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【特別支援学級】支援担って何者?

こんにちわ。


今回は、ある日起きた管理職とのやり取りについて書いていきます。


そのやり取りで僕は強い憤りを感じました。

それと同時に、「この管理職には特別支援の意識が低すぎる。特別支援学級担任を何だと思っているんだ」と感じました。


まずはやり取りを書いていきます。


意識低すぎエピソード

その日はある教科の先生が年休を取っていました。
所属学年には1時間だけその教科があるクラスがありました。


管(管理職)「Boar先生。〇〇先生が休みだから3校時に自習に入って」


B(Boar)「僕ですか?」


管「うん。空いてるA先生にお願いしようと思ったけど、そこに監督に行ってもらったら、今日フルコマ(オール授業)になるのと、もう一人の先生(女性)が胃が痛いらしい。知的学級は非常勤の先生か"ほかの先生"に見てもらって。」


B「(カッチ~ン)それなら僕もフルコマなので、行けません。」


管「え?」


B「この学校は応援授業の感覚がないので、基本的に僕たち特別支援学級担任は毎日フルコマです。3校時は非常勤の先生が授業をしに来てくれる時間ですが、正規の職員が応援授業に来てくれないから、ご厚意で来ていただいています。仮にその時間に知的学級で何か問題があった時に、僕が自習監督でいないとなれば話をする人もいませんので。すいません。」


管「.......。」


B「それともう一ついいですか?知的学級を"ほかの先生"に見てもらえるなら、その"ほかの先生"に自習監督に行ってもらったほうが、知的学級の生徒は安心します。


管「時間割動かして学年の先生で行けるようにして...」


B「(それができるならまずそっちだろ。それができなかったうえで相談に来るのがスジなのに、って思うけどそれは言うのやめとこ)」



というのがながれになります。
僕が憤りを感じた理由について書いていきます。


特別支援学級担任の毎日(知的)

空くことは少ない

学校には2つの時間割があります。
・交流学級の時間割
・知的学級の時間割
    です

交流学級とは、知的学級の生徒が体育が好きだとして、通常学級の体育の授業に参加するという授業方法です。


知的学級担任は、交流学級の時間割を見ながら時間割を設定していきます。


もう一つ、「応援授業」というものがあります。
各教科の先生が、週に1時間程度、知的学級の授業をしに来てくれるというものです。


知的学級は3学年の生徒が在籍しているため、
・全員が交流学級に授業に行っている
・応援授業にきてくれている

どちらかを満たせば、知的学級担任の空き時間となります。
(授業を見学するため、実際には空きませんが)


全員が交流学級に行っている時間は、行事が絡まなければほぼありません。
かならず誰かが知的学級におり、学習をしたりしています。


応援授業は、うちの学校は上にも書いた通り、応援授業の意識がゼロです。
「応援授業をしてほしければ、担任が自分でお願いする」システムです。

「なんだそれ...そこまでしてイヤイヤ来てもらってもなぁ...」
と感じた僕は、自分の空き時間を捨てることにしました。


以上から、僕は(ほかの知的担任は不明)
空き時間がほぼありません。

そういう現状を全く理解していなに管理職に憤りを感じた理由の一つです。




子どもの特性を理解していない

急な予定変更に不安を抱く

特別な支援を要する子どもたちには、
「急な予定変更に不安を抱く子」が多いです。

先の見通しがもてないことに対して、不安を感じるということです。


これは僕たちも同じで、
「これから先どうなるかわからない...不安だ」と感じることもありますが、それよりも直近の未来の話になります。


朝の段階で、自習監督に行くよう告げられました。
→ 承諾
→ 知的学級で時間割の確認、組みなおし(急な予定変更)
→ 3校時担任がいない(急な環境の変化)
→ その中で授業を受ける


これが子どもたちにとってどれほど不安なことなのかは、僕たちには想像できないことだと思います。


ましてや、
「知的学級を"ほかの先生"に任せても大丈夫だ」
勘違いしている管理職に強い憤りを感じました。


すべての子どもたちが、
不安なことに対して「不安です」
分からないことに対して「わかりません」と
気兼ねなく言えると思っているのでしょうか。

少なくとも僕が担任をしている知的学級の子たちは
「不安だけど、忙しそうな先生を困らせてしまうかもしれない」
と我慢をするような顔を見せたりします。


そういう子どもの特性を理解していない発言を、管理職が平気な顔をしてするということに失望しました。



非常勤の先生はプラス1じゃない

プラス1として考えない理由

特別支援学級のサポート役として、非常勤の先生が来てくれています
ただ、情緒学級の人数が増えたからということなので、表面上は情緒学級のサポートの先生になります。


特別支援学級のサポートをしてくれる先生に、授業を行う義務はないです。


あくまでもサポートという形で雇用されており、給料もかなり低く設定されています。


なので僕の考え方は、
「支援学級担任 + サポートの非常勤の先生 = 1.5」
ぐらいで考えています。


知的学級の授業に関しては、その非常勤の先生が教員免許を持っているということもあり、ご厚意に甘えている状態です。


給与面の優遇がされていない、サポート役の非常勤の先生を
「職員が一人増えた」という感覚で見るのはよくないと思っています。


なので、学校で何か問題が起きたときに、
「非常勤の先生の力を借りればいいか」と真っ先に考えるのはナンセンスだと思っています。


その非常勤の先生に力がないとかの問題ではなく、
プラス1として動いてもらいたいのであれば、それなりに給与面に反映されるべきです。


まとめ

今回の記事で僕が伝えたかったのは次の3つです。


・教員全員、特別支援教育に1年間は携わりなさい

・特別支援学級が困っていることを、しっかりと理解しなさい

・特別支援教育を「ないがしろ教育」に、
 学級を「ないがしろ学級」にしないように尽力せよ


この思いが一人でも多くの人に広がり、
本当の意味で特別な支援を受けられる子が増えたらいいなと思います。


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