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自分のリーダーシップスタイルは、自分の資質にあったものを

突然ですが、私は人付き合いがあまり得意ではありません。
初対面の人と話を盛り上げるというのは以ての外、会社の同僚相手でも仕事の範囲を超える話をする(「昨日のあのTV観た?」とかいう雑談でさえ)のも尻込みしてしまいます。

極めつけが”リーダーシップ”と言われるもの。
自分が上司と言われる立場になってから、「あの時自分の上司だった人は、何て言っていたかな」とか思い出して、部下に接してみるも、付け焼き刃では上手く会話にならない。
残念ながら、私が上司になってから退職してしまった部下もいて、自分としては一番の要改善事項でした。

なんとかリーダーシップのスキルを学ぼうと、色々と本を読んだりもしました。最近流行りの「サーバントリーダーシップ」では、「共感」が大事と言われていて、意識的に話し方を変えてみたけど、全く共感できず。

面談とかでも、「なんでこれが分からないの?」と共感どころか、部下に作業手順を教えるレビューになってしまい、共感力の低さに絶望していました。

そんな時に、自分の味方を180度変えてくれた本が、この本でした。

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」(トム・ラス)

ひとには、それぞれ自分の「資質」があって、その強いところを伸ばしていくことが大事。しかし、各種の教育では弱いところを平均まで上げることに費やしている。それでは駄目だ。という至極真っ当な内容。

この本の素晴らしいところは、ウェブテストによって自分の資質を34の中から、どれが高いのかを教えてくれる&各資質の使い方・強め方を示してくれるところ。

私が高かった資質は、「収集心」「学習欲」などなど。
リーダーシップで必要と言われた「共感性」とかはカスリもせず。。。
分かっていたことだけど、データで示されて改めて絶望しました。

と、ここまでだったらいい本でも何でもないのですが、この本は「共感性」がない代わりに、「収集心」「学習欲」で補えばいいのだということを気づかせてくれました。

各資質の使い方・強め方ですが、例えば、収集心であれば次の通り。

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。
(中略)
そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。世界は限りなく変化に富んでいて複雑なので、とても刺激的です。もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためです。
(中略)
ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。

当初は、これだけ読んでいても、う~ん。まあ確かに読書は好きで、読書ノートとかつけてるけどなぁと思っていたのですが、目線を変えてみると収集する「言葉、事実」ってつまり、同僚や部下が何を言ったか・どう行動したかってことか。と考えました。

これまでは、以前の上司の真似だったり、慣れない共感をしにいったりと、リーダーシップって特別なことと考えて、気負ってしまっていた部分もあります。

しかし、自分の得意な「収集心」「学習欲」を使って、読書や映画鑑賞と同じ様に、同僚や部下の言動を集めて・学んでいけばいいんだと改めてみました。
そうすると、結構これまで気づかなかった同僚や部下のことが見えてきたように思っています。もちろん、まだまだ完璧にはほど遠いですが、同僚や部下に接するのも読書や映画鑑賞と同じなんだと思うと、結構楽しくやれている自分がいます。

これからも頑張っていきたいと思います。

今回は、私流のリーダーシップについて書かせていただきました。
決して、「共感」のリーダーシップが悪いというのではなく、私に合っているのは別の方法だったのだなということです。
逆に、このやり方が、皆さん全てにも合うわけではないと思います。ぜひ、ストレングスファインダー2.0でご自身の資質を見極めて、それを使ったリーダーシップ・人付き合いを試してみてはいかがでしょうか?

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