

私たちもひまわり市場を体感して思うことは、今後ネットスーパーや流通の発達によって農家から直接野菜を購入するなど、社会システムが変わったとしても、ひまわり市場のようなスーパーマーケットは生き残っていくのだということです。

私ちたクレイジータンクメンバーの中にも農家から直接野菜を買うようになってからスーパーマーケットへ行く頻度が減ったという状況も生まれています。

コロナ禍でも売り上げが落ちなかった、と安心していると突然スーパーマーケット需要が下がるのではないかと、勝手ながら心配することすらあります。


スーパーマーケットを愛されるインフラへ


スーパーマーケット利用者は、スーパーマーケットを流通の最終拠点としての「便利な店舗」として活用しています。例えば野菜で言えば色々な農家さんから仕入れた野菜をJA(農協)が各スーパーマーケットのバイヤーに届けます。そしてそれを買うための拠点がスーパーマーケットなのです。

しかし…スーパーマーケットのポテンシャルを考え、スーパーマーケットはインフラであると考えた時、これからの時代に本当にそれだけでいいのかという一つの疑問が浮かんできます。

なぜなら「インフラ」であっても変化や変革が求められる時代になっているからです。インフラの代名詞とも言える電力会社は数年前に電力自由化の法改正がなされ、これまで電力事業を行なっていなかった業種までもが事業参入してくるようになりました。

クレイジータンクは常に「時代の変化とともに分野や専門性はグラデーションになる」と考えています。その中でも生き残っていく(支持されていく)ためにどうするべきかを常に考え、動くことが必要と考えています。

スーパーマーケットは、確かに今はほっておいてもお客様は来てくれます。まさに人々の生活に欠かせないインフラだからです。しかし、前段の問題提起に記載の通り、ひまわり市場のように「社会システムが変わろうともお客様に支持される」愛されるインフラに進化していくことがこれからより必要になるのではないか、と考えています。

そうは言っても、従業員や店員さんの仕事を増やしたり、費用対効果が明確でないことに、スーパーマーケット側が好んで時間やお金を割くわけがありません。以前、とあるスーパーマーケットで新しいアプリがサービス導入されたことに怒っている店員さんを目にしたことがありました。自分たちの仕事が増える、と店員さん同士で愚痴を言い合っていました。

「これまで通り、売り上げが上がっていればそれでいい(無駄に新しいことに取り組まなくていい)」

スーパーマーケットがこういった資本主義的な考え方を超えて、時代や社会システムが変わっても「愛されるインフラ」へと進化していくためには一体どのような手法があるのでしょうか。

次回のnoteでは、すでに「資本主義を超えた」取り組みを行うスーパーマーケットの事例をヒントに、愛されるインフラとは何か、について考えてみたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?