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北海道2019 #4 ナイタイ高原牧場~美幌峠~川湯温泉

ナイタイ高原牧場

 この辺りは然別湖、然別峡野営場、かんの温泉などがあってお気に入りエリアの一つなのだがナイタイ高原牧場もかなり良い。あいにくの(相変わらずの?)曇り空で展望台からの眺望はガスに煙っていたが、晴れていれば「十勝平野を一望でき、晴れた日には阿寒の山並みも望むことができます。」(上士幌観光協会HPより)らしい。

今年6月にオープンした展望テラスには「ここはホントに北海道かいな...」と思うほどオシャレなカフェがある。ホテルの朝食直後だったので、残念ながら未体験。

 展望台からの眺めより良かったは道道806号を左に折れてから展望台までの一本道だ。例えば白樺湖から霧ヶ峰へ向かうビーナスライン、横手山から草津温泉へ向かう志賀草津高原ルート、乗鞍スカイライン、高知のUFOライン、昔の美幌峠などと雰囲気が似てる。「バイク・オープンカーで走ると気持ちいい道ランキング」と言うのがあればベスト10には入ってくるんじゃないか。
 調べてみるとやはりここは霧が多いらしい。次回は快晴ドピーカンで訪れたい。

オンネトー

 昔はコタンペ湖、東雲湖とともに北海道三大秘湖と言われ、コバルトブルーに染まる湖面は人気があったのだが現在では「青い池」にその座をすっかり奪われたようだ。駐車場もバイク1台、車2台ほどで閑散としている。天気が良ければ雌阿寒岳、阿寒富士が見渡せるのだがここでもやっぱり天気イマイチ。

 この後国道241に戻ってしばらく走っていると道路を渡ろうとしている巨大なエゾシカに遭遇。飛び出して来ないかとかなりビビる。鹿さんは慣れてるのかこちらが通過後にゆうゆうと道路を横断していた。

阿寒湖

 阿寒湖っていまいち印象が薄い。絶景ポイントがあるわけでなく、観光船にでも乗らなければ温泉街のお土産屋さんをぶらぶらして小さな瓶に入った養殖「マリモ」を見るくらいしかやることがない。湖畔北側にあるマリモ群生地へのトレッキングができれば魅力的なのだが保護のため立ち入ることは出来ない。雄阿寒岳頂上から阿寒湖を眺めるのも良いがまる1日の登山となり、旅の途中に気軽に行けるものではない。

 と言うことで今回も湖畔で記念写真撮撮って温泉街をぶらぶら。お昼食べたいのだが営業中のお店はどれも観光客価格で食指が動かない。セイコーマートのお弁当でいいやと思いはじめたところ、温泉街の外れに地元民が行きそうなお店を発見。中華「仙客」。

 暖簾の汚れ具合などなかなかいい店構えだ。先客は若者二人とおじさん一人。週刊誌と漫画がぎっしりと詰まった本棚がある。いわゆる町中華。カミさんは味噌ラーメン、私は塩ラーメンを発注。味噌ラーメンは野菜具だくさん。塩ラーメンはスープがかなり旨い。お昼に困ったら町中華だね。

美幌峠

 美幌峠から見る屈斜路湖は素晴らしい。だけど峠の北側の車窓から見える景色が更に素晴らしい。熊笹に覆われたゆるやかな起伏の丘が幾重にも重なり、ところどころトド松が群生している様はまるで風景画を見ているようだった。「だった」と言うのは今回、その記憶にある絵画のような風景が見られなかったから。なんだかトド松が増えすぎて車窓からの景色を邪魔している。「こんなじゃなかった」と思うのだが昔の記憶は美化されているだけなのか。

川湯温泉 名湯の森ホテル きたふくろう

 温泉街の2極化が言われて久しいが、川湯温泉は勝ち組とは言えないだろう。だけど平日の北海道の温泉街は登別だって洞爺湖だって定山渓だって閑散としてるからこんなものかもしれない。

 それに比べてお湯は最高だ。お湯に浸かってしばらくすると指先がピリピリしてとっても効いてる気がする。調べてみると酸性が相当強い。phはおよそ1.7。釘を浸けておくと2週間で溶けて無くなるとか、循環させると装置が壊れるので全ての施設は源泉かけ流しとか只者ではない。こんな強酸性のお湯に浸かって大丈夫なのかと心配になるが、殺菌力が高いため、皮膚の病気にはとても良いそうだ。

 生い茂った原生林を眺めながらひとり露天風呂に浸かっていると、とても癒やされる。なるほど「名湯の森ホテル」だね。


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