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やっと夢に辿り着いた、その道のり

広告制作会社勤務からフリーランスになってからは積極的にイベントにでた。スタートアップ系のイベントで知り合った仲間と、枕をつくったこともある。

前回の夢の話に続き今回は枕の話なんて、さすがにクレームがきそうなので、最後には夢(起きているときの)の話に辿り着ければと思います。

突然ですが、質問です。

例えば、あなたが喫茶店で仕事や勉強をしたいとする。
どういう状況なら集中できるでしょうか。

(1)たくさんの人で賑わっている空間。
(2)適度な声や音があり、人の気配を感じられる空間。
(3)自分以外だれもいない音のない空間。

どうでしょうか?
僕は(2)の適度な声や音のある、少しだけ人がいる空間です。

睡眠の悩みを抱える人が多い現代に、この論理を寝室にもっていったらどうなるだろうという実験で、はなれている人と一緒に眠れる枕をつくりました。このプロジェクトは、渋谷区の100年先の未来をつくる施設に採用してもらい、コロナ禍も重なり、NHKなどにとりあげられました。などなど、フリーランス時代は、いろんなことにチャレンジしました。

フリーランスの魅力は、会社員に比べて自由であることだと思います。
僕は、その自由を新しいことへの挑戦に使ってきた気がする。
会社員でいると、どうしても、時間的、組織的に難しいときがあった。
それこそが、自分にとってフリーランスの唯一の魅力だと思っている。
このプロジェクト以外にもいくつか思い出してみる。

クリエイターを抱える企業の社長のオンラインサロンの立上げ・運営。
福岡にある糸島の人たちと映画づくりのなかでの出会い。
日本の昔話とクリエイターをつなげることで生まれたパンフレット制作。
コロナ禍で育まれた飲食店とのつながり。
シェアキッチンでの料理提供。
渋谷からクリスマスソングを届けるシンガーソングライターとの出会い。
神奈川県の横浜市、真鶴市、南足柄市、長野県の飯田市などでの出店。
子どもを対象とした料理教室の実施。

すべて人に会うことからはじまっている。

会いたいと思った人には、
その人がどこにいても立場が違っても会いにいってきた。

広告会社時代を振り返れば、コピーライターになりたくて、営業の立場でコピーライターの方にコピーを持っていき、渋谷のスターバックスで夜中の2時過ぎまでご指導いただいたこともある。。。こんな例えしかでてこなくて、申し訳ない。

フリーランスの魅力の裏表でいえば、自分の道を、自分で決めなくてはいけない意思を試される。フリーランスにも、会社員とは少しカタチは違うが緩やかなレールのようなモノもある。あんまりに自由だと自分の向かう先を見失い、迷ってしまう。かと言って、夢中で動いていると、誰かのレールの上を走っているときもあって、会社員でいることとあまり変わりがないのではと思うこともある。ここにさえ、社会のレールはいたるところに存在していると驚く。

料理屋さんで働いたとき、部長らしき風格の人が、部下を引き連れて、親睦会や接待をしている姿をよくみるけれど、そういう風景を見る目は少し変わった。

同じ目的のために一喜一憂して、一緒にビールを飲む。プレゼンで勝ったら一緒に笑う。負けたら一緒に泣く。そんな近しい立ち位置の仲間がいる会社員の環境は、素晴らしいと思う。

そういう感情が一周回ってきた僕が、過去を振り返り、感情の整理をして、やっと僕なりに辿り着いたことがある。

まず、夢とは将来は○○の職業になりたい。などの、わかりやすいものだけではないということ。それを夢とするのもいいが、それだけだと達成した際や達成できなかった際に、表面的な部分でしか自分を評価できない。だから、僕は夢とは自分がいつも理想の状態であり続けたいと思える本質だと考えている。自分が自分らしくあるために必要な、叶えたい、もしくは、大切にしたい価値観だということである。

そのうえで、僕にとっての夢とはなにか。

会いにいくこと、挑戦すること、つなぐこと。

これを続けることが、僕の夢だ。

現在も、シェアキッチンやイベントなどで、いくつかの料理を提供することがあるが、その根本にある想いはこういうことだ。

この想いを夢として大切にしていきたい。

創業前に、自分の気持ちを整理したくて長々とお付き合いいただいています。僕にとって必要なことで、温かいメッセージが力になっています。今日も、ありがとうございます。



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