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瀬戸内三豊のリアルを共有する、陽気な媒介者。「瀬戸内三豊コーラ」
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瀬⼾内の恵みをいっぱいに受けて育った個性豊かな地域⾷材を使⽤した、三豊産クラフトコーラです。
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●キープレイヤー
香川県産曽保みかん / 荘内半島の香川本鷹 / 香川県産の塩(Third Rich Salt)
*曽保みかんが採れないときは、甘夏・ミネラオレンジが登場
●指標
《甘さ》★★☆☆☆
《スパイシーさ》★★★☆☆
《柑橘感》★★★☆☆
《複雑性》★★★☆☆
*複雑性=味わいや香りの広さ、種類の多さ
《余韻》★★☆☆☆
*余韻=尾を引く味わいや香りの深さ、クセ
●お勧めのシチュエーション
全体的にカラッとした飲み心地のため、爽やかになりたい食事のおともやお仕事の休憩に
●お勧めの飲みかた
w / 炭酸・・・さっぱりと、カラッとした飲み心地に
w / ミルク・・・ささやかな柑橘感や甘さが、しっとり、マイルドに
w / お湯・・・甘さ控えめで、持ち前のキレと辛みが活きる◎
●1瓶で楽しめる杯数
500ml:並みのグラスで約20杯
●手に入れられる場所
主に「瀬戸内三豊コーラ」オンラインストア
続けて、瀬戸内三豊コーラを実飲したり、クラフト性について探ってみます。どうぞ、お付き合いください。
1.概要
《実 / 草》コーラナッツ / カルダモン / クローブ / オールスパイス / シナモン / 香川本鷹唐辛子(★)
《甘》グラニュー糖
《果》香川県産曽保みかん(★) or 甘夏 / ミネラオレンジ
《他》香川県産 Third Rich Saltの塩 (★)/ 黒胡椒
*本来は曽保みかんが主役の1つ。採れないときは、別の地産の柑橘が登場します
瀬戸内三豊コーラは、「瀬戸内」や「うどん」をキーワードに地域内外に価値を創造していく地域商社『瀬戸内うどんカンパニー株式会社』がプロデュースするクラフトコーラ。
2021年春に、クラウドファンディングを通して登場しました。
瀬戸内クラフトコーラは、自らを「コミュニケーションコーラ」と形容します。
瀬戸内、とりわけ香川県産の素材をつかっているところは察せていますが、果たして、その真意は。
実飲しながら、その姿をさらに紐解いていきましょう。
2.実飲
〰蓋を開けた香り
鼻に抜けるのは、カルダモンやシナモン、クローブがバランスよく効いて、ほのかにみかんがのった、優しい香り。
カルダモンやクローブだけが尖っていない分、軽快な芳香さで、親しみやすさを覚えます。
🍷味わい
口に含むと、先に感じるのは、みかんが効いた酸味交じりのほのかな甘み。グラニュー糖がひかえめに使われているのか、あっさりとした感触です。
喉に流し込み、一口を飲み干すと、みかんの主張がぐっと強まる瞬間を経て、塩や唐辛子由来のキレのある、辛みが舌を包みます。山椒や黒胡椒、塩が効いていて、ピリッとした辛みも後味に現れる。黒コショウも入っているので、全体的に締まりがある。
甘さが控えめで、ほのかに柑橘があり、辛みを働かせる素材が主役なので。ミルクと割っても、心地よい甘さでさっぱり楽しめたり、お湯と割っても、柑橘やスパイスの香りがほどよく寄り添う飲み心地を楽しめます。
今回紹介したのは、香川県産曽保みかんが入っている第一弾ロット。現在購入できる第二弾ロットには、曽保みかんではなく、甘夏やミネラオレンジが入っています。さらにスパイス感を強めていて、コーラらしさも+α。
3.クラフト性
さて、ここからは、瀬戸内三豊コーラの”クラフト性”を紐解きます。
まずは、先述した”コミュニケーションコーラ”という表現について。まず実飲を経て、味わいや香り、飲み心地に瀬戸内三豊らしさが現れていることを実感できました。ただ地産の素材を使用しているだけではなく、それらが活きるように仕立てている。これも1つのコミュニケーションです。
さらに、WEBサイトをみると驚くのが、伝える姿勢です。
トップページを最後までスクロールすると、コーラ自体の紹介よりも、瀬戸内の地域・素材の紹介のほうが、占める割合が多いことに気づきます。
その中でもキーになる、素材の話。
現在販売している第二弾ロットには収穫時期の都合で入っていませんが、まず、香川県産の曽保(そお)みかんのこと。生産者は、香川県三豊市仁尾町曽保で柑橘を栽培する『浅野農園』さんです。
「日照時間が長く、一年を通して温暖少雨な三豊市仁尾町は、130年の歴史を誇るみかんの産地」である香川三豊エリア。海からの潮風や日当たりの良い扇状系の斜面で、水はけもよく、味の濃いみかんができるそうです。
しかし。テロワールたっぷりのみかんが生まれる土壌があるのに、近年は担い手不足や耕作放棄地の増加に悩まされているそう。そんな地元産業の状況をどうにか改善しようとはじまったのが、この浅野農園であり、曽保(そお)みかんです。
そんな気概を持つ生産者とタッグを組み、WEBサイトでしっかりと紹介している。まさに瀬戸内三豊コーラのコミュニケーション性が表れており、プロデュース会社の瀬戸内うどんカンパニーの”「瀬戸内」をキーワードに地域内外に価値を創造していく”といった姿勢が反映されています。
キープレイヤーとしてほかにも、国産品種のなかで最も辛味が強く、うま味成分が強い「香川本鷹」の唐辛子や、日本のウユニ塩湖とも称される香川・父母ヶ浜で収穫し、手作りの窯に薪をくべて作る「THIRD RICH SALT」の塩を紹介。
紹介をみていると、どれもこの瀬戸内三豊コーラを介してじゃないと出会えなかった、魅力的な素材や生産者たちで、感謝の気持ちすら湧いてきます。もちろん、どの生産者も、耕作放棄地の解決や地場産業の復興に取り組んでいるところは共通です。
こうみていると、地域の素材・魅力を発信しているだけではなく、地域の課題と解決を目指してチャレンジしている生産者、そして”解決策”としてのクラフトコーラを提案していることに気が付きます。
曰く、「ビジネスデザイン」として瀬戸内三豊コーラ。
クラフトコーラがこのような存在になっていることは、嬉しいことです。地域の魅力を伝える「メディア」としてだけではなく、地域課題を解決する「仕組み」と解釈してくれているわけですから。
このコーラが描いている”成功”にたどり着くことを願うと同時に、クラフトコーラが持っている魅力や価値を、等身大のまま世に根付いていくために精進せねば、とより一層思います。
素材の多様性(生産者とタッグする余地)や、”飲む”という行為で直感的に味わえること、ノンアルコールでポップだから敷居が低いこと、屋外で一瞬だけ体験するのではなく家でシロップという形で長く触れられること、など。
クラフトコーラが持っている、メディアやビジネスとしての可能性をとても体現しているな、と思いました。
と、掘って向き合ったところで...。ただ飲んで、美味しい想いができれば十分であることも、また事実。
瀬戸内の味覚に美味しく触れたいならば、このコーラで爽やかにどうぞ。
〆——————
Shall you , SETOUCHI MITOYO COLA?
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