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1年3ヶ月間のボイトレで起こった変化について振り返る

完全なる趣味としてボイストレーニングに通い始め、1年3ヶ月が経った。
月2回、1年3ヶ月間通って私に起きた変化について振り返る。

習い始めたきっかけ

学生時代、ギターを弾きながら人前で歌うサークルに所属していた。今考えたら恐ろしいのだが、英語の歌を歌っていた。サークルで歌うときや、カラオケに行ったときに上手く歌えないのがストレスで、この頃からいつか歌を習いたいと思っていた。(今思えば、定期的に人前で歌う機会があった学生時代に習い始めていれば良かったのでは、とも思う。)
この頃の実力は、下手ではないが、上手くもないという感じだったと思う。過去にピアノを習っていたり、中高6年間吹奏楽部だったこともあって音程はそれなりに取れる。しかし、音域が低めで高音を出すのが苦手だった。
アカペラサークルへの憧れもあったが、歌に自信がなかったので止めた。自分で納得のいく程度に歌が上手かったらアカペラサークルに入っていたかも知れない。

社会人1年目 夏、体験レッスンへ

まずは体験レッスンを、と思い、スクールについて調べ始めた。
マンツーマンでレッスンしてもらえる良さそうなスクールの体験を申込み、体験レッスン当日に入会した。勢いが大事。

習い始めてからの変化

習い始め~2ヶ月目:変化なし

好きな歌手や歌を伝え、それを題材にレッスンを進めてもらった。
この期間の1番の思いでは、苦手な高音域を無理に地声で出そうとして大失敗し、先生が慌てて音楽を止めたこと。当時の自分は必死に声を出していたのであまり覚えていないが、今すぐにでも止めないと喉を痛めるようなヒドい歌い方をしていたのだと思う。実際、翌日とんでもなく喉が痛くなった。
この段階ではまだ変化なし、といったところ。

3ヶ月目~4ヶ月目:モチベ上昇

この時期にターニングポイントとも言える曲をレッスンの題材として選曲する。その時期に気に入ってリピートして聞いていた曲だった。音域的に無理がありすぎない曲で練習に丁度良かった。
好きな曲を選んだことでボイトレへのモチベーションが上がり、この頃からレッスンの内容をiPhoneのメモに残し、メモを見直して復習してから毎回のレッスンを受けるようになった。カラオケでも何度も歌い、この曲に関しては安定して90点オーバーを出せるまでになった。

5ヶ月目~7ヶ月目:低迷期

先生からの提案もあり、新たなアーティストを扱うことに。
地声の音域を広げたいと思っており、あまり裏声を使っている印象がないあいみょんさんの曲を題材にレッスンをしてもらった。マリーゴールドはどんなメンバーでカラオケに行っても歌いやすそうだし、上手く歌えるようになっておけば得だろうという打算的な考えもあった。
3ヶ月程でマリーゴールドとハルノヒを扱ったが、思うように音域は広がらず、元々弱々しい裏声の声量も上がらずで、キーを下げてレッスンしていた。原曲のキーでは弱々しい裏声を混ぜて歌うことになり、思うように歌えないので、あんまり楽しくなかったな~と思いながら変える日もあった。
これまで割と受動的にレッスンを受けていたのをちょっと変えてみようかと思い、レッスンの初めにここがこうしたい、とか、これができない、のような感じで現状を伝えてみたりもしたが、1回やってみて微妙だったのでやめた。先生の進め方に任せる方が楽しいということに気がついたこの頃以降は、そのスタンスでレッスンを受けるようになった。

8ヶ月目~10ヶ月目:上達を感じ始める

再び先生からの提案もあり、アーティストを変えることに。今回はこの時期にドハマりし始めていたヨルシカを扱うことにした。

ヨルシカをたくさん聞いた2023年

ヨルシカは多くの曲を扱った。「だから僕は音楽を辞めた」に始まり、「ブレーメン」、「アルジャーノン」、「左右盲」など
この頃から元々息っぽくて弱々しかった声質が変わってきている、と先生には言われていたが自分ではあまり変化に気づけていなかった。ただ、ヨルシカを扱い始めてからなんだか楽しく歌える曲が増えてきたような気はしていた。カラオケの採点も、安定して80点後半を出せる曲が増えてきて、平均点が上がり、上達を感じ始めていた一方で、ヨルシカの楽曲が自分の音域に合っているものが多いだけかな、とも思っていた。

一人カラオケの録音
80点代後半がデフォルトとなってきた

「アルジャーノン」ではしゃくり等の表現方法まで学ぶことができて、1ランク上に上がることができた。ただ、部分部分を抜き出せば上手くいっても、1曲通すと集中力が欠けて上手くいかない。(これは今も課題。。)

11ヶ月目~12ヶ月目:苦手を知る

一通りヨルシカを扱ったので、アーティストを変える。
ヨルシカの曲の中でも裏声をあまり使わず、地声で歌える音域の曲を扱っていたので、音域を広げることを目指してAikoの花火がやりたい、と進言した。
結論、音域が高すぎ&難易度が高すぎた。最終的には夏も終わりかけで、気分的にも乗り切れないということで早々に撤退した。上達したとしてもどうしても苦手な曲やアーティストはいる、ということを学んだ。

この後、あまりやりたい曲が思いつかず、いろいろな曲をオススメしてもらったりもした。モチベーション最高値の時と比較すると、一人でカラオケに行く頻度も減っていたし、そもそもなぜか聞きたいと思える音楽がない時期だった。多分、季節の変わり目による自律神経の乱れが原因。

1年~1年3ヶ月:良い声を手に入れた

高くはないモチベーションの中、今まで好んで聞いていたスピッツの「春の歌」をレッスンの中で歌ってみたところ、過去一良い声だったと評価された。この曲は最初から最後まで地声で割と楽に歌える曲で、だからこそ声量も大きくうるさすぎるのではないか、という心配があった。しかし、これまでのレッスンにより、"耳に痛くない地声"をを手に入れることができていた。

音域も広がった。ボイトレを始めてから7ヶ月目ぐらいまでは、マリーゴールドの原曲キーだとサビで所々裏声じゃないと出ない部分があった。今では調子が良ければ、サビは全て地声で歌えるようになった。以前は負担がかかる喉の使い方をしていたが、前より声量が大きく音域も高い音を楽に出せるようになったことを自覚している。無理したカラオケの翌日に喉がガサガサになる、ということもなくなった。

この1年3ヶ月、全てのレッスンを同じ先生に担当してもらったのも良かったのだと思う。自分では気づけない声の変化を教えてもらえたり、今日の声の調子にはこの調整の仕方が効果的、のような感じでレッスンをしてもらえた。繰り返すうちに、多少は自分でも声の調整方法や、歌い方の改善方法、効果的な練習方法が見いだせるようになった(と思う)。

大事だと思うこと

もちろん、今も自分の歌に不満な部分はたくさんあるけれど、1年3ヶ月で上達したのは間違いないと思えている。振り返って、上達のために大切だったことは以下の3つだと感じている。

  1. マンツーマン授業

  2. やる気の出る曲をレッスンで扱う

  3. 歌声が好きだと思える先生のレッスンを受ける

今後の展望

現時点では土台となる良い声を手に入れることができたので、その声を忘れず、今後は曲の流れを大事にして、1曲通して完成度高く仕上げていく、ということをやってみたい。自分のカラオケの録音を聞いていると、点数に見合わないと思うことも多く、それは機械には判断しづらいフレージング等の部分に問題があるからだと感じる。料理で言うと良い素材は手に入れたので、それを使って美味しい料理を仕上げていくフェーズに入った、という感じ(?)

ボイトレに通うか迷っている人がいれば、1つの体験談としてご参考までに。

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