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結婚式の新しい選択肢" Congrats"リリースに込められた願い。


久しぶりに、ドキドキ状態。人生で何度経験できるか分からない、新サービスをリリースする日を迎えています。構想から1ヶ月という短い時間でしたが、今だからこそ開発できたサービスだと思います。

伝えたい事がたくさんありますが、まず言いたい。結婚式って本当に素晴らしいんです。僕は心からそう信じています。

今朝、6年前の結婚式を思い出しました。「Little wedding on the planet」というコンセプトの結婚式です。久しぶりに見て、感動して涙ぐみました。(90秒ぐらい見たら、多くの人に感動が伝わるはず)

旅をする木という本の一説を、誓いの言葉として読んでいます。映像のコメントを抜粋してみます。

 ある夜、友人とこんな話をしたことがある。
 私たちはアラスカの氷河の上で夜営をしていて、空は、降るような星空だった。オーロラを待っていたのだが、その気配はなく、雪の上に座って満点の星を、眺めていた。月も消え、暗黒の世界に信じられぬ数の星がきらめていた。時より、その中を流れ星が長い線を引きながら落ちていった。
 これだけの星が、毎晩東京で見られたら凄いだろうなぁ。夜遅く、仕事に疲れた会社帰り、ふと見上げると、手が、届きそうなところに宇宙がある。一日の終わりに、どんな奴だって、何かを考えるだろうな。
 二人の考えはそのように全く違うが、私たちは太古の男女だ。アダムとイブの恋心のモデルだ。愛しあう男女のすべての女に、そういうくせのバリエーションがあり、すべての男に凝視の瞬間がある。お互いを写しあい、永遠に続く螺旋だ。DNAのように、この、大宇宙のように。
その時奇しくも彼女が私の方を見て笑い、答えのようにこう言った。あぁ、本当に綺麗だった。私一生忘れない。

そんな、日常にある幸せを「Little wedding on the planet」この偉大な地球で、小さくてささやかな結婚式(幸せ)を、というコンセプトにのせて。本当に本質的でクリエイティブなおふたりだと。今見ても、何も色あせない輝きが映像から伝わります。

結婚式は、本当に人生が変わるくらいの体験ができる。創業した時からずっと、そう結婚式の素晴らしさを変わらず、思い続けています。もう少し言うと、僕たちは結婚式というフォーマットを借りて、人々の人生がよりよくなるお手伝いをしている。これが偽らざる本心です。

先ほどの映像にもあるように、すでにある幸せに気が付く事って大事だと思うんです。無意識の意識化です。

このコロナ禍となって、感染リスクを考えると、命がけで会いたい人に会う感覚があります。ただよく考えてみると、生まれた時から常に命がけで、いつ事故にあうかなんて分かりません。そもそもがそうである事に気がつきました。

結婚式も同じです。無意識を意識化することで、普段忘れている感謝や、伝えられていなかった大切な思いに、気がついてもらう事ができます。

だから、私たちの目的は結婚式をあげてもらうことではないのです。



もっと多くの人たちに届けたい


前回のnoteにも書いたように、結婚式は人生において大きな価値を持つと思っています。だから、シンプルにもっと多くの人に届けたいのです。

でも、現状では、結婚式を挙げない人も増えてきています。

そこで生まれたのが新サービス「Congrats」です。まず、名前の背景を説明させて下さい。Congratsの意味を調べると次のような説明がありました。

何かを成し遂げたような時に「おめでとう」と言いたい時はCongratulationsを使います。代表的な例として、合格、卒業、入学、入社、転職、昇進、当選、受賞、婚約、結婚、妊娠、出産などに使えます。 FacebookやLINEなど、ネット上でカジュアルな間柄で使う時は、相手の喜びに対してCongrats! だけで表現することもできます。
https://english.cheerup.jp/article/1522?page=2 より
結婚式の場で、「おめでとう!」と祝福の気持ちを伝えたい場合、「Congratulations!」という言葉を女性である新婦に対して言うことはNGとされています。これは、そもそも「Congratulations」は、努力したことでようやく得た成功に対して使う祝辞だからです。
https://www.rarejob.com/englishlab/column/20181120/ より

なんだか、上の二つを含めてちょうどいい意味だな、と思っています。気軽に使えるという意見もあれば、新婦に対しては使わないでという意見もある。でもネット上では使われていて(ある種のネットスラングのように)新しい意味を形成している言葉だと思います。

ネットだから、親しい間だから使える言葉がCongrats。だから、ある種の文化を含んだ意味合いとして、この日本にも広まるといいなと思いCongratsと名付けました。


Congratsは、結婚式の新しい選択肢

まず大事だと考えたのが、ハードルを下げることです。負荷を徹底的に減らしていくことを主眼におきました。

参加してくれるゲストにも、二人にも、みんなに優しいサービスを目指しました。そもそもの結婚式のイメージだけで、選択肢から外れている人に届けたいからです。

その上で、しっかりと意味合いや、感動があるという部分を大事にする。その順番で開発は進みました。もう少し、そのハードルを下げる必要があるという話をしたいと思います。

もっともハードルを下げる上で必要だったのが、お金と労力です。料理に、例えるなら、今まで自己負担0円でできるという格安婚というのも、実際はフルコースをみんなで食べているイメージのサービスでした。

おふたりは自己負担は少ないですが、フォーマットはあくまで結婚式なので、労力もコストもそれなりにかかるわけです。

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Congratsはフォーマットを思い切って崩して、みんなで、大部屋で、おつまみを注文して騒いでいるイメージです。ジブリの大宴会みたいな感じが世界観です。

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@pie_yunbymunch より

ただ、特別な瞬間は、みんなしっかりと話を聞いてくれる。そんな気軽なんだけど、特別な瞬間はきちんと設計されていて、人生においてかけがえの無い瞬間となる。

世界で一番簡単で、驚くほど幸せな体験をつくる。そんな矛盾に挑戦していくのが、Congratsが目指しているキャラクターです。

結婚式とはもはや呼ばなくてよい、けれども結婚式の要素もある。絶妙な時代の中で、価値をずらせる存在になりたいと思っています。

最後に、僭越ですがCongratsのサービスリリースにあたり、これからご利用いただくお客様とゲストのみなさん、ブラダル業界のみなさん、CRAZYで働くみんなに、それぞれ想いを伝えたいと思います。


まずお客様と、ゲストのみなさんへ

CongratsのHPの最初に、想いが込もったメッセージがあります。僕らはポエムと読んでいますが、これがユーザーのみなさんに伝えたい事です。

「みんな、ありがとう!」
「結婚おめでとう!」


いつからだろう。
ただそれを伝えたいだけなのに、
伝えにくくなってしまったのは。

この世に産まれて、愛情を受けて育つ。
友と出会い、認め合い、時にぶつかりながら。
いつしか、人生を共に歩むと決めた人と、
出会い、結ばれる。

すべての人生に、奇跡と感動がある。
そこに想いを馳せて、心でつながっていく。
大切な人たちと、一緒に記念日をつくるのが、
これからの結婚式。

だから、誰もができるようにしたい。
そのために、世界で一番、
簡単で、驚くほど幸せな体験をつくりたい。
その矛盾に挑むのがCongrats。

まず、これを見ているあなたに届けたい。
Congrats! Congrats!!
さぁ、おめでとうが溢れる世界をつくろう。

せっかくのお祝いごと、もっとお祝いしたい!っていう単純な動機があります。祝いたいですよね、人生の節目を!

コロナ禍で会えないからできない。
タイミング逃したからできない。
時間が無いからできない。
お金が無いからできない。

これを、

全部がオンラインだから、できる。
いつやってもいいから、できる。
本当に簡単だから、できる。
負担が無いから、できる。

に変えられるサービスです。

ふたりを応援できるように、とにかく敷居を下げることを徹底しました。だから本当に簡単です(β版なのでシステムやプロセスでの不備はまだあると思いますが…)。

それでも、CRAZY WEDDINGクオリティをお約束する。だから、安心して利用してほしいと思っています。

加えて、新しい選択肢と打ち出しているのは、みなさんとつくる未来でもあるということです。先ほども書いたように、価値をずらした、結婚式に囚われないけれども、結婚式の枠組みを拡げられるような存在でありたいと思っています。



ブライダル業界のみなさんへ

正直、CRAZY WEDDINGをはじめた時は、業界云々って気持ちはゼロでした。CRAZYって名前ですし、反骨精神真っ只中だったので(笑)。

ただ、私たちが昨年、業界と同様のビジネスモデルである結婚式場をオープンしたことで、少し仲間入りできたのかな、なんて思っていたりします。

みなさんもそうだと思いますが、このコロナの経験は僕にもとっても大きな衝撃でした。結婚式が開催できないという世界が来るなんて。お祝いが無い世界はやはり寂しいと感じています。

この業界のみなさんは、お祝いすることの価値に強いミッションを感じて、それぞれの形でサービスを提供していると、勝手ながら思っています。

だからこそ、お祝いができる世の中をつくるのが、この業界の未来でもあります。このコロナの現実を受け止めながらも、自分たちの手で新しい世界をつくっていくしかないと考えています。

この事態は、実はこの業界が一つになるチャンスとも言えるのではないでしょうか。だからこそ、いろんな方々と手をとって、新しい時代のスタンダードをつくっていきたいと考えています。具体的に動いていますが、まだ発表には少し時間がかかりそうです。

言うまでもありませんが、リアルウエディングには大きな意味があります。結婚式も集まらなくていいよねってなったら、じゃあ何でも集まらなくていいじゃんって話なので。

新しい生活様式の中で、1回あたりの結婚式の人数が減っていく未来が考えられます。このCongratsのようなオンラインサービスを併用する未来も来ると考えていますが、その未来がどうなるかは、正直まだわかりません。

ただ、新しいものを否定せず、共に歩んでいく中で何かしらの発見があると思っています。一緒に考えていけたら幸いです。



CRAZYのみんなへ


本当に、短納期で全員が一致団結して、誇れるサービスを生み出すことができました。ありがとう。無茶ぶりに応えてくれる仲間がいるからこそ、新しい価値が生み出されると改めて認識する数週間でした。

やっぱり、こういう熱って最高だなって。この熱を、ここにある圧倒的なエネルギーを、放出し続けることが、これからも何より大事にしたいね。

それが充満しているか、常に確認しよう。流れ仕事になっていないか、常に確認しよう。すべてに、一人ひとりの人生があって、想いを馳せられる僕たちでいよう。

CRAZYの第二章がいよいよはじまるね!!


という事で、サービスリリースは、はじまりでしかありません。粛々とミッションを実行に移していく覚悟です。

インターネットは、オンラインは、ツールでしかない。
このサービスが、ネットを超えた、何かとつながる。
その未来への確信を信じて。

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