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【所感:道をひらく】心を高める

PHPが出版しているベストセラーとなっている書籍「道をひらく」を読んで、所感を投稿しています。「道をひらく」は短いエッセイがまとめられたものになっているので、1つ1つのエッセイは手軽に読めます。短い文章の中に、人生の本質が詰まっていて、読むたびに発見や気づきがある素晴らしい書籍です。

2023年11月9日(木)本日の文章 「心を高める」

禅の修行はなかなかきびしい。ちょっと身じろぎでもすれば、たちまちパンパンと警策がお見舞いする。痛いとも言えないし、苦しいとも言えない。
厳しい戒律にとりかこまれて、箸の上げ下げすらも自由でないのである。
自堕落になれた人間には、瞬時も我慢がならないであろう。
しかしこのきびしい戒律も、回を重ね、時を経るに従って、それがしだいに苦痛ではなくなってくる。戒律を戒律と思う間は苦痛である。
しかし、その戒律がいつしか身につき、日常坐臥に自然のふるまいとなってあらわれる時、もはやそれは苦痛ではない。
そして、このきびしさを苦痛と感じなくなったとき、そこからきたえぬかれた人間の美しさがにじみ出てくるのである。
人間は本来偉大なものである。みごとなものである。しかしそのみごとさは、放っておいてはあらわれない。易きにつくのが人間の情であるにしても、易きがままの日々をくりかえすだけならば、そこにはただ、人間としての弱さが露呈されるだけであろう。
おたがいに与えられた人間としての美しさをみがきあげるために、きびしさを苦痛と感じないまでに心を高めたいものである。


<所感>
・自分のことを変えたいなら、環境を変える必要があると思いました。
 1.住む場所を変える
 2.関わる人を変える
 3.時間の使い方を変える

・人は易きに流れる
 私自身も、ほっとくと楽な方を選んでしまうので、そうならないように仕組みを作ったり、自分を奮い立たせるような環境に身を置くことを意識したいと思います。

・人間としての美しさを磨く
 自分の体重や健康状態、年収、資格の勉強などと違い、
 ”人間としての美しさ”や”心の強さ”は測れないのが難しいと思いました。
 自分の心の強さが今は10段階中5だと分かれば、もっと努力しないといけないと思いやすいが、普通に生きていれば、そんなことを意識することも、誰かに指摘されることもない。
人間としての美しさを磨くために、常に自分のあり方を見つめ直し、精進していくことが大事だと思いました。

・1歩ずつでも心を高める。日々、良くなっていく。
 おそらく、生きている間はどれだけ心を高めても、高めきったと思えることはないと思う。そう思ってもいけないと思う。
だとするなら、今日よりも明日、今よりも一歩高みへ。ということを常に意識して、心を磨いていきたい。