Starlit★Circus-テントの裏側-
Starlit★Circus
このアルバムのテーマは『夜』。子守唄で眠りに着くピエロ達、夜行性の猛獣達は騒ぎ回り、猫は月の夢を見ます。
星空キルクス団の曲の歌詞には『宇宙』という言葉が所々に散りばめられています。
この宇宙という言葉はキルクス団において、大気圏の先にある無重力空間の事ではありません。それについては宇宙でなく『銀河』と呼びます。
星空キルクス団の世界は『団員(子供達)の視点から見た世界』を構築したものなので、宇宙とは『果てしなく広がる可能性の世界』を意味します。
つまり団員にとっての宇宙とは【キルクス団の天幕の中】なのです。
それを踏まえて今一度、曲を聴いて頂きたいのです。ひとつだけ『宇宙』も『サーカス(キルクス)』も登場しない曲があります。
星空キルクス団はサーカスなので、舞台上のその全ては『喜劇』であるべきと考えます。
唯一星空キルクス団に干渉しないその曲のみ『悲劇』なのです。
星空キルクス団の宇宙・・・テントの中には喜劇しか存在しません。
サーカスは笑顔を提供する場所であり集団ですので、テントの裏側や外側を見せる事は無いのです。
しかし、atmosphereや星を知らない人魚のうたのように少しだけ天幕の外側の世界に触れる曲があります。
決して外側の世界が存在しないわけではないのです。
なぜ団員が子供であるという事にこだわるのかの答えはそこにあります。atmosphereで解説したように、星空キルクス団の天幕の中は【知らない者(子供)の宇宙】であり、無知でなければならないのです。
子供である団員達に外側の世界を知る必要はありません。ましてや、星空キルクス団が何なのかを知る必要すらありません。
それは客観的にいう『夢』や『希望』の類が無いからです。
これから先も団員に道化であって欲しいと思う方はこの先を読む事はお勧めしませんが、『星空キルクス団をもっと知りたいと感じてくださる皆さんをターゲットにした本』ですので詳細に、踏み込んで、星空キルクス団という存在について書いていこうと思います。
ジュースで乾杯 酔いが回ったら
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