詩25『白いいのち』

たとえば、ぼくが失敗した日だって
きみは何一つ変わらずしっぽを振ってくれる

ぼくがずぶ濡れになって帰って来ても
きみはピョンピョン跳ねて迎えてくれる

いつもいつもどんなときも、
変わらないということの、尊さよ。

きみは、家族の誰よりも知っている
この家で特別にお日さまがあたる所を
この家で一番、あたたかい所を

きみのお昼寝のための場所
それがきみの全世界

今日だってそうだ

きみはぼくよりずっと早くに起きていて、
そして、やっぱり

ぼくより先に、眠ってしまう。


[今日のおはなし]


飼ってるわんこが10歳になりました。

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