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馬の骨
2024年7月11日 20:33
蕩けるようなぬるい風に撫でられ、沢山の昔話を思い出す日々。風は巡り、時も進む。兎角、否応に、是非もなく。羽まで黒い蜻蛉が停まる姿を眺めながら、煙を吸っては吐いてを繰り返す。うだる暑さとこの風に乗せて、交わってきたいくつもの刹那たちに、さよならを送ろう。ありがとう、肥溜めの上積みの記憶たちよ。黒い羽を広げ、飛び立つ様を見届けながら。あとがきのようなもの最近、詩に触れ、