片道分

あの日 あの夜 
あなたはどんな気持ちで待ってたの?
私がくると思ってそこに?

あなたは、どんな気持ちで
一体どんな気持ちで
そこにいてくれたんだろう
どれくらい待ったの?
どれくらい

私なんて待っていないと思ってた
だから会えるとも思ってなかった
諦めていたのは私の方
すれ違ってしまったのは私のせい
ごめんね、そんな気持ちにさせてしまって

会いたくなかったわけじゃない
会いたくないわけない
ただ恐れを手放せなかった
自分を可哀想にしたてあげて
慰めたかっただけ
もっと勇気を出せばよかった
あなたを信じればよかった
いつも生意気ばかり言う癖に
いざという時弱気になってしまう
ごめんね

あの初夏の雨夜
アスファルトに滲む灯りを
追い掛けながら足早に
駅へと急いだ

窓に映る車内を
ぼんやりと眺めてた
空想に浸りながら揺られる
これが正解だなんて自分に言い聞かせながら

心だけは繋がっていると思ってたのに
私は心をいつの間にか閉ざしていたのかも
信じられることなんて
あなたへの気持ちしかないのに
それすら疑い始めていた
もっと早く間違いに気付くべきだった
自分の犯した間違いに

まだ諦めたくない

どんな気持ちで
一体どんな気持ちで待っていてくれたんだろう
待たせてごめんね
あの日 あの夜
そばにいられなくてごめんね

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