見出し画像

出来るだけ「無駄(ゴミ)」にしない!生産者と共に考える(その2-3)

大根の葉っぱから安定した色は出せるか?


大根農家の主である旦那さんいわく、「大根を抜いたりする作業をしている最中に、洋服などについた大根から出る液体は、洗濯しても絶対に落ちなくて、黄色い色をしている。」というお話を聞きました。

その話から、色素については結構強そうだという期待はあるものの、気になるのがその「黄色」という色の情報。
…もしかしてたくあんやつぼ漬けのようなあの「黄色」なんだろうか?
※ちなみに、たくあんやつぼ漬けは、「クチナシ」の色素を添加しています!
そんなことも気になりつつ、染色実験を開始しました。

何度か実験を実施しているうちに、「薄緑」色・「灰茶」色の2つが安定して獲得できることがわかってきました。
草木染で獲得できる定番色ではありますが、とてもきれいな色が出てくるので嬉しい気持ちになりますね。
2つの媒染剤を採用して、スタートしていきたいと思います。
外気温や湿度、水の温度や性質、色々な要素のなかで、安定した色を持続することが難しい草木染の世界。
また季節が進み、色々な季節ごとに実験を重ねてゆきたいと思っています。

衣・食・住のサスティナビリティを考える

食材の要らない(使わない)部分で、衣服や生活雑貨を作ることができれば、良い循環のサイクルが一つできる。世の中にはすでにそんな循環は山ほどあるとは思いますが、今回、私たちはそれを「ダイコン」で出来たら嬉しいなと思っています。

そのうち生産年毎に色が違ったり、、、ワインの「ヴィンテージ」のような違いが大根から染められた「色」で見えてくれば、面白いな…と思っています。

使える布ってなんだろう?

布好きな人は、布そのものを愛でます。
ですが、ただの布の状態では、それをどのように活用したらいいのか?と感じてしまうことも多いです。実際に、必要があって布を買ったものの、使わなかった部分はそのまま押し入れに入っているという状況の方も多いのではないでしょうか?

せっかく大根で染め上げた布でも、そのままの状態では誰のお手元にも届けられません。使える布、使える小物を考えて製作することも大切な事だと考えを巡らせています。

布のままが欲しい人、小物になった状態で欲しい人、そしてこうやって使ってほしいなと提案できる小物や布。そんなあれやこれやをメンバーたちと一緒に考え工夫をして進めてゆきたいです。

是非、こんなものがあったらいいな!を聞かせてください。

大根の葉っぱは、千葉県市原市のブランド大根「姉崎だいこん」を生産している「たねや泉水農園」さんより、おすそ分けしていただいています!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?