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クレイジータンク通信 vol.179 『危機感を冷静に捉え、行動する大切さ -食の生産現場の変化-』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。


◆クレイジータンク通信 vol.179◆


異常な暖かさだった週末でしたが、週明けから冬の気候となり、急に寒くなりました。

全く冬らしさを感じない日々を過ごしていたら、気がつけばもうすぐクリスマス!とすこし焦り気味の方々も多いかもしれませんね…イベントシーズンですので、大人も子どもも体調に気をつけて楽しくお過ごしくださいね!

さて、今週の通信では、クレタンは日々「危機感を正しく持ち、具体的に行動する」ことを大切にしているのですが、直近、改めて入ってきた食の現場の状況の情報について、その危機感を皆さんと冷静に共有できればと思い、書きました。

ぜひ、ご一読ください。


【危機感を冷静に捉え、行動する大切さ -食の生産現場の変化- 】


みなさんの周りで、今年になってから、例年と比べて変わったと感じる【変化】はありましたか?

誰もが、今年は夏の異常な暑さを体験し、暖冬の冬を現在進行形で過ごしていて、十分、例年の比べたら変化の大きい一年だったと思います。

先日、保けん野菜の提携農家さんと話をしていた時にも

「この暑さが今後も続くなら、生産スケジュールを変えないといけない」

といった声や

「夏の間は、畑を1ヶ月休みにすることも考えなくてはいけないかも」

といった農の分野における変化感を捉えざるを得ない話もありました。

クレイジータンクのメンバーには、この時期になると毎年親戚の手配のもと、東北からりんごが送られてきていました。しかし、今年はいくら待っても送られてくることはなく、農家さんに問い合わせると、

「今年は本当にりんごが取れなかったんです…どうしても、というお客様だけになんとかかき集めて届けましたが、自分たちが食べる分すら残っていないんですよ、本当に申し訳ない」

と謝られてしまったとのことでした。

スーパーに行けば、まだりんごは手に入るので、なかなか「今年は本当にりんごが取れない」という農家さんの悲痛な叫びが自分ごととして捉えにくいかもしれません。

しかし、クレタンでは3ヶ月ほど前に、蜂たち🐝の変化についてのニュースが社内で共有されており、実はその蜂の変化によってりんごが取れなくなる、または、取れても味がかなり落ちる、といった可能性についてちょうど話をしていたので、

「ああ、やっぱり…(変化が)きてるね。」

と悲しいかな納得せざるを得ない出来事でした。

その年の気候変化によって、農産物の生産、収穫に変化があるのは、例年何かしら起きることなので、しばらくすれば落ち着いてくるだろう、と思う方もいるでしょう。

しかし気候変化だけではなく、長らく続いてしまっている戦争による資材の高騰や物価の高騰も併せて起こっており、生産の現場では、これまでなんとか耐えてきたけれど、飲み込みきれない段階に到達し始めている、という話も時を同じくして伺っています。

実際に農家さんと日々会話をしている「保けん野菜」(※)サービスを運営するミチクサ合同会社秋山さんのブログにて、その件について詳しく書かれておりますので興味ある方はご一読ください。


(※)保けん野菜とは、「“ちゃんと”伝える」をコンセプトに野菜にまつわる様々な楽しみ方や関わり方をご提案するサービスです。クレタンはアドバイザーとしてサービス開発から関わっております。


クレタンでは最近よく、

「危機感を煽るのではなく、適切に感じ捉えてもらえるように伝えるにはどうするか?」

と話をしています。誰もが自分の生活を脅かすような情報は信じたくないですし、そんなはずはない、と正常性バイアスがかかってしまうモノだと思います。

しかし、危機感を持つことで、焦ったり不安になるのではなく、危機感を持つことから「具体的に行動してみる」ということを少しでも前に進めてみることが大切だと日々感じています。

その具体的行動の一歩は、情報を多角的に取ってみる、誰か情報を持ってる人の話を聞きに行く、自ら現地を見に行く、など、誰もがやろうと思えばできることを、まずやってみることからスタートすることだと思います。そしてその行動を続けていくことが大切です。

危機感を正しく捉えて、具体的に行動する

当たり前のことですが、そこに不安や否定という感情が入ると難しくなるということを認識し、今後の日本の食や農といった誰にでも自分ごととなる内容について、一度”冷静に”みなさんにも情報収集していただけたらと思っています。

クレタンや保けん野菜のnoteでもそういった内容の情報を発信しておりますので、ぜひご一読ください。


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