クレイジータンク通信 vol.193 『 「新世代」を潰さずに活かせるか』
◆クレイジータンク通信 vol.193◆
いよいよ新年度がはじまり、新しいスタートを切られた方も多いのではないでしょうか。 関東では夏日の週末を経て一気に桜が開花しましたが、雨予報が続き、ゆっくり桜を楽しめる時期は長くはないようですね…
さて、今週の通信では、4/1は多くの会社で入社式が開催されたと思いますが、今後の時代を各企業が生き抜いていくためには、新しく入社した若い世代を本当の意味で活かせるかどうかが重要な投資になるでしょう。その場合、受入側となる旧世代に必要となる心構えについて書いてみたいと思います。 ぜひ、ご一読ください。
【 「新世代」を潰さずに活かせるか 】
昨日は4月1日。多くの企業で入社式が執り行われ、新しい社員の方々を迎え入れたことで多くの企業様の社内にはフレッシュな風が吹き抜けたのではないかと思います。
これまでも、新入社員が入社することの意義は企業の持続可能性の面でも重要な要素だとされてきました。 組織の新陳代謝にもなりますし、次世代の会社の戦力を確保するためにも、会社の投資的にも、新入社員の確保は重視されてきました。
しかし、生成AIの進化が日々進む昨今、人材(人間)の価値発揮分野についての再設定は、今後各社で進んでいくだろうと予想されます。 そういった時代には「新しい若い世代の方々を新入社員として社内に迎える意味」も今後、価値が変化していくのではないかと考えます。
クレイジータンクでは、よく「新世代」というワードを使用します。
「新世代」とは、これまで一般的とされた資本主義的社会の中で造られてきたさまざまな概念やスキルなどを飛び越えて、新たに登場するテクノロジーやAIを気軽に違和感なくスムーズに「使いこなし」ながら、新しい価値基準や視点を持つ人々を定義しており、主に、デジタルネイティブ世代以降の方々をイメージしています(時期や世代だけで区切って全員が「新世代」というわけではありません)。
しばらくは、こういった「新世代」の方々の価値を、これまでの「旧世代」の人たちが理解や咀嚼することができずに、活かしきれない、といった狭間の時期がしばらくはあるのではないかと考えます。すでに至るところでそういった事例は散見されています。
今後、企業は新入社員の方々の中にいる「新世代」をいかに活かし切れるかどうか、が企業の発展と成長に大きく差が出る要素であることは間違いないと考えています。
そのためには、まず、既存のシステムや考え方の枠で見ないという努力をすることが重要です。新世代の言葉が、旧世代にとっては宇宙語のように聞こえることがあるかもしれない時も(笑)、新世代に耳を傾け、対話をしながら、ともに学び合いながら取り組む姿勢が重要となると考えています。
新入社員にははじめは投資としての給料が払わられるため、1日でも早く今の企業の枠内で生産性の高い仕事をして欲しい、ということが企業側の本音です。
ここで、旧来の枠に当てはめるのではなく、ある一定の「我慢」と「信念」をもって、新世代に期待をかけ続けていけるか、がポイントになると考えています。一言で言っても、それはとても難しいことでしょう。
最近、クレイジータンクでは、街の変化を捉えながら街を歩く時間を待っているのですが、その中で「とある事業」のお店が増えてきたことを捉えていました。そして、それは現在の社会変化と連動しており、増えていくことは自然の理りだと思える変化でした。
しかし、それは長くは続かず、しばらくすればほとんどの店舗が閉店するだろうと予想しています。そういった事業や店舗をみなさんの周りでも見かけたことがあるのではないでしょうか。
周りの同業者がやめていく中で、それでも残るための「我慢」と「信念」、そしてそれを下支える経営的スキルがあるかどうか、で、一度は売上や人気が下向いても、また上向いていく事業や店があります。
「我慢」と「信念」をもって、目の前の変化や事業、そして新世代と向き合えるかどうか。
これが、今後、すでに新世代たちよりも先に社会や会社で生きてきた私たちにとって、必要となる心構えなのではないかと考えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?