第49回発明大賞において「発明功労賞」を受賞しました!
コネクテッドロボティクスは、第49回発明大賞において「発明功労賞」を受賞しました。
2024年3月15日、明治記念館にて授賞式が開催され、当日は発明者として表彰された当社のエンジニア4名と知財担当が参加しました。
<発明大賞とは>
発明大賞は創設49回を迎え、公益財団法人日本発明振興協会及び日刊工業新聞社が主催する、優秀な発明や研究を通じて産業の発展、国民の生活向上に寄与した中堅・中小企業、個人を表彰するものです。今回コネクテッドロボティクスが受賞した「発明功労賞」は、優れた発明考案により、わが国の産業の発展と国民生活の向上に業績をあげた企業及び個人またはグループが対象となります。
<受賞対象について>
今回対象となったのは、主力製品である盛付ロボット「Delibot」に搭載されている一機構です。
工場のコンベヤーで搬送される容器にロボットが物を入れる生産ラインにおいて、効率化を図るために考案された発明です。「生産ラインの効率化に資する移送機構」というタイトルで申請し、「発明功労賞」を受賞しました。
盛付ロボット「Delibot」や対象となった機構の動作はこちら
<発明のポイントについて>
「コンベヤーで搬送される容器をロボット近傍に運び、ロボットが容器内に物品を解放した後、容器をコンベヤー上に戻す」という往復移送を行うのが発明のポイントです。この簡素な構成により、容器供給機やコンベヤーの台数を増やす必要性が無くなり、生産システム全体の設置面積を減らすことができます。
容器をロボットに近付けてから物品を解放するという構成であるため、
(1)物品を容器内に精度良く解放できる
(2)コンベヤー上に物品をこぼすリスクを減らし、清掃の手間が省ける
(3)アームが短いロボットでも生産ラインに活用できるようになる
という副次効果があります。
表彰式では発明者の代表として、執行役員,Vice President of Productの塚本が表彰状を授与いたしました。
受賞対象となったプロダクトを紹介・披露された会社も複数あったのですが、CRのDelibotやその一部機構は大型であるため、受賞のポイントを説明するべく、トレーキャッチャーについて、塚本が動作でその概要をご紹介させていただく一幕もありました。
盛付ロボット「Delibot」に関する知財取得は2022年3月から開始しており、2024年3月時点での出願数は特許44件(登録済14件、登録査定1件)、意匠7件(全件登録済)、商標1件(登録済)となっています。
発明者として表彰されたエンジニアは、滅多にスーツを着て仕事をすることもないため、気恥ずかしい様子もみせていました。
食品工場の生産性を向上させるために、日頃ラボの中で行なっている試行錯誤がこのように評価いただけることは光栄ですし、今後も食産業の皆さんに喜んでいただけるプロダクト開発をしていく上で大きなモチベーションにもつながったと思います。
今回の受賞を弾みとして今後も新たなプロダクトを開発していきますので、ご期待ください!
<参考リンク>
発明大賞HP:https://biz.nikkan.co.jp/html/hatsumei/