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大正ロマンと邂逅し、緑したたるお湯につかる幸せ|中伊豆の旅 #2

こんばんは、クラフトビア子です。
知らぬ間に修善寺を越え、月ヶ瀬の道の駅にたどりついたビア子。
はじめての中伊豆の旅の目的地は月ヶ瀬のもう少し先、吉奈温泉です。
今晩は、吉奈温泉で出会った大正ロマンと緑したたるお湯についてのお話です。


温泉郷がいくつもある中伊豆


中伊豆にはいくつもの温泉郷があります。

特に知られているのは修善寺温泉や天城湯ヶ島温泉。修善寺は1000年以上の歴史を持ち源氏にゆかりのある史跡も残っています。

天城湯ヶ島温泉は、有名な浄蓮の滝や天城峠の手前にある温泉。こちらも文豪に愛された湯治場として有名です。

ほかにも規模が小さめの温泉がいくつかあり、そのうちの一つが今回の目的地、吉奈温泉です。

奈良時代から続く湯治場・吉奈温泉

月ヶ瀬の道の駅から狩野川沿いに天城方面へと南下していくと、右手に吉奈温泉への曲がり角が。狩野川の支川・吉奈川の渓流に沿って緩やかな坂を上っていくと、山あいに二軒の温泉宿が現れます。

吉奈温泉は行基が開いたといわれており、奈良時代から人々が湯治をしてきた伊豆最古の温泉です。時代はくだり、徳川家康の側室・お万の方が家康とともにしばしば湯治のために訪れ、吉奈の湯につかって子宝に恵まれたことから、子宝の湯としても知られています。

歴史ある湯治場も、経営は温故知新

吉奈温泉はとにかく歴史のある温泉なのですが、かつては温泉宿が3軒あって、昭和時代には著名人が訪ねるなど格式高い旅館としてにぎわっていたそう。

ところが時代の波に抗えず、かつての東府屋旅館は経営破綻を迎えます。この東府屋旅館とその隣にあった芳泉荘の2軒を、赤倉観光ホテルなどを経営するR&Mリゾートが買収して2010年にリニューアルオープン。東府屋Resort&Spaとして新規開業してから、徐々に人が集まる温泉地となりました。

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